データ通信を使いすぎると速度制限を食らうので動画サイトなどは計画的に利用しよう

huluスマートフォンなどのモバイルデータ通信サービスは、定額で使い放題などとうたっていても、実際には一定期間中に多くの通信を行うと、その後しばらく通信速度を制限されてしまう場合がある。制限時の通信速度は128kbpsなど非常に遅く、動画や音声、高画質な画像などの送受信はまともにできなくなってしまうので、できるだけ回避したい。
だが、ハードディスク容量2TB(2000GB)が当たり前の時代に3日で366MBまでなどと言われると随分少なく感じてしまう。
この記事では、実際にこれらの制限内でどのような利用方法が可能かを考察していくぞ。

現時点の各社データ通信サービスの通信量・速度制限

まず、主要モバイルデータ通信サービスでの速度制限の発動条件を確認しておこう。以下の一覧は執筆時点のものなので、最新の情報は各社のサイトを参照してほしい。
ここで表示されている通信量には、通信プロトコルの制御情報なども含まれるため、実際に送受信できるファイルなどの容量はいくらか少なくなるので注意しよう。

ドコモやauが3日で366MB、1ヶ月あたり最大3.66GBまで速度制限無しに利用できるのに対し、SoftBankの3Gだけ1ヶ月につき1.2GBと約3分の1しか通信できず、超過すると1ヶ月ずっと規制されるなど厳しい条件になっている。しかし、ソフトバンクではWi-Fiスポットの拡充に力を入れているので、活用できれば他社より多くの通信を行なえるかもしれない。

ドコモ パケ・ホーダイ フラットなど

当日を含む直近3日間のパケット通信量が300万パケット(約366MB)超過時

ドコモ Xiパケ・ホーダイ フラットなど

2012年10月以降は通信量が7GBを超えた月の月末まで128kbpsに制限
当日を含む直近3日間のデータ量が約1GB超過時にも制限

au ISフラットなど

当日を除く直近3日間に300万パケット(約366MB)以上使っていた日

au +WiMAX

今のところなし
2012年10月より、CDMA(3G)で5GB以上通信した月は月末まで速度制限される予定

ソフトバンク パケットし放題フラット

前々月の月間パケット通信量が1,000万パケット(約1.2GB)以上の月

ソフトバンク 4Gデータし放題フラット

当日を除く直近3日間839万パケット(約1GB)以上の日
2012年10月より、5GBを超えた月は請求月末まで128Kbpsに制限

イー・モバイルは、他社に比べると制限が緩く、3Gに相当するスマートプランでもドコモのXiを超える量の通信が可能だ。また、UQ WiMAXでは現在の所速度制限は行われていない。
日本通信の定額サービスU300は、1ヶ月1.2GBとソフトバンク並みに厳しいが、もともと300kbpsの低速サービスなので、ヘビーな画像収集でも行なわない限り超過することはないだろう。

イー・モバイル スマートプラン

24時間で300万パケット(366MB)超過時、21時~翌2時の間

イー・モバイル LTE

2014年5月より、10GBを超えた月も月末まで速度制限される予定
注・24時間で300万パケットの方の対象なのか分かりにくいが、30日で10GB以上になるため、LTEには適用されないものと思われる

UQ WiMAX

今のところなし

日本通信 b-mobileSIM U300

当日を含む直近3日間のパケット通信量が300万パケット(約366MB)超過時または1ヶ月1000万パケット(1.2GB)超過時

datalimit_001「3G Watchdog」を使えば、一定期間の通信量が上限を超えそうな時に警告したり、ウィジェットなどに使用量を表示して使い過ぎを防止できる。

速度制限を回避!スマホのデータ転送量を自動で制限する決定的な方法

テキストメインのサイト

ブログやニュースなどテキストが主体のサイトは、1ページ当たり200KBほどに収まっていることが多い。アイコンなど一度受信した画像は端末上に保存されたキャッシュから読み込まれるので、同じサイトの複数のページを表示する場合はもう少し減るはずだ。
パソコン版より軽量化されたモバイル版ページが用意されているサイトも多いし、「Opera Mobile」などのブラウザに搭載された不要コンテンツ除去や圧縮の機能を使うことでも転送量を削減できる。
これならば、500ページ以上閲覧しなければdocomoやauの1日122MBのボーダーラインに達することはない。1ページ10秒で読み飛ばしたとしても5000秒、90分近くかかるのだから、ネットでの情報収集だけなら、転送量の制限はほとんど気にする必要はないだろう。
SoftBankやb-mobileの1ヶ月1.2GBの制限では、1日166ページほどしか閲覧できないので、多少注意が必要かもしれない。

datalimit_002あんスマでも詳しく特集している「Opera Mobile」では、ページデータを圧縮する「Opera Turbo」や不要なコンテンツを除去する「urlfilter.ini」などの機能を利用することで、通信量を削減できる。また、Opera社のサーバで前処理を行なっta最小限のデータのみを受信する「Opera Mini」では、正常に表示できなくなるページもあるが、さらなる通信量の削減が可能だ。

