初心者必読!! 各社のサービス内容の特徴をチェックし自分に合った携帯電話キャリアを選ぼう

bestbuy3~4月は、就職や進学で携帯電話を新たに買う人や、2年縛りの違約金を払わずに解約できる月が訪れてキャリアの乗り換えを検討する人が多くなってくる。そこで、各社のサービス内容の特徴をまとめたぞ。

キャリアを選ぶ時は電波の届きやすさも気になるところだが、設備増強などによって日々変わっているので、一概にどこがよいとは言い切れない。各キャリアを利用している知り合いに聞くなどして、自分の行動範囲での使い勝手を確認しておこう。
また、通信障害や混雑による速度低下などのトラブルもなるべく避けたいところだが、スマートフォンユーザーの急増もあって、各社とも少なからず障害に見舞われているのが現状だ。仕事などで確実に連絡が取れないと困る場合には、複数のキャリアの端末を用意しておくといいだろう。


ドコモはデータ通信の制限が緩く格安MVNOへの乗り換えも楽

docomoドコモの長所は、データ通信の制限がauやソフトバンクに比べて緩いことだろう。
3Gより高速なデータ通信を行える「Xi」では、通信量が7GBを超えた月は月末まで通信速度が128kbpsに制限されるようになる予定だが、これはau +WiMAXやSoftBank 4Gで同様に予定されている制限の発動条件である5GBよりも余裕がある。
また、auやソフトバンクでは、転送される画像などのファイルに対して最適化処理を行なう場合があるとの注意書きがあり、画質が劣化したりメタデータが失われたりするのではないかと懸念されているが、ドコモでは現在のところ同様の発表は行われていない。

さらに、ドコモの通信網を借りて割安なサービスを提供しているb-mobileやIIJmioなどのMVNOサービスでも同じ端末を利用できるという利点もある。SIMロックを解除すればソフトバンクの回線でも利用可能だ。

難点としては、ユーザーの多さもあってか他社よりも障害の頻度が高めなことと、Xiの対応エリアがなかなか広がらないことなどが挙げられる。FOMAハイスピードでも十分に高速な通信が可能で、こちらはエリアもかなり広がっているが、せっかく対応端末を買うのだから、もっと高速通信を活用できるようにしてほしいところだ。

続々登場する格安サービス! 使い方に応じて最適なプランを探そう

carrier_001ドコモのXiは、2012年10月から月間7GBで速度制限の対象となる予定だが、auやソフトバンクの5GBよりは緩い。なお、FOMAでは3日で366MBの通信があると速度制限の対象となるが、Xiの場合は3日で1GBまでOK。LTE対応端末でなくてもXiプランの契約は可能なので、データ通信をヘビーに使いたい人は検討してみよう。

Xiパケ・ホーダイ フラット : Xiパケ・ホーダイ フラットとは | 料金・割引 | NTTドコモ
データ通信を使いすぎると速度制限を食らうので動画サイトなどは計画的に利用しよう

carrier_002Xiのエリアは、都心など一部の地域に限られており、拡大予定エリアもSoftBank 4Gに比べて控え目だ。

サービスエリア | お客様サポート | NTTドコモ

auはWiMAXエリアが広く一括値引き+毎月割でお得な端末も多い

auauの魅力は、3Gより高速通信が可能な「WiMAX」のカバー範囲が「docomo Xi」や「SoftBank 4G」に比べて広いことだ。これは、もともとグループ企業のUQコミュニケーションズが2009年より提供しているWiMAX網を利用しているおかげだ。
また、新規契約時に2年縛りの「誰でも割」に加入することで端末代金自体から値引きされるのに加えて、24ヶ月に渡って毎月の利用料金から値引きされる「毎月割」も受けられるお買い得な端末があるのもうれしい。たまに毎月の料金を7円に抑えられる条件で売られている場合もある。不良在庫気味の不人気機種が多いが、予備の回線として保持するのに最適だ。

