「AndrOpen Office」は操作性に難があるがパソコン版そのままの機能を利用可能

「AndrOpen Office」は、「Apache OpenOffice」を元に作られているオフィス文書編集アプリだ。
パソコン用のOpenOfficeを丸ごとAndroid上で動作させるという独特の方式を採用しているため、表示の再現力が非常に高いのが特徴。Microsoft Officeのファイルだけでなく、OpenOfficeやLibreOfficeで使われているファイル形式にも対応している。
編集機能も、パソコン用OpenOfficeの機能がほとんどそのまま利用可能。
しかし、インターフェイスもパソコン版がベースのため、操作がしづらいのが難点だ。タッチスクロールやピンチズームなどのモバイルOS的な操作は可能だが、機能を呼び出すためのツールバーやメニューは細かくて操作しづらい。また、ファイル選択などのダイアログが画面から見切れて、ドラッグで移動しながら操作しなければならないこともある。
画面の小さなスマホだと、メインのオフィスアプリとして常用するには厳しそうだが、他のオフィスアプリで正常に表示できないファイルを開きたいときなどに役に立つだろう。また、画面の広いタブレット端末にキーボードやマウスを外付けすれば、ある程度快適に利用することもできそうだ。

AndrOpen Office – Google Play の Android アプリ




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トップ画面から新規作成を行ったり、「開く」で端末上のファイルを選択すると、OpenOffice本体が起動する。起動にかかる時間は長めだが、起動してからの動作は十分軽快だ。


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このように、パソコンのOpenOfficeの画面がほとんどそのまま再現されている。右上に半透明で表示されている「×」がウィンドウの「閉じる」ボタンに相当する。


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挿入などのコマンドはこのようなメニューから行うことになるが、項目が見切れて選択できないことがある。「Hacker’s Keyboard」など上下左右の矢印キーを備えたキーボードアプリを使えば、見切れてしまったメニューも選択可能だ。
Hacker’s Keyboard – Google Play の Android アプリ


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画像選択などのダイアログも、画面外にはみ出してしまうことが多いが、タッチ&ドラッグで移動すれば、見切れている部分を操作可能だ。


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表計算はこのような画面になる。他のアプリでは表示できなかった図形描画なども再現されている。


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プレゼンテーション文書は、初期状態ではスライド一覧などのパネルが表示されており、スマホの画面では本体の表示領域が狭すぎて閲覧もままならないが、「スライド」などのパネルの右上の「×」ボタンをタッチして閉じてやれば、本体の表示スペースを確保できる。


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図形や矢印などを配置するときは、左下のマウスのアイコンをタッチしてドラッグによるスクロールなどを無効にしておく必要があるぞ。

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2014年04月01日09時59分 公開 | カテゴリー: 文書編集 | キーワード: | Short URL
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