Android4.0ではアプリの通信量の確認や通信制限の機能も追加されたが、制限できるのはモバイル回線でのバックグラウンド通信のみ

datecycleAndroid4.0では、どのアプリがいつどのくらい通信を行なったかをグラフで確認して、一定期間中のモバイル回線での通信量が上限に達したら警告表示や通信の停止を行う機能が追加されている。
この機能では、アプリ単位で通信を制限することも可能だが、対象はモバイル回線を使用中にバックグラウンドで動作しているアプリが行う通信だけで、Wi-Fi接続中の通信や、操作中のフォアグラウンドアプリが行う通信は遮断できない。
これでは、個人情報の無断送信などを防ぐファイアーウォールのような効果は期待できない。従量プランの通信料金や通信によるバッテリ消費を抑えたい場合も、無駄に通信をしまくるアプリをアンインストールしたり、データ通信自体のON/OFFを適宜切り替えたほうが効果的だろう。

このような中途半端な仕様では、恩恵を受けるのはスマフォによる通信帯域の圧迫に悩んでいる通信事業者くらいで、定額のデータ通信プランを利用している多くのユーザーにはあまり意味がない。
通信制限の方式としては、モバイル回線やバックグラウンドアプリに限るより、単に全ての通信を禁止する方が簡単なはずだ。両方式の選択制にすることも難しくないだろう。にも関わらず、限られた条件での通信制限しか用意されていないのでは、アプリ内広告などの通信をカットされてGoogleの収入が減るのを避けたいからなのではないかと勘ぐりたくなる。今後のバージョンでは、より柔軟にあらゆる不要な通信を制限できるように改良されることを期待したい。

limitbackgrounddata_001通信量の確認や制限設定は、Android4.0の設定画面の「データ使用」で行える。

limitbackgrounddata_002「モバイルデータの制限を設定する」にチェックを入れて、赤いバーを上下にドラッグして、1ヶ月の通信量の上限を変更できる。「データ使用サイクル」では、月の区切りとする日付を変更可能だ。

limitbackgrounddata_003初期状態ではWi-Fiでの通信量は確認できないが、メニューの「Wi-Fiの使用状況を表示する」にチェックを入れることで表示させられる。

limitbackgrounddata_004表示期間中に通信が行われていれば、このように累積の通信量のグラフが表示され、下部に通信量の多かったアプリが順に表示される。2つの縦線を左右にドラッグすることで、統計を表示する期間を変更可能だ。

limitbackgrounddata_005一覧に表示されたアプリをタップすると、そのアプリの通信量と、バックグラウンド時に行われた通信の割合が表示される。

limitbackgrounddata_006下部の「バックグラウンドデータを制限」にチェックを入れれば、モバイル回線使用中のバックグラウンドでの通信を禁止できる。

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2012年03月05日13時46分 公開 | カテゴリー: 節約・お得情報 | キーワード: | Short URL
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