標準アプリではできない、Android→Dropboxの自動同期は補助アプリで行おう


Dropboxには「カメラアップロード」機能があるが、この機能の対象は、Android標準カメラで撮影した写真だけ。(標準カメラとは別のフォルダに写真を保存する)他のカメラアプリで撮影した写真や、Android上で作成した写真以外のファイルを、Dropbox上に自動同期させる機能が、現在のDropboxには搭載されていないのだ。
制限のキツいiPhoneだと、Dropboxが機能を用意していない以上、諦めるしかないが、自由なAndroidなら諦める必要はない。補助アプリを使い、スマートフォン内の任意のフォルダをDropboxと自動同期させる、ということが可能なのだ。
自動同期には、アプリ「DropSync」を使う。初回起動時に、同期したいスマートフォン内フォルダとDropbox内フォルダを設定しておけば、以後スマートフォン内フォルダに新たなファイルが作成されたり、ファイルが更新されたりした場合に、Dropbox内フォルダと自動で同期を行ってくれる(Dropbox内フォルダに更新があった場合も同様)。自動同期のインターバルは任意に設定可能だし、「更新を検知した時に即座に自動同期を行う」という機能も搭載されている。「カメラアップロード」と同じ感覚で、標準カメラ以外のカメラアプリや、写真以外のファイルを自動同期させることができるのだ。

DropSync」をインストールし起動。初回起動時に同期設定を行う。まず、スマートフォン側の同期フォルダを指定する

次に、Dropbox上の同期フォルダを指定する

同期設定を行ったら「Done」をタップ

以後、設定した時間間隔で、または後述する即時同期機能がオンになっていればファイルが更新された時に、自動同期が行われる。処理はバックグラウンドでも行われるから、「DropSync」を起動する必要はない

設定を行う場合は設定ボタンから「Settings」をタップ

設定項目はなかなか柔軟で、また、実用性が高い。下で各項目を解説する。

Synced Folders設定フォルダの再設定ができる
Exclude Name Patte特定パターンのファイル名のファイルを自動同期の対象から除外する。例えばキャッシュファイルなどを自動同期しないように設定可能だ
Skip Hidden Files隠しファイルを自動同期の対象から除外するか否か
File Size Limit一定サイズ以上のファイルを自動同期の対象から除外する。無料版では5MB以上のファイルを自動同期の対象にすることができない
Enable Autosync一定時間間隔の自動同期を行うか否か。本文でも紹介している、ファイル新規作成時や更新時に即座に自動同期を行う機能は別(後述)
Autosync Interval一定時間間隔の自動同期機能における「一定時間」
Retry Delayネットワーク接続などに問題があり、同期がなされなかった場合のリトライ
Instant Upload本文でも紹介している、ファイル新規作成時や更新時に即座に自動同期を行う機能を利用するか否か
Power Source「バッテリー駆動時には自動同期を行わない」などの設定が可能
…battery only if level「バッテリーが○%以上残っている場合のみ自動同期を行う」という設定。デフォルトで50%になっているので注意。「なぜか自動同期処理が行われない」という場合はこの項目を疑おう
Internet Connection「Wi-Fi接続時にのみ自動同期を行う」といった設定が可能


Dropbox→Androidの自動同期にも利用可能

ここでは、「Android→Dropbox」の自動同期にDropSyncを利用する方法を紹介したが、DropSyncは、あくまで「Android上の任意フォルダとDropbox上の任意フォルダを同期させるアプリ」なので、「Dropbox→Android」を想定した自動同期にも利用可能だ。スマートフォンから即座にチェックしたい、学校や仕事などで使う重要ファイルが入ったDropboxフォルダを、スマートフォン上の適当なフォルダに同期させておこう。
自動同期をせず、スマートフォン上のDropboxアプリからDropbox上のフォルダにアクセスするのだと、ダウンロードのために多少なりとも時間がかかるし、携帯の電波が入らない場合にはファイルを開けない。自動同期を行い、Android上に自動同期するようにしておけば、オフライン状態でも即座に開けるぞ。

SugarSyncやFTPにも対応した同種アプリ「AiWiFi」

「DropSync」はDropbox専用だが、「AiWiFi」ならFTPやSMB、SugarSyncやEvernoteにも対応している。ただ、一定時間間隔で自動同期を行うことはできても、「更新を検知した時に即座に自動同期を行う」という機能は搭載されていない。SugarSyncなどを使って分散バックアップを行っている人にはオススメだ。

「AiWiFi」も、基本的な使い方はDropSyncと同じだ。「FTP設定」以下の項目で、ユーザー名やパスワードなどの設定を行う

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2012年08月11日16時01分 公開 | カテゴリー: ファイル管理 | | Short URL
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