auの難点は、3G通信にCDMA2000という規格を使用しているため、通話と3Gデータ通信を同時に行えないことだ。ファイルのダウンロード中などに電話の着信があるとダウンロードが途切れてしまったりもする。
また、一度SIMカードを挿入すると別のSIMカードを使用できなくなる「レベル2 SIMロック」が採用されている機種があることにも注意が必要だ。「ロッククリア」という手続きをすれば別のSIMに差し替えられるが、ショップで2100円の手数料を払う必要があるので、貸し借りや譲渡は行いにくい。
しかし、WiMAXならば通話と同時にデータ通信が可能だし、レベル2 SIMロックなしの機種も増えてきているので、これから購入する場合はさほど敬遠する必要はなさそうだ。

carrier_003WiMAXのエリアはdocomo XiやSoftBank 4Gより広い。

WiMAX対応エリア | データ通信端末 | 製品ラインアップ | au

carrier_004一括割引と月額割引が同時に適用される端末があるのも魅力。このEvo 3Dは3D撮影可能なツインカメラを備えた希少な機種で、1.2GHzデュアルコア、+WiMAX対応と性能も上々だが、171gと重いのが難点だ。

HTC EVO 3D(ISW12HT) BLACK(HTI12SKA) | au Online Shop


carrier_005ロッククリア不要の端末はWikipediaのau ICの記事などにまとめられている。

au ICカード – Wikipedia

ソフトバンクは月額380円の「パケットし放題S」も「月月割」の対象に

softbankソフトバンクで注目すべき特徴は、最低料金の安い「パケットし放題S」の使用時でも、端末購入の翌月から24ヶ月にわたって毎月の料金から値引きされる「月月割」が受けられることだ。他社の「パケ・ホーダイ シンプル」や「ダブル定額スーパーライト」などの最安プランでは値引きが受けられない。
基本料金以外の料金が発生しない場合には、値引き対象の料金が少なくなってしまうのであまり意味ないが、通話の従量部分にも値引きが適用されるので、データ通信を使わずに電話をたくさんかける人ならお得になる場合がある。
ただし、二段階定額制のプランでは、フラット系のプランの場合より月月割の額が減ってしまう場合があるので注意が必要だ。
一方、3Gの速度制限の条件が毎月1.2GBと他社より厳しいなどの難点があるため、データ通信のヘビーユーザーには向いていないかもしれない。

carrier_006「パケットし放題S」の場合は「その他パケット定額サービス」なので、月月割の額が多少減ってしまう。それぞれの端末でいくら割り引かれるかは以下のページで確認できる。

ソフトバンク携帯電話価格一覧(新規、MNP)|お申し込みはソフトバンクオンラインショップで!

carrier_007通信制限の条件や内容はドコモやauに比べて厳しい。

ご利用の際に制御することがあるコンテンツやサービスについて | ソフトバンクモバイル

イー・モバイルは安くて制限も緩いがエリアと端末ラインナップに難あり

emobileドコモやau、ソフトバンクに比べるとマイナーだが、イー・モバイルも自社の通信網で携帯電話サービスを提供している。二段階定額の最安料金が通話基本料と合せて280円と安く、速度規制の発動条件も24時間で366MBと緩いが、提供エリアが狭く端末のラインナップも貧弱なのが難点だ。
SIMロックを解除した他社端末を利用するという手があるが、利用している周波数帯が独特のため、ドコモの一部機種などでしか利用できないことに注意しよう。

carrier_008現在購入可能なスマートフォンは6つだけと、かなり少なめだ。また、購入時の価格が100円になる代わりに24ヶ月に渡って月額料金に400円~1600円が追加され、さらにプランに応じて毎月600円か1100円が割り引かれるという独特の料金体系になっている。月額の割増分の総額は一括購入時の価格より安くなるので、割賦支払金と割引を合せたものと考えればよさそうだが、別途月額割があるのでややこしい。

イー・モバイル データ通信/電話サービス 新規お申し込み 製品一覧

carrier_009対応エリアも狭めだ。人口カバー率は93%とのことだが、面積的にはかなり未対応エリアが多い。

サービスエリア|イー・モバイル

carrier_010SIMロックを解除してイー・モバイルで利用できるドコモ端末の情報は、2ちゃんねるの「EMOBILE 社外SIMフリー端末総合」スレッドなどにまとめられている。

EMOBILE 社外SIMフリー端末総合 Part5 /F-12C等

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2012年03月21日18時28分 公開 | カテゴリー: 節約・お得情報 | キーワード:, | Short URL
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