gReaderとPocketを完全オフライン化!通勤・通学中の記事チェックに使える最強テク

前ページの「Pocket」活用テクには、1つ欠点がある。「gReader」から「Pocket」に記事を送るタイミングでは、電波がつながっていなくてはならないという点。例えば地下鉄が駅に止まっているタイミングを見計らって、「Pocket」に記事を送る必要があるのだ。
しかしこのページで紹介するテクを利用すれば、「Pocket」に登録したい記事を見つけたときに、電波がつながっていなくても大丈夫になる。「gReader」で記事を読んでいる間は、完全にオフラインでOK。読み終わって、「gReader」では読めなかった記事を「Pocket」で読もうとしたときだけ電波が必要になる、というように、「gReader」と「Pocket」を利用できるようになるのだ。

まず、「gReader」は、ある記事をPocketに登録するには電波を必要とするが、ある記事にスターを付けるのには電波を必要としない。ある記事にスターを付けると、「その記事にスターを付けた」という情報は、次回同期時に「Googleリーダー」と同期される。同期を行うタイミングでは電波が必要だが、スターを付けるタイミングでは電波は不要なのだ。そして、「IFTTT」というウェブサービスを使うと、「Googleリーダー上でスターが付いている記事をPocketに登録する」という作業を自動化させることができる。「if this then that(もしthisならthatを行う)」というルールを自分で作成できる、ウェブサービス自動化のためのウェブサービスだ。

下の手順で設定を行ったら電車のホームで「gReader」を起動し、同期で新着記事のダウンロードを行ってみよう。電車に乗っている間、「gReader」で記事をオフライン閲覧し、読めなかった記事にはスターを付けておく。乗り換えのために電車から降りたら「gReader」の同期を行い、スター情報を「Googleリーダー」と同期する。すると、「IFTTT」が作動し、スターを付けた記事……つまり、「gReader」で読めなかった記事が、自動で「Pocket」に登録される。少し待ってから「Pocket」を起動し同期を行えば、それらの記事が全文ダウンロードされるから、次の電車の中でそれらの記事を読めばよいのだ。

今回の特集で紹介した各テクを組み合わせれば、通勤・通学中のRSSによる情報収集効率が大幅にアップするぞ。


IFTTT / Put the internet to work for you.

IFTTTにアクセス。まず「Join IFTTT」でユーザー登録を行う

ユーザー登録が終わったら「Create」でレシピ作成画面を開く。「if this then that」の、まずは「this」部分をクリック

対応サービス一覧が表示される。「Google Reader」をクリック

初回時には、そのサービスへのログイン・認証作業である「Activate」が必要だ。クリックして、表示されるウインドウ内で、ログインやアクセス許可を行う

そのサービスで選択可能なトリガーの一覧が表示される。この場合は、「新しくスター登録が行われた時」にIFTTTを作動させたいので、「New starred item」をクリック。次の画面で「Create Trigger」

これで「if this then that」の「this」部分が登録された。「もしGoogleReaderで新しくスター登録が行われたら」だ。続いて「that」部分をクリック

先ほど同様、対応サービス一覧が表示されるので、今度はPocketをクリック。選択可能なアクションの一覧が表示される。この場合は、「後で読む」ための保存を行いたいので、「Save for later」をクリック

アクションの詳細設定を行う。この場合は、Pocket登録時のタグなどを設定することが可能だ

これで「もしGoogleReaderで新しくスター登録が行われたら、Pocketで『後で読む』ために記事を保存する」という設定がすべて終わった

前ページで「gReader」の設定を変更した人は、「左アクション」を「スター/スター解除」に戻しておこう。以後、gReader上でスターを付け、同期を行えば……

その記事がPocketに登録されるようになる。Pocketを起動し同期作業を行えば、その記事の全文がPocketにダウンロードされるのだ


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2012年09月29日09時00分 公開 | カテゴリー: ネット情報活用 | キーワード:, , | Short URL
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