Androidの通知欄には様々なアプリからの通知が表示される。メールやSNSなどの重要な通知なら、通知の表示と共に通知音などで知らせてくれることが多いが、アプリによっては通知音を鳴らしてくれなかったり、鳴っても控え目すぎて気付かなかったりする場合がある。

自動化ツール「Llama」で、特定のアプリが通知を表示したときに動作を自動実行させる機能を利用すれば、このような通知を見落としにくくすることが出来るぞ。
まず、通知音が鳴らなかったり控え目すぎるアプリのが通知を出したら、Llama側で音を鳴らしたりバイブレーションを動かして通知させよう。
さらに、次に端末の画面を点灯させたときに「Status Bar Expander」などのステータスバー展開アプリを起動して通知欄を自動展開するようにすれば、いちいちステータスバーをドラッグすることなく素早く通知内容を確認できるようになる。いくつものステータスバーアイコンに埋もれて重要な通知を見落としてしまう心配も減らせるぞ。

・Llama – Location Profiles – Google Play の Android アプリ

・Status Bar Expander – Google Play の Android アプリ

通知欄連動機能を有効化

まず、Androidの設定画面の「ユーザー補助」に進み、「Llama」のユーザー補助機能をオンにしておこう。

通知元アプリの代わりに音や振動で知らせる

Llamaの「イベント」画面で右下の「+」アイコンからイベントを作成したら、「条件追加」で「通知バーアイコン」を選択しよう。

インストールされているアプリの一覧が表示されるので、通知を目立たせたいアプリを選択しよう。

画面を見ているときにまで目立たせる必要はないという場合は、「画面オン/オフ」の条件を追加し、「画面オフ」のときだけ動作するようにしよう。

「動作追加」では、「喋る」や「振動」「音を鳴らす」などの動作を追加しよう。

通知があったときに画面点灯時に通知欄を自動展開

Llamaは通知が出現した瞬間に反応することは出来るが、通知が出ているかどうかを後から判別することは出来ない。そこで、まずは「変数」を利用して通知が出たことを記憶しておくという動作を定義する必要がある。先ほど作成したイベントに「動作追加」で「Llama変数」を追加しよう。

「変数名」に「Notification」など適当な名前を、「変数の値」に「1」を指定して「了解」を押す。

次に、新たにもう一つイベントを作成し、「条件追加」で「ロック画面の解除」を指定。「動作追加」で「Llama変数」を指定し、「変数名」を「Unlock」など適当な名前に、「変数の値」を「1」にする。
ロック解除イベントに直接通知欄展開動作を割り当てないのは、現在のLlamaには、「ロック画面解除」と「Llama変数」の条件が混在したイベントを定義すると、変数が更新されたときに実際の状態にかかわらずに「ロック画面の解除」の条件が満たされていると誤認識されて、その場で動作が実行されてしまうという不具合があるからだ。

3つめのイベントを作成し、「条件追加」で「画面オン/オフ」を選択して「画面オフ」を指定。「動作追加」で「Llama変数」を選択し、「変数名」を「Unlock」にして「了解」を押そう。

さらに4つめのイベントを作成し、「条件追加」で「Llama変数」を選択。
「変数名」を「Notification」、「変数の値」を「1」にして「了解」を押す。
次に、もう一度「条件追加」で「Llama変数」を選択し、今度は「変数名」を「Unlock」、「変数の値」を「1」にして「了解」を押そう。

「動作追加」で「Llama変数」を選択し、「変数名」を「Notification」にして「了解」を押す。さらにもう一度「動作追加」で「Llama変数」を選択し、今度は「変数名」を「Unlock」にして「了解」を押そう。どちらも「変数の値」は空欄のままにしておく。

さらに「動作追加」を押して、「アプリの起動」を選択。

アプリの一覧が表示されたら、あらかじめインストールしておいた「Status Bar Expander」を選択しよう。

このように4つのイベントを定義し終われば完成だ。

これで、画面をオフにしていたときに指定したアプリからの通知が出ていると、ロック解除後に通知欄が自動展開されるようになったぞ。