最強ブラウザOpera Mobileをフル活用せよ! 特集

画像サイト

画像掲示板などにアップロードされる画像は、500KB程度の物が主流のようだ。ドコモやauの1日あたり122MBの制限では、1日240枚くらいまでダウンロードできる。2ちゃんねるの画像スレなどで片っ端から画像を取得していると超過してしまうかも知れないが、不要なダウンロードを控えれば、これらの3G回線だけでも画像収集を楽しむことは可能だろう。
ソフトバンクやb-mobileの1ヶ月1.2GBの制限では、1日80枚程度に抑えなければならないため、毎日のように画像掲示板を漁るのは控えたほうがよさそうだ。

datalimit_0032chブラウザには、スレッドに貼られた画像を自動で読み込む機能を備えたものも多いが、無駄な画像まで読み込んで転送量を増大させてしまいがちなので注意が必要だ。

使いやすい画像ビューアを備えた「Droid2ch」で2chの画像スレを漁ろう

ゲームなどのアプリのダウンロード

Android用のゲームには、何百MBものデータをダウンロードするタイプのアプリがある。3日で366MBなどの3Gの制限内ではダウンロードしきれないことも多いだろう。
Xiなど3日で1GBの制限にならば収まるかも知れないが、これらの巨大データのダウンロードは、なるべくWi-Fi接続時に行ったほうがよいだろう。
ゲーム以外のアプリでは、地図や辞書などの巨大なデータをダウンロードするものもあるが、大抵のアプリは数MB程度なので、制限に抵触することはないはずだ。

datalimit_004Androidには3DCGを駆使した美麗グラフィックのゲームも多いが、サイズが大きくなりやすいのでWi-Fi環境が必須だ。

ビデオチャット、動画配信

スマートフォンのアプリで行なうビデオチャットや生放送配信などは、動画サイトの動画よりなどに比べるとビットレート(時間当たりのデータ量)が低くなっている場合が多い。Android端末同士でGoogle+のハングアウト(ビデオチャット)をしてみたところ、2分で5MBほどの送受信量になった。パソコン版では900kbpsの帯域を使用するとのことだが、Android版では160kbps(20KB/s)程度に抑えられているようだ。
この程度の通信量であれば、docomoやauの1日あたり122MBの制限でも、最大50分近く通話できるので、十分に常用可能だろう。

datalimit_005Google+などのビデオチャット機能は、画質が低い分低ビットレートで回線負荷が低めだ。

動画サイト

動画サイトで無料配信されている動画のビットレートは、大きくても1200kbps(150KB/秒)くらいのものが多い。アニメや特撮などで主流の25分の動画の場合、800kbps(100KB/秒)で150MBほど、これを毎月20日間の朝晩の通勤時間に1本ずつ視聴したとしても6GBほどで、docomoのXiの1ヶ月7GBの制限内にギリギリ収まりそうだ。しかし、ほかの用途で多くの通信があると上限に達してしまうかも知れないので、転送量に注意しながら計画的に利用する必要があるだろう。
SoftBankの4Gやauの+WiMAX(2012年10月以降)の月間5GBの制限では、同じように毎日動画サイトを利用するのは難しいが、ゲームなど他の暇潰し手段と併用すれば制限を超えずに利用できるだろう。
3日で366MBという3Gの制限となるとさらに厳しくなるが、週にアニメや特撮2本くらいまでならどうにか視聴できそうだ。

動画サイトをテレビ代わりに毎日何時間も見まくるのは、どのサービスでも現実的ではないだろう。使い放題と称するからには、毎日2時間くらいの動画視聴には耐えられるようにしてほしいところだが…。

datalimit_006戦隊やライダーなどの特撮番組が毎週配信される「東映特撮 YouTube Official」は暇つぶしに最適だが、3G回線の制限内で全部視聴するのは難しそうだ。

東映特撮 YouTube Official

高画質動画

広告収入で運営されている無料動画サイトは、通信料金などの維持費を抑えるために、控え目なビットレートに設定されているが、有料の動画配信ならば、更に高画質な動画が提供されている場合がある。例えば、海外の大手有料動画サービス「Hulu」では最大3.2Mbps、25分でも600MBを超える動画を配信している。
このような高画質な動画を転送していたら、Xiの1ヶ月7GBの制限もあっさり超えてしまうだろう。週末の旅行中などにしか利用しなくても、3日で1GBの方の制限に引っかかってしまう。
現在のモバイルデータ通信サービスでは、高画質な動画をオンラインで楽しむのには役に立たないといえるだろう。

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Huluは日本でも月額1480円の定額で様々な作品を視聴できるが、モバイル回線では、料金の元を取る前に通信量制限に達してしまうかもしれない。

Hulu

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2012年03月07日19時03分 公開 | カテゴリー: 節約・お得情報 | キーワード: | Short URL
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