アップデート見送り端末でもあきらめるな! Android 2.xでも4.0の新機能を代替できるぞ

Android4.0は、これから発売する端末だけでなく発売済みの端末にもアップデートとして提供されるが、アップデートの有無は端末によって異なり、Android 2.3を搭載して発売された端末でもアップデートが見送られることが少なくない。
2.1、2.2、2.3と続いてきたバージョンが一気に4.0に上がるので、2.3で打ち切られた端末は大幅に時代遅れになってしまった気がするが、実際にはそれほど大きな違いはない。買い換えを検討するのは、5.0など次のバージョンの端末が登場してからでもよいだろう。
4.0の新機能を羨ましく思うこともあるだろうが、多くの機能は2.3でもアプリを導入することで代用できるので、代わりになるアプリがないか探してみよう。

アプリでほとんど代用可能な機能も多数

フロントカメラに映った顔で認証を行なうフェイスアンロックは、「Visidon AppLock」などで代用可能だ。
音声入力キーボードの機能は、マッシュルーム拡張アプリなどで代用しよう。ドコモ一部の端末では、使いやすい音声入力機能を内蔵した日本語入力エンジン「Speakey Lite with iWnn IME」も利用できるぞ。
スクリーンショットの撮影機能は、メーカーが独自に追加してある端末も多いし、パソコンと接続してAndroid SDKなどを使えば、すべての端末で快適に撮影可能だ。
ほかにも、ホーム画面でのウィジェットのリサイズや、ギャラリーの画像の加工機能など、マーケットにある高機能アプリならば当たり前のように搭載されている機能も多いぞ。

newfeaturealternative_001Visidon AppLock」をインストールしておけば、登録したアプリを起動しようとしたときに顔認識認証画面が表示される。映っている顔と登録データの一致度を確認しながら映像の追加を行えるなど、使い勝手も上々だ。

newfeaturealternative_002Speakey Lite with iWnn IME」はdocomoの一部の端末でしかダウンロードできないが、ソフトキーボードから素早く音声入力に切り替えられ、文節ごとに認識された候補から選択できるなど、Android4.0の音声入力に引けを取らない使いやすさだ。

newfeaturealternative_003Android SDKをインストールしたパソコンにデバッグ接続を有効にした端末を接続し、「DDMS」を利用すれば、端末の画面をパソコン上に表示してファイルに保存できる。少々手間はかかるが、デバッグ接続が可能な全ての端末で利用可能だ。また、あんスマでは連番の画像を効率的に撮れるオリジナルツールを自作して、記事の作成に活用しているぞ。

顔認識でアプリの起動をロックする「Visidon AppLock」
文字入力エンジンから音声入力機能を呼び出して高速にテキスト入力
デバッグ接続でパソコン上から端末の画面のスクリーンショットを撮影
Android SDKより快適に端末のスクリーンショットを撮りまくれるツールを作ったよ!

通信制限もウィジェットのよるON/OFFやアプリ改造があれば不要

モバイル回線使用中に不要な通信を制限する機能は、同じ機能を実現するのは少々難しいが、通信量や電池使用量を削減したいなら、データ通信自体を丸ごと停止してしまえばいい。「Widgetoid」などのアプリを使えば、必要な時だけ手軽に有効・無効を切り替えられる。
また、アプリのパッケージを改造して通信先サーバのアドレスを「127.0.0.1」などに書き換えてしまえば、特定のアプリから不要な通信機能を取り除くことも可能だ。

newfeaturealternative_004Widgetsoidでは、Wi-Fiやデータ通信などのON/OFFをワンタッチで切り替えられるボタンをホーム画面に設置できる。有用な通信まで遮断されてしまうので少々不便だが、通信量や電池使用量を抑えたければ思い切って全部遮断してしまったほうがいいだろう。

newfeaturealternative_005パソコン上で「apktool」でアプリのパッケージを展開し、URLやサーバアドレスっぽい文字列を検索して、「127.0.0.1」などのローカルアドレスに書き換えてから再パッケージ化すれば、不要なインターネットアクセスを阻止できる。

WidgetsoidでWi-Fiやデータ通信をON/OFFしてバッテリーや通信料金を節約
アプリ内にハードコードされたURLなどを書き換えて無理やりカスタマイズ

プリインアプリの無効化は少々困難。メーカーが代替手段を提供してくれればいいのだが…

Android4.0のめぼしい新機能の中で一番代用しにくいのは、不要なプリインストールアプリの無効化機能だろう。「root化」を行なえる端末なら「pm」コマンドなどで無効化できるのだが、不要なアプリが満載された日本向けモデルに限ってroot化できないように制限が掛けられていることが多い。しかも、そのような端末は、独自機能の多さのせいでOSのアップデートも見送られがちだ。
アンインストールも無効化もできないなら、全く何の機能もない同名のアプリを上書きインストールしてしまえばよさそうだが、Androidではアプリのパッケージの電子署名が既存の物と一致しないと上書きできない。
どうしてもroot化不能な端末で不要アプリを無効化させたければ、メーカーに直談判して、正しく電子署名された無機能化版アプリのAPKを作ってもらうしかないだろう。署名に使う鍵のデータさえあれば作成自体は簡単なので、もしかしたら応じてくれるかもしれないぞ。

newfeaturealternative_006root化された端末では、「ConnectBot」などで「pm disable <アプリのパッケージ識別名>」のようなコマンドを入力することで、不要なプリインストールアプリを無効化できる。

SHARP製端末を限定的ながらroot化して不要アプリの無効化などができる「SHBreak」

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2012年03月03日21時53分 公開 | カテゴリー: 便利化・快適化 | キーワード:, | Short URL
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