マーケットをエミュ上で強制起動して怪しいアプリのAPKをダウンロードしよう 特集まとめ(目次)

emulatormarket_116アプリのパッケージファイル(APK)を改造すれば、怪しいアプリのパーミッションを削除したり、アクセス先アドレスを改変して危険な動作を防止できる。
しかし、非公式マーケットなどでAPKを入手できないアプリは、公式マーケットから端末上にインストールしてからでないと、APKを入手できないのが難点だ。人柱用の端末があればよいが、一台しかない大切な端末には、怪しいアプリはインストールしたくない。
そんなときは、パソコン上に仮想的な端末を再現するエミュレータを使おう。
標準ではマーケットアプリは用意されていないが、ネットなどで入手したAPKを導入すれば利用できるぞ。システムデータを改造して端末情報を偽装すれば、通常は非対応として表示できないアプリもダウンロード可能だ。
この特集では、最新のAndroid SDKで利用可能な手順を詳しく解説するぞ。


目次

パソコン上で仮想的なAndroid端末を実行できるエミュレータには、マーケットアプリがインストールされていないので、ネットでAPKを入手してインストールしよう。単にマーケットをインストールしただけだと、一部のアプリが非対応とみなされ表示できないので、「build.prop」を編集して端末情報も偽装しておくといい。少々手順が面倒なので、少しでも簡略化できるように補助BATファイルを用意したぞ。

ただでさえ動作の重いエミュレータで、マーケットの検索機能で目当てのアプリを探そうとすると、キーワードサジェストが働いてひどく反応が遅れてイライラする。そこで、パソコン上からURLや検索ワードを入力してアプリ詳細画面や検索結果画面を表示させる補助スクリプトを用意したぞ。

仮想端末にインストールされたアプリをパソコン上で改造したりするには、APKファイルを取り出す必要がある。SDKに含まれる「ddms」というプログラムを利用して、GUIでファイルを転送を行なう方法を紹介するぞ。

関連記事

エミュレータは、実機を持っていないバージョンのAndroidの動作確認にも役立つ。発表されたばかりで端末が発売されていない4.0も、一足先に体験できるぞ。

非公式マーケットや野良アプリ作者のサイトで入手したAPKファイルは、「adb」というプログラムを利用すれば仮想端末上にインストールできる。実機を危険にさらさずに動作をチェックできるぞ。

端末にインストール済みのアプリのAPKを取り出すには、Android SDKの「adb」や「ddms」を使うという手もあるが、たくさんのアプリをインストールした実機では、識別名から目当てのアプリを探すのは面倒くさい。「ES ファイルエクスプローラ」などのアプリバックアップ機能を使えば、分かりやすい名前で表示されるアプリ一覧でアプリを選択して、SDカード上にバックアップできるぞ。

現在のAndroidでは、アプリが要求するパーミッションを確認することはできても、許可を与えずにインストールすることはできない。だが、APKを改造してパーミッションの要求を削除してしまえば、危険な動作を行なえないようにした状態で試すことが出来るぞ。「apktool」を利用したAPKのデコードと再ビルドを補助するBATファイルを用意した。

ブラウザの「共有」メニューやIMEの「マッシュルーム」、ファイルを開くときのアプリの候補などに、使わない項目が追加されて邪魔になることがある。他の機能は使い続けたいのでアンインストールしたくない場合は、APKを改造して「インテントフィルタ」を削除して、一覧に表示されなくしてしまおう。

「apktool」では、アプリのプログラムをテキスト形式にディスアセンブルしてくれる。テキスト検索ツールでURLなどを検索し、テキストエディタで書き換えてから再ビルドすれば、アプリの動作を変更してしまえるぞ。また、不審なサーバにデータを送信していないかを確認するのにも役立つ。

関連記事

2011年11月18日16時44分 公開 | カテゴリー: セキュリティ | キーワード:, , , | Short URL
このエントリーをはてなブックマークに追加

最新記事