【あたりまえNexus】スマホのテザリング～で～　どこでも使える～　つながる♪

Nexus7 Wi-Fiモデルは、スマホをテザリングすれば日本全国どこでも使える。この際スマホは「電話とカメラとSNSチェック機能があるモデム」と割り切り、モバイル端末のメイン機をNexus7にしてしまおう。とはいえ、テザリングでの接続は、果たして実用に耐えうる速度か不安だ。そこで、ここでは、地下鉄銀座線とJR山手線でXperia VL SOL21をテザリングし、Nexus7をXperia VL SOL21に接続してどれくらいの速度が出るかを測ってみたぞ。

テザリング機能付きのスマホとNexus7はこう使い分けるのがスマート

スマホはコミュニケーション端末に
FacebookなどのSNSチェックはさほど大きな画面ではなくてもいいし、アカウントが電話番号と紐づけられるLINEはスマホで使いたい。スマホは、電話とカメラが付いたモデム兼コミュニケーション端末として使おう。

Nexus7は情報端末に
ゲームはもちろん、動画チェックやウェブでの調べ物、地図のチェックは大画面のNexus7がベストマッチ。Bluetoothキーボードを使えば、ちょっとした書類作成だって問題ない。Nexus7はいつもスマホと一緒に持ち歩いて、情報端末としてがんがん使おう。

例えばこんな使い方ができるようになる

↑地下鉄の中で書類をダウンロードして編集したり（写真左）、出先でNexus7の大画面を使ってYouTubeの動画を見たりすることができるようになる（写真右）。特に、ファミレスなどで子どもがぐずったときにはYouTubeの動画が大活躍だ（ただし音量に注意）。

速度テスト1：地下鉄（東京メトロ）内でのLTE速度

3月21日に全線4GLTE、3Gサービスが利用できるようになったばかりの東京メトロ銀座線にて、Xperia VL SOL21をテザリングしてNexus7を接続。Nexus7にインストールしたSpeedtest.netを使って回線速度を測定した。

状況	LTEアンテナの本数（Max4本）	ダウンロード（Mbps）	アップロード（Mbps）
三越前→末広町間車内（写真左）	4本	28.67	6.17
末広町駅構内（写真右）	4本	22.01	4.56

走行中の車内において、ダウンロードは驚異の28.67Mbps、アップロードは6.17Mbpsを記録。YouTubeでの動画再生も、特に問題なくスムーズに行える。車内が空いており、LTEに接続しているのは恐らく私だけだったが、これほどの速度が出たことに驚いた。2度目の測定でもダウンロードが27.63Mbps、アップロードが6.08Mbpsだった。駅構内ではダウンロード22.01Mbps、アップロードは4.56Mbpsと、走行中の車内よりも遅い。何度測定しても22Mbpsを上回ることはなく、「地下鉄では駅構内よりも、走行中の車内のほうがLTEは速い」という結果となった。

速度テスト2：JRにおけるLTE速度

JR山手線にて、Xperia VL SOL21をテザリングしてNexus7を接続。Nexus7にインストールしたSpeedtest.netを使って回線速度を測定した。

状況	LTEアンテナの本数（Max4本）	ダウンロード（Mbps）	アップロード（Mbps）
秋葉原駅→御徒町駅間の車内（写真左）	3本	15.55	7.83
御徒町駅構内（写真右）	2本	15.34	7.06

車内、駅構内ともに、東京メトロよりも若干遅いという結果が出た。今のところ、JRよりも東京メトロの方がより快適なLTE接続環境を提供できているようだ。

速度テスト3：モデム役のスマホとNexus7が同時にネット接続した場合のLTE速度

彼女がテザリング機能付きのスマホを持っていて、自分はNexus7を使っている場合、彼女にテザリングしてもらってNexus7でネットに接続する、なんてことも可能だ。彼女はFacebookが見たくて、自分はネットサーフィンがしたいというときは、モデム役のスマホとNexus7が同時にネットに接続する必要がある。そのような場合、どれくらいの速度が出るだろうか。
秋葉原のとあるビルの7Fで、LTEアンテナは4本中3本立っている状態でテストした。

機種	ダウンロード（Mbps）	アップロード（Mbps）
Xperia VL SOL21（写真左）	5.88	5.05
Nexus7（写真右）	8.55	4.93

↑Nexus7の方が、モデム役のXperia VL SOL21よりも若干早いという結果が出た。

何台までの接続が実用的かを知るため、iPhone4SもXperia VL SOL21に接続し、Nexus7と3台同時に速度を計測してみる。

機種	ダウンロード（Mbps）	アップロード（Mbps）
Xperia VL SOL21	8.31	6.17
Nexus7	9.34	5.23
iPhone4S	2.31	6.23

↑iPhone4Sだけががくんと遅いが、モデム役のXperia VL SOL21とNexus7は8Mbps以上の回線速度はキープしている。速度テスト4の3Gテザリングよりも速い。

速度テスト4：3Gのテザリングは実用的か？

現在では、繁華街などはほぼLTEのサービスエリア内であるが、旅行で山などへ行った場合はLTEの圏外となることが考えられる。その場合は3G回線に接続することになるが、3Gをテザリングするとどれくらいの速度が出るだろうか。

←3Gのテザリングでも、Nexus7ではダウンロード2.13Mbps、アップロード0.84Mbpsを記録した。メールの送受信やネットサーフィンをする程度なら、十分な速度といえよう。

では、モデムとしているXperia VL SOL21とNexus7が同時に3Gに接続するとどの程度の速度が出るだろうか。

機種	ダウンロード（Mbps）	アップロード（Mbps）
Xperia VL SOL21	0.64	0.10
Nexus7	1.38	0.81

↑Nexus7が若干早いが、同時接続では実用に耐えうる速度が出ない。3G回線の場合、スマホはモデムとしての使用のみにとどめた方がいいだろう。

LTEの通信制限に要注意

LTEをテザリングしてNexus7でネットをしていると、ムービーなど大容量のファイルをダウンロードしがちだが、LTEには通信制限があることに注意しよう。今のところ、au、ドコモ、ソフトバンクともに、オプションサービスに申し込まない限りは、月7GBを超えると当月末までの通信速度が送受信最大128kbpsに制限される。肝心なときにLTEが使えないと意味がないので、使いすぎにはくれぐれも注意したい。