通勤・通学中に便利な「後で読む」サービスPocketをgReadarと組み合わせる活用テク

ここまでの方法を使って、お気に入りサイトやネット中の優良記事、最新ニュースを、なるべく「ノイズ」を減らしながら、全文で取得する……と行っていけば、通勤・通学中のRSS利用がかなり快適になるはずだ。ただ、これらの方法を使っても、どうも全文を取得できない記事とか、「gReader」上でうまく表示できない記事、というものも、どうしても出てきてしまう。
こうした記事への対策は、「後で読む」サービスの「Pocket」を利用すること。以前は「Read It Later」という名称だったサービスだ。「gReader」から記事をPocketに送ると、スマートフォンアプリ「Pocket」を起動したとき、その記事が全文ダウンロードされ、以後オフライン時にも「Pocket」上で当該記事を読めるようになる。「全文」の判断精度が非常に高いので、「gReader」上で全文表示が正常になされなかった記事でも、まず間違いなく表示されるのだ。

また、「Pocket」は、「RSSとして配信された記事内にリンクが張られているが、RSSとして配信されていないページ」を放り込んでおく場所としても便利だ。具体的にいうと、記事が複数ページに分割されていて、1ページ目のみがRSS配信されている、というパターン。2ページ目や3ページ目は、RSSとして配信されてきた1ページ目の末尾に、「次のページはこちら」といったようにリンクとして貼られている、しかし2ページ目や3ページ目自体がRSS配信されているわけではない、という状況だ。そうした場合に、2ページ目や3ページを、「gReader」から「Pocket」に送っておくのだ。
例えば、電車のホームで「gReader」を更新し、新着記事である1ページ目をダウンロードしておく、電車の中で1ページ目を読み、電波が短時間つながったタイミングを見計らって2ページ目や3ページ目を「Pocket」に送る、乗り換え中に「Pocket」を起動して2ページ目や3ページ目をダウンロード、次の電車の中で「Pocket」を使って2ページ目や3ページ目を読む、というような使い方だ。


Pocket
Pocket -formerly Read It Later – Google Play の Android アプリ

Pocketにユーザー登録を行い、Androidアプリをインストールして起動。まず初期設定を行う。設定ボタン「Settings」を開き、「Download Only on Wi-Fi」「Mobile User-Agent」のチェックを外す。本体の容量が少ない人は「Store Cache on SD Card」にチェックを入れておくとよいだろう

次に、gReaderの設定も変更する。「外観」「アクションのカスタマイズ」「左アクション」を「Pocket(RIL)」に変更

オフライン化や全文化を行っても、うまくオフラインで全文を読めない記事も、たまに出てくる

記事リストに戻り、記事左上のアイコンをタップすると、その記事がPocketに送られる

Pocketを起動し、必要に応じて更新アイコンをタップすると、Pocketに送った記事の一覧が表示される

Pocketでは正常に全文を取得できているはず


ページが分割された記事もPocketへ送る

ページが複数に分割されているために、gReader上では全文を読むことができない記事、というものもある

この場合は、2ページ目や3ページ目へのリンクをロングタップし「リンクを共有」。文字が小さくてタップしにくい場合は拡大表示させればよい

「Add to Pocket」をタップ

リンク先、つまり2ページ目や3ページ目がPocketに登録されるのだ

「Pocket」はPCブラウザからも利用可能

「Pocket」はウェブサービスなので、PCブラウザからでも利用できる。通勤・通学中に「gReader」から放り込んだ記事を、帰宅後にPCからチェックする、なんてことも可能だ

gReaderにはサイトごとにオフライン設定を変更する機能がある

本文で書いた「『gReader』上でうまく表示できない記事」についてだが、あるサイトの記事は常にうまく表示されない、という場合には、gReaderのオフライン表示モードがそのサイトに合っていない、ということが考えられる。この場合、そのサイトだけは別の表示モード(「オフラインフォーマット」という)を利用する、というのも手だ。メイン画面でサイトを選択し、「編集」から、そのサイト用のオフラインフォーマットを指定すればよい。
ただ、この機能は、いまいち使いにくい。変更を行ってもその場では変更が反映されず、次に新着記事を見付けたときに、変更したオフラインフォーマットで記事をダウンロードする、という仕様なので、設定変更がうまくいったかどうかが分かりにくいのだ。また、これはあくまで「gReader」の設定なので、今後もしほかのRSSリーダーやiPhoneに乗り換えた場合、設定を引き継ぐことができない。「この特集のほかのテクを使っても問題を解決できなかった場合に使えるテク」として利用するのがよいだろう。

gReaderトップページでサイト名をロングタップする。フォルダに入れている場合は、数字のすぐ左の「>」をタップするとフォルダ内のサイトが展開表示されるので、サイト名をロングタップ

「編集」で、そのサイトのみに適用するgReaderの設定を変更できる。「オフラインフォーマット」を変更してみよう。次に新着記事をダウンロードする時から、変更したオフラインフォーマットでのダウンロードが行われるようになる

目次

関連記事

2012年09月29日11時00分 公開 | カテゴリー: ネット情報活用 | キーワード:, , | Short URL
このエントリーをはてなブックマークに追加

最新記事