KDDIは9月26日（月）午前10時より、au2011年秋冬モデルのラインナップを発表した。発表会の模様はUSTREAMにて生中継され、平日にもかかわらず、発表会開始時には視聴者数が8000人を突破し、秋冬モデルの発表がされた時点では、1万8000人を超える視聴者が、田中孝司社長による新モデルの紹介映像に見入った。

田中社長が提言する「欲しい未来が選べる自由があるau」はまさに今のauの秋冬ラインナップを表現している。2011年5月に行われた夏モデル発表会における田中社長のコメント「秋まで待ってください。秋にドカンと出します」という約束が果たされたカタチだ。

今季リリースされた端末はどれも、前期のモデルに比べて確実に端末性能とデザイン性、使いやすさを向上させ、今まで女性が選びにくかったスマホへの敷居を一気に下げてきた。同時に端末だけでなく、”禁断アプリ”Skypeの動画通話も無料にするなど、周辺のソフトウェアの整備も一気に加速させている。

iPhone5にこだわらないのであれば、直ぐにでも買ってしまっても損はしないだろう。

秋冬モデル全6機種目次

auの2011年秋冬モデルは、デュアルコア＋WiMAX対応グロスマ2機種「htc EVO 3D（ISW12HT）」「MOTOROLA PHOTON（ISW11M）」、デュアルコア＋WiMAX対応ガラスマ「ARROWS Z（ISW11F）」、WiMAX対応防水スリムガラスマ「DIGNO（ISW11K）」とコンパクトでスリムなガラスマ「AQUOS PHONE（IS13SH）」「MEDIAS BR（IS11N）」の合計6機種だ。

「htc EVO 3D」は、デュアルコアCPUとWiMAXを採用した処理スピード、通信スピードの速い高性能スマートフォン。4.3インチの大画面3D液晶を搭載しており、最高の操作感を体験できる。大画面液晶搭載と聞くと、バッテリー容量が不安になるかもしれないが、「htc EVO 3D」は今季モデルで最大の1730mAh。テザリングでの利用にも十分耐えられる。

「MOTOROLA PHOTON」は、「ARROWS Z」、「htc EVO 3D」と同様に、デュアルコアCPU、WiMAX搭載の高性能機種だが、他とは違った幾つかの独自機能がある。複数のアカウントのメール、TwitterやFacebookの最新情報を一元管理する「MotoBlur」、HDMI出力経由でのディスプレイの外部出力時はLinuxベースの「Webtop」という独自OSを表示させることも可能で、キーボードとマウスを使った普通のPCのように作業することもできる。

富士通が「スマホ市場の主導権を握る」という決意で臨む新ブランド「ARROWS」のガラスマ「ARROWS Z」。防水、おサイフ、ワンセグ、赤外線通信など、ガラケーに搭載された機能がすべて搭載されハイスペックモデル。デュアルコアCPU＆4.3インチ高精細画面でサクサクとスマホを楽しめる。防水にも対応しているのがうれしい。もちろん、WiMAX対応だ。

京セラが開発した「DIGNO」は、「ARROWS Z」、「htc EVO 3D」、「MOTOROLA PHOTON」と異なり、デュアルコアではないためCPU性能は少し劣るかもしれないが、防水、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信などの機能が付いているので、少なくとも、「htc EVO 3D」、「MOTOROLA PHOTONよりは、日本向にカスタマイズされた端末だと言える。

「AQUOS PHONE IS13SH」は、手にフィットするなめらかラウンドフォルムを採用したスリムフォルム。時計を常時表示するメモリ液晶搭載の防水対応スマートフォン。メインディスプレイに4.2インチQHD液晶を搭載しており、その下に着信・メール受信相手の名前も表示できる、常時表示の2.1インチメモリ液晶を搭載しているのが特徴だ。

片手操作もスムーズで、7色に輝くイルミネーションのある、高級感あふれる防水対応スマホ「MEDIAS BR」。「外見から伺えるようにまさに女性向け」と発表でもあったように、見た目、そして機能ともに女子向けのスマホだ。

auの新サービス目次

KDDIはau同士の通話が無料になるという月額980円の「プランZシンプル」という料金プランを「ともコミ」いう名前で発表した。au同士1時～21時まで国内通話が無料になるほか、au同士の国内Cメール24時間送受信無料となる。ソフトバンクに徹底対抗する姿勢が伺える。

iPhone5 from au目次

「http://android-au.jp/」といえば、嵐のファンにとってはCMムービーが公開され、AndroidユーザーにとってはFAQなどが掲載されるなど、有益な情報を発信するサイトとして多くのユーザーに利用されてきた。それが、発表会が終わってしばらく経った12時半過ぎに、auのトップページにリダイレクトされるように変更された。変更されるまでは、「Android(tm) au サイトは終了いたしました。」というテキストが表示されていた。Windows Phoneを販売開始し、iPhone発売も噂されるauには、Androidといえばauというイメージが、そろそろ邪魔になってきたのかもしれない。

日本経済新聞の報道によると、データ通信料金はソフトバンクと同程度の月4000円台の定額制となるようだ。。同記事によると、auからの販売開始時期は「使う電波の準備などから早くても年明け」となっている。

「日経ビジネスオンライン」が9月22日（木）付の記事で伝えるところによると、アップルが今秋に発売する「iPhone5」が、auで11月にも発売されることが判明した。