テザリング(tethering)とは、モバイルデータ通信でインターネットに接続されたスマートフォンにパソコンなどの機器を接続して、接続した機器からもインターネットにアクセスできるようにする機能だ。
Androidでテザリングを行なう方法としては、USBデバッグ接続を利用する方法と、Android 2.2以降で搭載されたWi-Fiテザリング機能を利用する方法がある。USBデバッグ接続はほとんどの端末で利用可能だが、パソコンしか接続できないのが難点だ。
Wi-Fiテザリングは、端末と接続機器をWi-Fiで通信させる分消費電力が多めになるという難点はあるが、Wi-Fi接続に対応した機器ならパソコンだけでなくタブレット端末やゲーム機なども接続でき、ケーブルをつなぐ手間もかからないのが便利だ。
ただし、利用できる端末はドコモの一部機種やauの+WiMAX対応機種などに限られており、ソフトバンクの端末では利用できない。
また、ドコモのFOMAでのパケ・ホーダイでは、テザリングを利用すると料金の上限が1.5倍に跳ね上がってしまうことにも注意が必要だ。「Xi パケ・ホーダイ」ならば通常の定額料金5985円で利用できるので、テザリングを活用したければXiに契約を変更するといいだろう。

・docomo テザリング 対応機種
・au +WiMAX

テザリングを利用するには、Androidの無線とネットワークの設定の「ポータブルアクセスポイント」から設定を行おう。

「ポータブルWi-Fiアクセスポイントの設定」から設定画面を呼び出せる。

「ネットワークSSID」に表示されているアクセスポイント名を覚えたら、接続のためのパスワードを設定して「保存」を押して設定を登録しよう。

チェックボックスにチェックを入れれば、アクセスポイントが有効になる。電力節約のため、端末の画面は消灯しておこう。

テザリング経由でインターネットに接続したい機器で、Wi-Fiや無線LANの設定画面を呼び出そう。

先ほど覚えておいたアクセスポイント名を探して接続を実行する

パスワード入力画面が表示されたら、先ほど設定したパスワードを入力しよう。

アクセス元の情報を表示する「診断くん」にアクセスしてみたところ、docomoのspモード経由でのアクセスになっていることが確認できた。

テザリングの使用中は、通知欄にアイコンが表示され、タップすることで設定画面を表示できる。

使い終ったら、設定画面でチェックを外して機能をオフにしておこう。