授業レジュメのタブレットへの転送を自動化するDropbox活用アプリ「Dropsync」

前ページで紹介した基本テクの欠点は、「教室に無線LAN環境がない場合、タブレットでレジュメを見るためにはUSB経由でファイルを放り込む必要がある」という点だった。Dropboxからタブレットへのファイルダウンロードを自動化させるAndroid用アプリ「Dropsync」を使うテクを紹介しよう。PC上の操作でレジュメファイルをDropboxにアップロードしておくと、寝ている間にファイルがタブレットに自動ダウンロードされるようになる。翌日教室でタブレットを使い、オフライン状態でレジュメファイルを開けるのだ。


「Dropsync」でDropboxとタブレットを自動同期

「Dropsync」は、Dropbox内の特定フォルダと、スマートフォンやタブレット内の特定フォルダを自動同期させるためのAndroidアプリ。以下のように設定を行えば、授業前日は、家でPCを使い、レジュメをDropboxにアップロードしておくだけでOK。寝ている間に自動同期が行われ、以後オフラインでタブレットからレジュメを開けるようになるぞ。
なお、「Dropsync」には、無料版と有料版の「Pro Key」がある。無料版でも自動同期を行えるが、5MB以上のファイルが無視されるので注意。通常のレジュメは1MB未満なので無料版で十分だが、サイズの大きいレジュメを使う授業を受けている場合は、有料の「Pro Key」を購入しよう。


Dropsync – Google Play の Android アプリ
Dropsync PRO Key (-40% Sale) – Google Play の Android アプリ

レジュメを開きたいタブレットに「Dropsync」をインストールして起動。まず「Link with Dropbox」でDropboxへのログインを行う。

同期設定を行う。まず本体内のどのフォルダを自動同期対象にするか設定。前ページで作った「Study」フォルダに入って「Select」をタップ。

続いて、Dropbox内のどのフォルダを自動同期対象にするか設定。前ページで作った「勉強」フォルダに入って「Select」をタップ。

同期方法を選択する。「Download only」は、「Dropboxからタブレットへの自動ダウンロードは行うが、タブレットからDropboxへの自動アップロードは行わない」の意味。「Two-way」は「どちらも行う」だ。「Download only」をオススメする。

これで自動同期設定ができた。

新しいレジュメファイルが公開されていた場合の操作



以後、新しいレジュメファイルが公開されていたら、ファイルをPCにダウンロードした後、Dropboxフォルダ内にコピーする。授業前日に手動で行う作業はこれだけだ。

寝ている間に、「Dropsync」により、Dropboxからタブレットへの自動ダウンロードが行われる。実際にはバックグラウンドで動作するぞ。

自動ダウンロードが行われているので、翌日は、オフラインでもレジュメを前ページ同様に開けるのだ。

タブレット上でファイルが邪魔になったら削除してOK

タブレットは、あまり容量に余裕がない場合もある。自動同期されるレジュメファイルのせいで容量が圧迫されてきたら、不要なレジュメファイルやフォルダは削除して構わない。「Dropsync」の設定で「Download only」を選んでいれば、タブレット上でファイルを削除しても、Dropbox上のファイルは削除されない。つまり、容量に余裕のあるPCやDropboxにはレジュメは入れっぱなしで、タブレットだけから邪魔なファイルを消す、ということができるのだ。例えば、1年後期になったら「1年前期」フォルダはフォルダごと消す、というように利用するのもアリだ。
なお、「Two-way」を選んでいた場合は、タブレット上でファイルを削除するとDropbox上からもファイルが消えるので注意。


ES ファイルエクスプローラー – Google Play の Android アプリ

タブレット上で不要なレジュメファイルを消す場合は「ES ファイルエクスプローラー」を使おう。ファイルやフォルダをロングタップし「削除」を選択。



本文通り、タブレット上で削除を行っても、Dropboxからそのファイルが消えるわけではない。PCからは今後も開けるぞ。

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2012年12月26日13時00分 公開 | カテゴリー: ファイル管理 | キーワード:, , | Short URL
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