【スマホでPC操作】スマホを使い遠隔操作でパソコンの電源を入れよう 準備編

remote-prepare0パソコンに入っているファイルをスマホから見たり遠隔操作したいときに、パソコンの電源を入れるために移動するのは面倒だ。「Wake On Lan(WOL)」を使って、スマホからパソコンの電源を入れられるようにしよう。

WOLとは、ネットワークを通じてパソコンの電源を入れることができる技術。条件として、パソコンのBIOSとネットワークアダプタが対応しており、スマホがPCと同じネットワーク内にある必要がある。まずはパソコン側でWOLが利用できるように設定を行おう。正直なところ、この特集で一番難しい部分だ。ここを超えれば快適な環境が手に入るので頑張ろう。


ネットワークアダプタを設定する

「Wake On Lan(WOL)」は、ネットワークアダプタから信号を受けて、パソコンを起動させる技術だ。そのために、ネットワークアダプタの設定を行おう。

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コントロールパネルを開き、「ハードウェアとサウンド」にある「デバイスマネージャ」をクリック。XPの場合は、「コントロールパネル」→「管理ツール」→「デバイスマネージャ」だ。

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デバイスマネージャで「ネットワークアダプタ」をクリック。表示されたアダプタ名を右クリックして、メニューから「プロパティ」を選択する。

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「詳細設定」タブを開き、「Wake on Magic Packet」という項目をクリック。右に表示された値を「Enabled」に設定する。こちらも設定項目名が、「Wake on Settings」「Wake Up Capabilities」「Wake On 設定」「Wake-On-Lan機能」などと、アダプタによってまちまちだ。「Wake On 設定」などのほかに「PME をオンにする」という項目があった場合、「Wake On 設定」を「Magic Packet」に設定した上で、「PME をオンにする」を「オン」にしておこう。

remote-prepare15「電源の管理」タブを開き、「このデバイスで、コンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする」にチェックを入れる。Windows7の場合は、「Magic Packet でのみ、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」にもチェックを入れておく。

BIOSの設定を行う

ネットワークアダプタの設定ができたら、BIOSの設定を行おう。BIOSを表示させるキーはDeleteキーやF2キーが一般的だが、マザーボードやパソコンによって違う。マニュアルをきちんと読んで設定しよう。
Wake On Lanの設定はBIOSによって項目は違うが、「Advanced」→「APM」や、「Power」などの項目に設定項目があることが多い。なお、設定項目がなくデフォルトでWake On Lanに対応しているBIOSもある。BIOSはマザーボードやパソコンによってまちまちなので、コレという設定方法がない。マニュアルやヘルプを読んで調べよう。

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パソコン起動時にDeleteキーやF2キーなどを押してBIOS画面を表示させる。そしてWake On Lan関連の項目を探そう。このパソコンでは「Advanced」→「ACPI Configration」に設定があった。キーボードで「Advanced」タブに合わせ、「ACPI Configration」でEnterキーを押そう。

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「PCI Device Power On」を選択してEnterキーを押し、「Enabled」に設定しよう。BIOSの種類によっては、「Wake On LAN ~」「PME Event Wake Up」などという項目名の場合がある。

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無事設定できたら、F10キーを押して「Save and Exit」を実行。設定を反映した状態でパソコンが再起動する。これでパソコン側の準備は完了だ。

次ページでは実際にスマホからパソコンの電源を入れる方法を解説する。

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2013年02月02日13時00分 公開 | カテゴリー: 便利化・快適化 | キーワード:, | Short URL
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