最近続々登場しているMVNOの低価格データ通信サービスには、最初は高速な通信が可能だが一定期間の通信量が上限を超えると通信速度が大幅に制限されてしまうシステムのものが多い。高速通信できる容量は少なめなので、無駄遣いを避けるために普段はデータ通信を無効にしておきいところだが、通信が必要なアプリを使いたくなったときにいちいち有効に切り替えるのは面倒くさい。
そこで、多機能自動化アプリ「Llama」を使って、操作中のアプリに応じて自動的にデータ通信の有効・無効が切り替わるようにしてしまおう。

データ通信のように有効にしたいアプリが沢山ある場合、新たに対象アプリを導入するたびに「対象アプリのどれかがアクティブなら設定を有効に切り替え」「対象アプリがどれもアクティブでなければ無効化」という2つのイベントに登録するのは面倒くさい。
このような場合は、、ホーム画面などアプリ起動の起点となるアプリや、ホーム画面以外から開くことが多くて無駄な通信を行なうアプリを、データ通信を無効に切り替える条件として指定するといいだろう。

・Llama – Location Profiles – Google Play の Android アプリ

Wi-Fi非接続時は自動同期を無効化

バックグラウンドでの自動同期が有効になっていると、データ通信を有効化したときに余計な通信が行なわれてしまう恐れがあるのでWi-Fi非接続時は自動同期機能を無効に切り替えるというイベントを定義しておこう。「条件追加」で「WiFiネットワーク切断」を、選択し、「WiFiどれでも」を指定すればいい。

「動作追加」では「自動同期」を選択。

「自動同期無効」を選択しよう。

Wi-Fi接続に自動同期を有効にするというイベントも作成しよう。こちらは「条件追加」で「WiFiネットワーク接続」を選択して「WiFiどれでも」を選択すればいい。動作の「自動同期」では、有効に切り替えた後その場で同期を開始させるかどうかを選択できるが、アクセスポイントから離れて切断・再接続が発生することが多い場合などには、無駄な同期処理が増える場合があるので、「自動同期有効、同期はしない」を選択しておいた方がいいかもしれない。

通信を有効化したいアプリのイベントを登録

次に、データ通信を有効に切り替えるイベントを作成しよう。「動作追加」では、Android4.0以降は「モバイルデータ」、Android4.0未満は「APN」を選択しよう。

次に、「条件追加」で「条件どれかが(OR)」を選択。

このような条件登録画面が表示されたら、「条件追加」を押す。

条件一覧の上の方にある「アプリ切り替え」を選択し、「アプリを選んで」を押して、データ通信を有効化したいアプリを選択し、「了解」を押して登録しよう。

同様にして全ての有効化対象アプリを登録したら、端末のバックボタンでイベント編集画面に戻ろう。

通信の無効化条件を登録

次に、データ通信を無効に切り替えるイベントを作成し、「モバイルデータ」と「APN」の動作を登録しよう。こちらでは、「使わない」に切り替えるように設定する。

こちらでも「条件の追加」で「条件どれかが(OR)」を選択。

ホームアプリなど、アプリ起動の起点となるアプリを登録しよう。画面端スワイプなどから呼び出すサブランチャーも登録しておくといいだろう。これで、通信が必要なアプリを使い終わって別のアプリを起動しようとしたときにデータ通信が無効に切り替わるようになる。
ただし、ブラウザなどから直接別のアプリを起動したり、通知欄の通知やタスク切り替え画面から別のアプリに切り替えると、これらのホーム・ランチャーアプリを経由せずに別のアプリに切り替わってしまうので、このような方法で呼び出すことが多くて不要な通信を阻止したいアプリがある場合は、それも登録しておこう。

なお、アプリ切り替えの直後は切り替え前のアプリの通信が続いている場合があるので、いきなりデータ通信を切断してしまうと、メールの送信などが中断されてしまう恐れがある。このような問題を避けるには、「高度機能」の「イベントを遅らせる」を有効にし、何秒か待ってからデータ通信の切断を行なうようにすればいい。ただし、この設定を有効にした状態でホーム画面に戻った後すぐにデータ通信有効化対象のアプリに切り替えた場合、アプリの使用中に切断が行なわれることになってしまうので注意が必要だ。