RSSは、お気に入りサイトの最新記事を、毎日そのサイトのトップページにアクセスしなくてもチェックできるようになるから便利。……なのだが、スマートフォンユーザーにとっては、それに加えて2つ、重要なポイントがある。

まず、最新記事をスマートフォンからチェックできるようになるということ。Android用のRSSリーダーアプリ「gReader」を使えば、毎日の通勤・通学中の電車の中から、お気に入りサイトの最新記事をチェックできるようになるのだ。
次に、PC／スマートフォンで、登録サイトや既読・未読情報の同期が可能だということ。「gReader」はPC用のウェブサービス「Googleリーダー」を利用するので、PC上で「Googleリーダー」に登録してあるサイトの新着記事は「gReader」にも表示されるし、「gReader」で記事を読めば、PC上で「Googleリーダー」にアクセスしたときに、その記事は既読扱いになっている。通勤・通学中はスマートフォンで記事を読み、家ではPCから「Googleリーダー」で記事を読む、というスタイルでRSSを利用できるのだ。

デフォルト設定でも便利な「gReader」だが、通勤・通学中に利用するなら、オフライン化の設定変更を行っておこう。新着チェック時に、新着記事や記事内の画像をダウンロードしておくことで、オフラインになっても記事を読めるようになる。電車、特に地下鉄で通勤・通学している場合、駅のホームは電波がつながるが、駅と駅の間はつながらない、つながっても不安定、という場合が多いはず。オフライン化設定を行えば、ホームにいる間に新着チェックを行い記事をダウンロードしておき、電車に乗っている間に記事を読む、というスタイルでRSSを利用できるのだ。

なお、「gReader」には有料版の「gReader Pro」もある。主な違いは、広告表示の有無と、ウィジェット周り。情報取得効率が重要なRSSリーダーだけに、広告表示のせいで表示欄が減るのは、邪魔と言えば邪魔だ。まずはフリー版を導入して使ってみて、毎日使うようであれば有料版の購入も検討してみるとよいだろう。


・Google リーダー
・gReader (Google Reader | RSS) – Google Play の Android アプリ
・gReader Pro (Google Reader) – Google Play の Android アプリ

サイト上のRSSリンクをクリックする（スクリーンショット上）か、ブラウザ上のRSSボタンをクリックする（スクリーンショット下／この画面はFirefox）ことで、そのサイトのRSSを開くことができる

サイトやブラウザによって操作が異なるが、開いたRSSファイルをGoogleリーダーに登録する、という作業を行えばよい

Googleリーダーで当該RSSが開かれる。「登録」で登録が行われる

「フィードの設定」でカテゴリー分類を行っておこう。原則的にはデフォルトで用意されている「Subscriptions」に登録しておけばよい。特にまとめておきたい特定カテゴリーのサイトや、後のページで紹介する、はてなブックマークやGoogleニュースのRSSは、「Subscriptions」とは別に新しいフォルダを作成し、その中に入れておこう

gReaderは、AndroidからGoogleリーダーを利用するためのRSSリーダーなので、インストールして起動し、Googleアカウントを選択すれば、PCから登録したRSSを開くことができる

記事を読み終わったらトップ画面左下の更新ボタン。これで既読情報が同期される

gReaderをオフライン対応させるための設定変更

gReaderトップ画面で設定ボタン「設定」。まず「オフライン購読」内で「オフライン用の同期処理」を「有効」に変更する

さらに「完全なコンテンツを読み込む」「フィードの画像をキャッシュ」にチェック

「キャッシュ」内「ストレージプロバイダー」でオフライン用キャッシュの保存先を選択する。「未読アイテムを自動クリーンアップ」は「1週間」以上にしておくのがオススメだ

これで、オンライン時に更新作業を行えば、各記事の内容や画像がダウンロードされるようになる。オフライン時にも記事を読むことができるのだ

記事リストのスクロールをヌルサクにする設定変更

AndroidOSが4.0以上の人は「設定」「外観」の「ハードウェアアクセラレーション」をチェック。ただし、この設定で表示に問題が生じた場合は、チェックを外そう

さらに、リスト画面で右上のアイコンをタップし「リッチリストを無効化」。サムネイル表示や要約表示がなくなる代わりに、スクロールが軽くなる

目次