ConnectBotのリモートポート転送で端末上のIP Webcamなどのサーバにモバイル回線経由でアクセスする

docomoなど多くのモバイルインターネット回線では、グローバルIPアドレスの割り当てを受けられないため、そのままでは「IP Webcam」などのサーバプログラムを実行してインターネット経由で接続することができない。この制限を乗り越える方法として、「Orbot」を使ってTorネットワークを経由する方法を以前に紹介したが、通信速度などに難があった。
先日の特集で紹介した「freeSSHd」と「ConnectBot」で、「リモートポート転送」の機能を使うことでも、モバイル回線経由で端末上のサーバに接続できるので、今回はその方法を紹介しよう。

「リモートポート転送」とは、ConnectBotから見てリモートコンピュータとなる自宅サーバ側でポートを開いてアクセスを待ち受け、それをConnectBotが実行されている端末上でIP Webcamなどのプログラムが開いているポートに転送するという機能だ。これにより、自宅サーバ上のポートにアクセスすることで、端末上のIP Webcamなどのサーバと通信できるようになるぞ。
なお、外出先からもう端末上のIP Webcamサーバに接続したければ、自宅のルータの設定でfreeSSHdを実行しているパソコンの転送元ポートをインターネット側に開放するか、閲覧側端末からもConnectBotなどでSSH接続して「ローカルポート転送」で8080番ポートを「localhost:8080」に転送させればいい。

remortportforwarding_001自宅サーバ特集での解説に従って、自宅のパソコンに「freeSSHd」を導入し、端末上の「ConnectBot」からの接続できるようにしたら、ホストのロングタップメニューから「ポート転送の編集」を実行しよう。

remortportforwarding_002ポート転送設定の一覧でメニューボタンを押し、「ポート転送の追加」を実行して、設定画面で「タイプ」を「リモート」に設定し、ソースポートに「8080」、転送先に「localhost:8080」を指定し「ポート転送の作成」で登録しよう。ポート番号の部分は、使用するサーバアプリで使用するものを設定する。

remortportforwarding_003設定が完了したら、ConnectBotで自宅のfreeSSHdに接続しよう。

remortportforwarding_004次に、IP Webcamを起動し、「Start Server」でサーバを起動しよう。

remortportforwarding_005freeSSHdの実行されているパソコン上で「http://localhost:8080」にアクセスすれば、IP Webcamの閲覧ページが表示されるはずだ。

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2011年09月15日16時10分 公開 | カテゴリー: 便利化・快適化 | キーワード: | Short URL
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