Googleドライブのプライバシーが気になるときは暗号化してアップしよう

googledrive

Googleは、ユーザーが入力した検索ワードなどの情報を蓄積して、広告内容の決定などに利用しており、プライバシーの侵害を心配する声も多い。Googleドライブに顧客の名簿のような個人情報が満載されたファイルを保存するのは不安だろう。
個人情報を守りつつ、データのバックアップなどにGoogleドライブを活用したければ、ファイルを暗号化してからアップロードしよう。ファイルの暗号化ツールは多数存在するが、「7z」という圧縮形式のパスワード機能を利用するのがオススメだ。7zはオープンソースで開発されている「7-Zip」という圧縮解凍ソフトのために作られた形式で、ほかにも多数対応ソフトが公開されているので、使いやすいソフトを選んで利用できるし、将来ソフトが公開停止されてファイルを開けなくなる心配もない。
Androidでも「ZArchiver」などのアプリで7z形式の圧縮や解凍を行える。全体を解凍せず、中のファイル構成を確認したり、利用したいファイルだけを解凍することも可能だ。
より多くのソフトが対応している「ZIP」形式を使うという手もあるが、ファイル名の部分までは暗号化できないので注意が必要だ。ファイル名まで隠したければ、ZIPで圧縮したファイルをさらにパスワード付きZIPで圧縮するといいだろう。

RARやLZHにも対応の圧縮・解凍アプリ「ZArchiver」 | あんどろいどスマート
ZArchiver – Google Play の Android アプリ
7-Zip
パソコンにGoogleドライブを導入してフォルダを同期・アップロード
スマホにGoogleドライブアプリを導入してパソコンで同期したファイルを閲覧
スマホからGoogleドライブに複数のファイルをまとめてアップロード
Googleドライブは画像の中の文字を検索可能! ただし日本語には未対応

googledrive_5017-Zipファイルマネージャを起動して暗号化したいファイルやフォルダがあるフォルダに移動したら、リスト項目の右クリックメニューから「7-Zip」→「圧縮…」を実行しよう。

googledrive_502「書庫形式」を「7z」にし、右下の「暗号化」らんでパスワードを入力し、「ファイル名を暗号化」にチェックを入れて、「OK」ボタンで暗号化を実行しよう。

googledrive_503端末に「ZArchiver」がインストールされていれば、7zファイルを開くアプリの候補として表示される。

googledrive_504ZArchiverで7zファイルを開くと、このようなメニューが表示される。全体を解凍したい場合は「Extract…」、中のファイルの一覧を確認したければ「View」を実行しよう

googledrive_505ファイル名が暗号化されていれば、パスワード入力画面が表示される。

googledrive_506圧縮ファイル内のファイルやフォルダが表示される、ファイルをタップするとこのようなメニューが表示される。直接アプリで開きたい場合は「Open」、SDカード上に取り出したい場合は「Extract…」を選択しよう。

googledrive_507「Open」を選択した場合は、開くアプリの候補が表示され、選択したアプリで開かれるぞ。

googledrive_508Android上でファイルを圧縮したい場合は、ホーム画面などからZArchiverを起動して、圧縮したいファイルのあるフォルダに進み、圧縮したいファイルをタップしよう。このようなメニューが表示され、「Compress…」を選択すると圧縮設定画面が表示される。なお、フォルダや複数のファイルを圧縮するには、左のアイコン部分をタップして複数選択状態にしてからファイル名部分をタップすればいい。

googledrive_509圧縮設定画面で「Password」にパスワードを入力すれば、暗号化して圧縮できる。ただし、今のところZArchiverでは7z形式でもファイル名部分を暗号化できないので注意が必要だ。


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2012年04月27日13時30分 公開 | カテゴリー: セキュリティ | キーワード:, , | Short URL
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