Firefox7.0でページ内テキストのコピーや終了コマンドが実装されたが常用にはまだ不向きか アプリレビュー

firefox7logo独自のGeckoレンダリングエンジンを搭載したWebブラウザ「Firefox」のAndroid版が、パソコン版に伴って7.0にバージョンアップした。
Android版での主な改良点は、ページ上のテキストのコピーや、明示的にFirefoxを終了させるメニューコマンドなど、ほかのブラウザでは以前から利用できた機能がようやく実装されたことだ。
また、Webページ上のJavaScriptでリアルタイム性の高い通信を行なう「WebSocket」という規格にも新たに対応したが、規格自体が未完成でブラウザの実装状況にもバラツキがあるため、実際に利用しているWebアプリは少なく、一般ユーザーにはあまり意味がないのが現状のようだ。
パソコン版ではメモリ使用量を削減する改良も施されたが、Android版では特に違いは見られず、相変わらず大量のメモリを使用するので、メインのブラウザとして利用するには厳しい感じだ。今後のバージョンでは、メモリ確保時の無駄を解消し、大幅にメモリ使用量が削減される見込みなので、6週間後に予定されているバージョンアップに期待しよう。

firefox_001ページ上をロングタップすると、テキストの選択が開始される。開始・終了のマーカーをドラッグして範囲を指定し、選択範囲をタップすることで、クリップボードにコピーできるぞ。

firefox_002端末のメニューボタンを押すと表示されるメニューの「その他」で表示されるメニューに「終了」が追加され、Firefoxを明示的に終了させられるようになった。端末の「戻る」ボタンで他のアプリに切り替えた場合も、メモリが不足してくるとAndroidのアクティビティマネージャによって自動的に終了されるが、ほかのアプリの操作中に終了処理が行われて動作が重くなるし、タスクスイッチャなどの一覧に表示されて邪魔なので、ブラウジングを終了するつもりのときは明示的に終了させたほうがいいぞ。

firefox_003標準ブラウザでは正常な文字入力ができないパソコン版GoogleドキュメントなどのWebアプリで文字入力を行えるという利点は健在だ。これらのサイトを利用したいときのためのサブのブラウザとして使うのがオススメだ。

firefox_004Firefoxでは、「about:memory」というURLにアクセスすると、メモリ使用状況の内訳を確認できる。こちらは6.02で「about:home」とWikipediaのFirefoxのページと共に表示したときのもの。メインプロセスが29MB、コンテンツプロセスが20MBほど使用しているようだ。
なお、「heap-unclassified」と表示されているのが、無駄遣いの可能性のある使途不明メモリだ。今後の改良でこれが削減されれば、メモリ使用量が半分近く減る可能性があるぞ。

firefox_005こちらは7.0のメモリ使用状況。メインプロセスはあまり変わらないが、コンテンツプロセスでは8MBほど増えている。これはJavaSriptの計算途中のデータを保持するスタック領域が最初にまとめて確保されるようになったためのようだ。

Firefox

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2011年09月29日17時30分 公開 | カテゴリー: ネット情報活用 | キーワード:, | Short URL
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