「Kindle Paperwhite」を使い始めると、Amazon上に、自分専用のストレージ「Kindleライブラリ」が5GB割り当てられる。「Send-to-Kindle Eメールアドレス」にファイルをメール送信すると、そのまま、または形式変換を行った上で、送信されたファイルが「Kindleライブラリ」に追加され、さらに「Kindleライブラリ」から「Kindle Paperwhite」にダウンロードされるのだ。
この仕組み上、一度送信したファイルは、「Kindle Paperwhite」から削除しても「Kindleライブラリ」には残っているし、スマートフォンや「Nexus 7」などのタブレットを使い、「Kindleライブラリ」上のファイルを閲覧することもできる。

「Kindle Paperwhite」を、「Kindleストア」で販売されている電子書籍の閲覧だけでなく、さまざまな用途で利用するためには、「Kindleライブラリ」の仕組みや、基本的な操作方法を理解しておいた方がよい。ここまでのページどおり、「Kindleストア」で電子書籍を購入したり、USB経由やメール経由でPDFや「.doc」「.docx」ファイルを送信したりした上で、以下の手順に従って「Kindleライブラリ」を使ってみよう。

「Kindleライブラリ」の仕組みと削除や再ダウンロードの方法

Amazonの「アカウントサービス」「My Kindle」内で、まず「Kindleライブラリ」「パーソナル・ドキュメント」を開く。メール経由で「Kindle Paperwhite」に送信したファイル（PDFや「.doc」「.docx」）が表示されているはずだ。ここに表示されているのが、現在「Kindleライブラリ」内に保存されているファイル。USB経由で「Kindle Paperwhite」に送信したファイルは、「Kindleライブラリ」内には保存されていない。

「Kindle Paperwhite」上でファイルをロングタップし、「このドキュメントを削除」で、USB/メール経由で送信したファイルを削除することは可能だ。ただ、あくまで「Kindle Paperwhite」上からファイルを削除するだけであり、そのファイルが「Kindleライブラリ」内に保存されている場合、「Kindleライブラリ」内のファイルは残ったままだ。



「Kindleライブラリ」内からファイルを削除する場合には、上記の「Kindleライブラリ」「パーソナル・ドキュメント」内で「ライブラリから削除」を行う必要がある。間違って送信してしまった不要なファイル、うまく変換できなかったファイルなどは、この方法で削除しておこう。
ちなみに「端末に配信する」を選択すると、Kindleライブラリ内には残っているがKindle Paperwhiteからは削除したファイルを、Kindle Paperwhiteに再配信することができる。


以上の操作は、PDFなどのファイルに限らず、「Kindleストア」内の電子書籍に関しても同じだ。購入した電子書籍は「Kindleライブラリ」→「本」内に表示されている。



「Kindle Paperwhite」への再配信を行う場合は、「端末に配信する」をクリックしたあと、「○○さんのKindle」を選択し「配信」をクリック。

スマートフォンや「Nexus 7」などのタブレットでも閲覧

「Kindleライブラリ」にアップロードされているファイルは、スマートフォンや「Nexus 7」などのタブレットといった、ほかのAndroid端末でも閲覧できる。Androidアプリ「Kindle」をインストールし、アプリを使って「Kindleライブラリ」からのダウンロードや閲覧を行う仕組みだ。
「Kindle Paperwhite」で閲覧するデータの中には、USB経由で直接転送するものと、メールを使って「Kindleライブラリ」経由で転送するものがあり、前者はほかのデバイスでは閲覧できないが、後者は閲覧できる。少しややこしいが、この特集の最後まで出てくる区別だ。


・Kindle – Google Play の Android アプリ

Playストア上で配布されている「Kindle」アプリをスマートフォンやタブレットにインストールして起動。「ライブラリ」から「クラウドに入っているアイテム」を選択することにより、「Kindleライブラリ」上のデータが一覧表示される。

雲のアイコン付きで薄く表示されているのが、「Kindleライブラリ」上のデータ。メールを使って「Kindleライブラリ」に送信したPDFや「.doc」「.docx」ファイル、「Kindleストア」で購入した電子書籍などが並んでおり、USB経由で「Kindle Paperwhite」に送信したデータは表示されない。



タップでAndroid端末へのダウンロードを行えば閲覧できる。Android端末上では、「画面色」なども変更可能だ。

ダウンロード済みのデータは「ダウンロードしたアイテム」内に表示されている。

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