【iPhoneがダメな7つの理由 5】クラウド型オンラインストレージとの相性がイマイチ

AndroidスマートフォンがiPhoneより優れている点の1つが、DropboxやGoogleドキュメントなど、いわゆる「クラウド型オンラインストレージ」との相性が非常によい、ということだ。
理由は、大きく2つある。
まず、「理由その3」の通り、Androidであれば、アプリのバックグラウンド動作が可能だということ。ストレージとスマートフォンを自動同期させるアプリをバックグラウンドで動作させ、ストレージ内に新たに加わったファイルをスマートフォンへ自動ダウンロードさせたり、逆に、スマートフォン側で書き換えたファイルをストレージに自動アップロードさせたりすることができるのだ。
次に、制限が厳しいiPhoneと異なり、自由なAndroidであれば、「あるアプリが保存したファイルを別のアプリで利用する」ということが可能だ。つまり、クラウド自動同期アプリによってスマートフォンにダウンロードされたファイルを、別の編集アプリを使って開いたり、その編集アプリで書き換えたファイルを、そのままクラウド自動同期アプリによって自動アップロードさせることができる。「クラウド型オンラインストレージ」がグンと便利になるぞ。


Dropbox公式アプリ単体ではイマイチ不便

Dropboxなどの公式アプリでできることは、AndroidもiPhoneも大差ない。公式アプリを使ってストレージにアクセスし、ファイルを開く、というだけだ。当然ながら、オフラインだと利用できないし、毎回ダウンロードが必要なので時間がかかってしまう。

PCとDropboxは、自動同期されている。例えば、PC上のDropboxフォルダ内に新しいファイルを保存すれば……。



Dropbox公式クライアントにより、そのファイルは自動でDropboxストレージ内にアップロードされる。このファイルは、「自宅のデスクトップPCと持ち運び用のノートPC」など、複数台でDropboxを利用している場合、ほかのPCのDropboxフォルダに自動ダウンロードされる。そしてほかのPCで編集を行えば、編集済みファイルが自動でアップロードされ……といった具合だ。PC複数台で利用する分には、Dropboxは公式クライアントだけで十分快適だ。

しかし問題なのは、AndroidであれiPhoneであれ、公式の「Dropbox」アプリには、自動同期機能がない、ということ。公式アプリは、毎回ストレージにアクセスし、ストレージ内のファイルをダウンロードして開く、ということしかできない。

「FolderSync」でDropboxとスマートフォンを自動同期

Dropboxとスマートフォンを自動同期させるには、「FolderSync」を利用する。Dropbox内のフォルダとスマートフォン内のフォルダを指定することにより、それらのフォルダが自動で同期される、という仕組みだ。
なお、「FolderSync」には無料版と有料版がある。有料版の特徴は、「インスタント同期」機能。「1時間ごと」といったスケジュールではなく、スマートフォン内に新しいファイルが生成された瞬間、ファイルが更新された瞬間に同期を実行してくれる機能だ。
無料版だと、「インスタント同期」機能を利用できず、また、広告が表示される。「インスタント同期」を利用したくなった場合は、有料版を買うか、または、後で紹介するもう1つの同期アプリ「Dropsync」に乗り換えるかを検討しよう。


FolderSync Lite – Google Play の Android アプリ
FolderSync – Google Play の Android アプリ

Dropboxのアカウント認証を行った上で、同期させるフォルダのペアを設定する。スケジュールを使った自動同期も可能だ。

指定時間間隔で、自動的にDropboxとスマートフォン内フォルダの同期が行われる。

自動同期されたファイルをファイラーや編集アプリで扱う

「FolderSync」によって自動ダウンロードされたファイルを、ファイラーアプリを使って探し、編集アプリで開く、ということも可能だ。


ES ファイルエクスプローラー – Google Play の Android アプリ
Olive Office Premium – Google Play の Android アプリ
OfficeSuiteのプロ6 +(PDF&HD) – Google Play の Android アプリ



Android用のファイラーとしては「ES ファイルエクスプローラー」がオススメ。Officeアプリは、無料アプリなら「OliveOfficeEditor」、有料アプリでもよければ「Office Suite Pro」などがオススメ。



Android上でファイル編集などを行えば、自動同期により、編集済みファイルがDropboxにアップロードされ、さらにPC用公式クライアントにより、PC内の「Dropbox」フォルダに自動ダウンロードされる。つまり、PCでDropbox内に保存したファイルを、スマートフォンで編集し、帰宅後にPCから編集済みファイルを開く、ということが可能なのだ。

きめ細かい自動同期を行いたいなら「Dropsync」

「FolderSync」は、無料版でも制限がユルい、というのがよい点なのだが、無料版・有料版ともに、細かい同期設定ができない、という問題がある。もう1つの自動同期アプリ「Dropsync」であれば、単なる双方向同期や「アップロードのみ」「ダウンロードのみ」だけでなく、「スマートフォン内フォルダがDropbox内フォルダと同じになるよう、Dropbox内フォルダからスマートフォン内フォルダへのダウンロードや、スマートフォン内フォルダのファイル削除を行う」など、詳細な設定が可能だ。具体的な活用方法を多数紹介する特集記事を公開しているので、「自動同期アプリにはお金を払ってもよい」と思ったら、「FolderSync」と「Dropsync」、どちらを買うか決めるために参考にしてほしい。

「Dropsync」は、きめ細かい同期設定を行えるのが特徴のアプリなのだが、無料版だと同期ペアを1つしか作れない、という制限がある。無料版同士を比べるなら「FolderSync」だが、お金を払うなら「Dropsync」の方がオススメだ。

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2013年01月26日17時00分 公開 | カテゴリー: ファイル管理 | キーワード:, , | Short URL
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