「Xposed」本体や「フレームワーク」の導入が終わったら、後は個々の「モジュール」を導入していけば良い。「バッテリーが減った時の警告をなくすモジュール」や「YouTubeアプリに広告カット機能を追加するモジュール」などなど、システム/アプリを弄るための「モジュール」が多数公開されており、自分で欲しいものを選んで導入していけば、システムやアプリを自分の好きなように弄りまくれる…というわけだ。

ただ、「Xposed」のモジュール導入作業には、少しだけ癖がある。そこで、電源ボタンを長押しした時に表示されるメニューに「再起動」などを追加するモジュール「Advanced Power Menu」を例に、「Xposed」のモジュール導入方法を解説しよう。

「癖がある」とは言っても、一度手順通りに行えば、以後は特に迷わず自分で操作できるようになるはず。まずはこのページ通りにモジュールを導入し、方法が分かったら、次ページのオススメモジュールなど、自分の好みに合ったモジュールを追加しまくって欲しい。

モジュール「Advanced Power Menu」を追加する

Androidを使っていると、「スマホを再起動したい」という場面に出くわす。スマホを長時間使い続けたりして動作が不安定になってきた時や、システム設定変更などに伴い再起動が必要になった場面などだ。

通常、Androidスマホには「再起動」のメニューがない。そこでまず電源ボタンを長押ししてメニューからシャットダウンを行い、電源が切れたら再度電源を入れる…とやるしかないのだが、これはちょっと面倒だ。

「Advanced Power Menu」は、電源ボタン長押し時のメニューに「再起動」などを追加するXposedモジュール。地味ながら非常に便利なので、まずはこのモジュールを例に、Xposedモジュールの追加方法を解説する。



Xposedの「インストーラ」アプリで「ダウンロード」をタップ。Xposed公式サイト内のレポジトリで公開されている、大量の「モジュール」がリスト表示される。



この画面上で、自分が追加したいモジュールを選択する。虫眼鏡アイコンでキーワード検索も可能だ。少し下にスクロールして「Advanced Power Menu」をタップ。まず「ダウンロード」をタップする。



ダウンロード後に「インストール」をタップ。モジュール自体も通常のアプリと同様にapkファイルなので、Androidシステムのインストール画面が表示される。通常のアプリと同様にインストールを行う。注意すべき点は、この時点では単に「スマホ自体にモジュールを入れた（そのモジュールが利用可能になった）」というだけであり、まだモジュールは有効になっていない、ということ。

追加したモジュールを有効にする

モジュールのインストール後、Xposedの「インストーラ」アプリ上で「モジュール」を開くと、インストール済みモジュールが一覧表示される。有効にしたいモジュールにチェックを入れる。この上で、スマホを再起動させる。「インストーラ」アプリの「フレームワーク」内で「簡易再起動」を行うと良い。



スマホ再起動後、追加したモジュールが有効になる。「Advanced Power Menu」の場合は、電源ボタン長押しで表示されるメニューに「再起動」「スクリーンショット」が追加されたはずだ。「再起動」内には、「再起動」「ソフトリブート（簡易再起動）」「リカバリ（リカバリの起動）」「Bootloader（ブートローダーの起動）」といった項目が並んでいる。後二者は、root化作業などで使ったはずの、リカバリやブートローダーを直接呼び出す機能だ。

モジュールの設定を変更する

モジュールによっては、モジュールそれ自体が設定画面を持っているものもある。例えば「Advanced Power Menu」の場合、「スクリーンショット」が不要であれば、メニューに「再起動」のみを追加するよう、「Advanced Power Menu」モジュール自体の設定画面内で設定変更を行うことができる。

モジュール自体の設定画面を呼び出すには、アプリドロワー内でモジュール（通常のアプリと同様に表示されている）を開くか、または「インストーラ」アプリの「モジュール」内で当該モジュールをタップすれば良い。

「Advanced Power Menu」の場合、「再起動」「スクリーンショット」の項目を追加するか否か、「再起動」の中にどの項目を表示させるか、再起動前に確認ダイアログを表示するか否か…といった設定を行うことができる。

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