Dropboxとスマートフォンを同期させる最強アプリ「Dropsync」を徹底解説
「Dropsync」は、定番のクラウド型オンラインストレージ「Dropbox」内のフォルダと、スマートフォン内のフォルダを指定することで、両フォルダを自動同期してくれるAndroidアプリだ。「Dropboxと自動同期できる」ということの凄さと、他アプリと比べた場合の「Dropsync」の凄さを分けて説明しよう。
まず、「Dropboxと自動同期できる」ということは、PC内/スマートフォン内のファイルを自動で同期できるということ。この意味は、大きく二つある。
一つ目、Dropbox公式アプリは「アプリからDropboxサーバーにアクセスし、サーバー内のファイルを手動ダウンロードしたり開いたりする」という仕組みだから、当然ながらオフラインだと使えないし、各動作がどうしたって遅い。「Dropsync」は、前もってDropbox内のファイルを自動ダウンロードさせておくことが可能なので、後はスマートフォン内のファイルを閲覧するだけ。オフラインでもOKだし、ファイラーアプリや画像ビューアアプリを使うことで、動作も軽快だ。
二つ目、「自動同期」だから、スマートフォンからDropboxへの自動アップロードもできる。スマートフォン内で生成されたファイルをDropboxに自動アップロードさせれば、そのファイルをPC上で閲覧したり、バックアップしたりすることができるのだ。
そして、他アプリと比べた場合の「Dropsync」の凄さは、詳細な設定が可能な点と、「インスタントアップロード」機能が搭載されている点にある。「インスタントアップロード」とは、スマートフォン内に新しいファイルが生成されるなどした瞬間に、即座にそのファイルの同期を実行してくれる機能だ。
「Dropsync」の機能/設定を徹底解説
……といわれても、具体的に「Dropsync」をどう使うとどうなるのか、どう便利なのかがよく分からない、という人も多いはず。この特集では、「Dropsync」の具体的な活用方法を多数紹介する。その前提として、まずは「Dropsync」の導入や設定などの解説を行おう。
・Dropsync – Google Play の Android アプリ
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Dropboxの登録や公式アプリインストールなどを終わらせた上で「Dropsync」をインストールして起動する。初回起動時にDropboxの認証を行う必要がある。Dropbox自体の導入に関しては下記記事を参考に。
初回起動時には、同期設定の画面が立ち上がる。「Next」をタップ。以下、サンプルとして、「スマートフォンカメラで撮影した写真をDropbox上に自動アップロード」という設定を行う。Dropbox公式アプリの「カメラアップロード」とほぼ同じことを行う設定だ。ただ、バッテリーが減ると勝手に無効になる「カメラアップロード」機能と異なり、「Dropsync」であればバッテリー設定なども手動で変更できる。こちらの方が便利なので、「カメラアップロード」機能を有効にしている人も、とりあえず本記事通りに設定を行ってみることをオススメする。
スマートフォンカメラで撮影された画像は、デフォルト設定だと本体内「DCIM/Camera/」に保存されている。このフォルダに入って「Select」。
続いてDropbox側のフォルダ選択を行う。例えば、Dropbox最上位フォルダ内に「Photos」フォルダを作成し、中に「Android_camera」フォルダを作成し、そのフォルダ内に入って「Select」。
同期方法を選択する。「Upload only」がオススメだ。以下、各項目について説明する。
Two-way | スマートフォン内フォルダとDropbox内フォルダを完全に同期する。片方に新しいファイルが加わればもう片方にもコピー、片方からファイルを削除すればもう片方からも削除、という具合だ。 |
Upload only | スマートフォン内フォルダに新しいファイルが加わったら当該ファイルをDropboxにアップロードする、ということだけを行う。 |
Upload then delete | スマートフォン内フォルダに新しいファイルが加わったら当該ファイルをDropboxにアップロードし、さらに当該ファイルをスマートフォン内から削除する、ということだけを行う。生成されたファイルをPC側で(は)利用するが、スマートフォン側では利用しないし、かえって容量上邪魔、という場合に使う。 |
Upload mirror | Dropbox内フォルダがスマートフォン内フォルダと同じになるよう、スマートフォン内フォルダからDropbox内フォルダへのアップロードや、Dropbox内フォルダのファイル削除を行う。 |
Download only | Dropbox内フォルダに新しいファイルが加わったら当該ファイルをスマートフォンにダウンロードする、ということだけを行う。 |
Download then delete | Dropbox内フォルダに新しいファイルが加わったら当該ファイルをスマートフォンにダウンロードし、さらに当該フォルダをDropbox内から削除する、ということだけを行う。 |
Download mirror | スマートフォン内フォルダがDropbox内フォルダと同じになるよう、Dropbox内フォルダからスマートフォン内フォルダへのダウンロードや、スマートフォン内フォルダのファイル削除を行う。 |
ややこしく思えるかもしれないが、この特集では、これらを具体的にどう使い分けるのか、実践テクの中で紹介していく。
設定が終わったら「Done」。
「Dropsync」の設定を変更する
メイン画面が開く。メニューボタンから「Settings」をタップし設定画面を開こう。
「Enable Autosync」を有効にしておこう。デフォルトだと1時間毎に自動同期が行われる。さらに「Instant Upload」を有効にしておけば、スマートフォン内フォルダからDropbox内フォルダへのアップロードは「1時間毎」ではなく「即座」に行われる。「…on battery only if battery level」は、バッテリーが減ってきたときに自動同期を無効にする設定。「Internet Connection」は無線LAN接続時にのみ自動同期を行う設定。外出先でノートPCをインターネット接続させて利用することがある人は「Both WiFi and Mobile」に変更しておくことをオススメする。また、無料版だと、ファイルサイズ制限の「File Size Limit」で5MB以上を選択することができない。5MBを超えるファイルの同期ができないのだ。有料版であればファイルサイズ制限はなくなる。
その他の設定項目に関しては、上記記事内で詳しい解説を掲載している。
撮影した写真が自動でDropboxにアップロード
以後、カメラで写真を撮影すると……。
自動でファイルがDropboxにアップロードされ、公式ソフトの機能により、PCに自動ダウンロードされる。
無料版だと同期設定を1個しか作れない
「Dropsync」は、無料版だと、同期するフォルダのペアを1個しか設定できない。一度設定を行った後は、既に作成されている設定をタップし「Edit」で変更することしかできないのだ。有料キーを購入すると、「Settings」「Synced Folders」の画面に「Add Synced Folders」のボタンが表示され、同期ペアを複数作成できるようになる。次ページ以降で紹介する活用テクを複数利用したい場合には有料キーを購入しよう。
有料キーを購入すると、「Settings」「Synced Folders」の画面の「Pro Version」の部分が「Add Synced Folders」になる。
目次
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2013年01月02日17時58分 公開 | カテゴリー: ファイル管理 | キーワード:アプリ, チップス, 特集 | Short URL
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