メールを使わずにHDD内のdocやPDFを自動でKindleストレージに登録する自動化テク

ここまで紹介してきたKindleプラットフォームの利用方法の中で一番不便なのは、「PC内のdocやPDFをストレージに登録するためにメールを使う必要がある」という点だろう。同じクラウド型ストレージサービスのDropbox等であれば「特定フォルダにファイルを入れておくだけでストレージにアップロードされる」訳なので、Kindleでも同じような利用方法を実現したい。
ウェブサービスを自動化するためのウェブサービス「IFTTT」を使うと、以上の自動化を行うことができる。「Dropbox内の特定フォルダにファイルを置いておくと、そのファイルをKindleストレージに登録してくれる」という自動化だ。ただ、後述するように、ファイル名の全角が文字化けする。従って事実上、半角ファイル名のファイル専用になってしまうのだが、いずれAmazonが自動アップロード用ツールなどをリリースしてくれることに期待しつつ、「とりあえず今できる方法」として紹介しよう。


ウェブサービス自動化用のウェブサービス「IFTTT」

「IFTTT」は、「if this then that(もしthisならthatを行う)」というルールによってウェブサービスの自動制御を行うサービスだ。今回は、「もしDropbox上の特定フォルダにファイルがアップロードされたら、そのファイルを、Kindleの自分専用の送信用メールアドレス(「Send-to-KindleのEメールアドレス」)に送信する」という自動化を行う。とはいえ、自分で一から設定を行う必要はない。「IFTTT」では、他のユーザーが作った自動化のルール(「レシピ」)が共有されており、これを利用させて貰うことができるのだ。


IFTTT
IFTTT / Convert and send books and documents (PDF, doc…) from Dropbox to your Kindle as .azw ebook by ramonsuarez

IFTTTにアクセス。まず「Join IFTTT」でユーザー登録を行う

「Convert and send books and documents (PDF, doc…) from Dropbox to your Kindle as .azw ebook」を開く。まず、「IFTTT」上でDropboxアカウントやGMailアカウントを使うためのアクティベートが必要だ。「Activate」をクリック

DropboxやGMailにログインし、アクセス許可を行う

レシピ「Convert and send books and documents (PDF, doc…) from Dropbox to your Kindle as .azw ebook」を、自分用に設定する。「Subfolder name」にDropbox内に作るフォルダの名前を、「To address」にKindleの自分専用の送信用メールアドレス(「Send-to-KindleのEメールアドレス」)を入力

Dropboxの「Public」フォルダ内に、先ほど「Subfolder name」に設定した名前のフォルダを作成する

これで設定完了だ。「Use Recipe」

「Personal Recipe」で作成したレシピを確認する。Dropboxの「Public/設定したフォルダ」に新しいファイルが尊くされたら、そのファイルをメール送信する、という自動化の設定ができた

ファイルを置いておくだけで自動でKindleストレージに登録される

以後は、docやPDFファイルを、HDD上のDropboxフォルダ内「Public/設定したフォルダ」に置いておくと……

Dropboxの機能によって、そのファイルが自動でDropboxストレージ内にアップロードされ……

IFTTTによって、そのファイルが自動でメール送信され……

Kindleストレージに登録される。ただ、本文通り、全角ファイル名が文字化けしてしまう点がネックだ。また、無事にKindleストレージに登録されれば、そのファイルは、Dropboxからは消してしまって構わない。本当はこの部分まで自動化できれば良いのだが、「ある程度ファイルが溜まってきたら消す」というように運用して欲しい

他にも様々なレシピが公開されている

IFTTT / Recipes search for ‘kindle’
IFTTT / #googlereaderfav to #kindle by 2ll

「IFTTT」の「Browse」で「Kindle」を検索してみよう。様々なレシピが公開されている

特にオススメなのが、「Googleリーダーでスターを付けると、その記事をKindleストレージに登録する」というレシピ「#googlereaderfav to #kindle by 2ll」だ

電波のない場所でRSSリーダーで記事を読み、気に入った記事にスターを付けておく。帰宅後などネット接続が可能になった時点でRSSリーダーの同期を行うと、Googleリーダーにスターが同期され、そして、IFTTTによって、その記事がKindleに送られる、という流れができる

参考

「IFTTT」は、Kindleに限らず様々な用途で利用可能だ。特にRSSリーダーとの組み合わせは、上でも紹介したように便利。あんスマでも、Googleリーダーでスターを付けた記事を「Pocket」に登録する、というテクを紹介している。

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2012年10月28日20時00分 公開 | カテゴリー: ファイル管理 | キーワード:, , | Short URL
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