アプリ内にハードコードされたURLなどを書き換えて無理やりカスタマイズ

Androidのアプリでは、検索サービスを利用するアプリで検索オプションを変更できないなど、設定の柔軟性が低いものが少なくない。メールやレビューのコメントで要望を出せば改良してもらえることもあるが、長いこと更新されていないアプリでは望みは薄い。
どうしてもアプリの動作をカスタマイズしたければ、「不審なパーミッションを要求するアプリを安全に試したければ、権限を削除してしまおう」の記事で紹介した方法を応用して、プログラムの内容を書き換えてしまおう。アクセス先URLを書き換える程度の改造なら、テキスト検索ツールさえあればプログラムの知識がなくてもできるぞ。
このテクを使えば、本来の機能を利用するためにインターネットアクセス権限の削除ができないアプリで、アプリ内に埋め込まれた不審なサーバのアドレスを「localhost」などの無意味なアドレスに改変して、不審なアクセスを防ぎつつ本来の機能を利用することも可能だ。
ただし、アクセス先アドレスの隠蔽が施されている可能性もあるので、過信は禁物だぞ。

customapk_001この某2chブラウザでは、掲示板一覧を取得するURLが、なぜか3種類の中から選ぶことしかできなくなっている。

customapk_002この特集記事に従ってJDKやAndroid SDK、apktool、BATファイルを導入したら、アプリ管理ツールのバックアップ機能などで取り出したAPKファイルをBATファイルにドロップしよう。

customapk_003コンソール画面が表示され、APKの展開処理が行われる。「AndroidManifest.xml」と言うファイルがメモ帳などで開かれるが、今回は編集する必要はないので閉じてしまおう。「続行するには何かキーを押してください」と表示されるが、何も押さずに次の手順に進もう。

customapk_004次に、「VxEditor」に同梱の「VxGrep」などのテキスト検索ツールで、APKと同じフォルダに作られた展開先フォルダとサブフォルダを対象に、書き換えたい文字列の検索を行なおう。サーバのアドレスっぽい物を全て検索するには、「正規表現2」にチェックして「[\w\.]+\w\.[a-z]{2,3}\b」などを検索すればいい。Web上のURLを検索したいだけなら、「http://」などを検索すればいいだろう。

customapk_005このように、プログラムやリソースデータの中から、該当する箇所が検索される。修正したい部分があったら、リストの項目をダブルクリックしよう。

customapk_006エディタが開かれたら、修正したい部分を編集して保存しよう。今回は、板一覧のURLを「カスタムBBSMenu」のURLに書き換えてみた。

customapk_007BATファイルのコンソール画面に戻り、適当なキーを押して処理を進め、出来上がった「_rebuild」の付いたAPKファイルを端末に転送し、インストールを行なおう。この時、改造前のアプリはいったんアンインストールしておく必要があるぞ。

customapk_008このように、板一覧のURLを書き換えることができたぞ。

不審なパーミッションを要求するアプリを安全に試したければ、権限を削除してしまおう
VxEditor
カスタムBBSMenu

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2011年09月19日19時08分 公開 | カテゴリー: 便利化・快適化 | キーワード:, | Short URL
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