怪しいアプリのAPKはAndroid SDKのエミュレータにインストールして動作確認しよう

開発者などのために公開されている「Android SDK」に含まれるエミュレータを使えば、パソコン上に仮想的なAndroid端末を再現できる。今回は、この仮想端末上に、非公式マーケットなどで入手したアプリのパッケージ(APK)をインストールして動作確認を行う方法を解説するぞ。
アプリのインストールは、SDKに含まれる「adb」というプログラムを利用する。SDKの「ddms」というプログラムを使えば、アプリの動作ログなどを表示して、アプリの挙動を詳しく調査できるぞ。
アプリが怪しいサーバと通信したりしていないかを確認したければ、「TCPMonitorPlus」などの通信モニタリングソフトをパソコン上で実行して、エミュレータ自体の通信内容を監視するといいだろう。

emulatorapktest_0001まず、「パソコン上で仮想的なAndroid端末を動作させるエミュレータを準備しよう」の記事に従って、Android SDKJDKをインストールし、エミュレータを準備して起動しよう。

emulatorapktest_0002次に、コマンドプロンプトでAndroid SDKのインストール先フォルダの「platform-tools」フォルダに移動し、「adb -e isntall “(インストールしたいAPKファイルのパス)」というコマンドを実行しよう。このとき、プロンプトのウィンドウにファイルをドロップすれば、簡単にファイルパスを入力可能だ。

emulatorapktest_0003起動しているエミュレータにAPKが転送され、自動でインストール処理が実行される。うまくいけば「Success」と表示されるはずだ。今回は、テスト公開されている次期バージョンのFirefoxをインストールしてみたぞ。

emulatorapktest_0004インストールが完了すれば、このようにエミュレータ内のアプリ一覧などに追加されるはずだ。アプリを起動して、正しく動作するか確認してみよう。

emulatorapktest_0005カメラなどのハードウェアを使うアプリでなければ、エミュレータ上でも問題なく動作するはずだ。なお、以前のAndroid SDKでは、エミュレートされるCPUのアーキテクチャが古く、FirefoxなどARMv7アーキテクチャのネイティブコードを含むアプリが動作しなかったが、最新のSDKでは動作するようになっているぞ。

emulatorapktest_0006Android SDKのインストール先フォルダの「tools」フォルダにある「ddms.bat」を実行すると、このようなデバッグモニタリングツールが起動し、実行されているプロセスやスレッドの情報や、アクティビティの起動などのイベントのログを確認できる。不具合の原因を特定したり、怪しい動作をしていないかチェックするのに役立つぞ。

emulatorapktest_0007Windows上で「TCP Monitor Plus」などの通信モニタリングソフトを使用すれば、エミュレータ上のアプリの通信先サーバなどを監視することも可能だ。なお、「1e100.net」というのは、Google管理下のサーバだ。Googleの名前の元になったGoogol(10の100乗)に由来している。

パソコン上で仮想的なAndroid端末を動作させるエミュレータを準備しよう
Java SE Development Kit
Android SDK
TCP Monitor Plus

関連記事

2011年10月28日22時02分 公開 | カテゴリー: 便利化・快適化 | キーワード:, | Short URL
このエントリーをはてなブックマークに追加

最新記事