バックグラウンド実行も可能なAndreas Liebigの「FTPServer」で端末上のファイルにパソコンからアクセス

FTPServerAndroidでは、パソコンから端末上のファイルを操作する方法としてUSB接続が用意されているが、いちいちケーブルをつないだりカードリーダーモードに切り替えたりするのは面倒くさい。端末上でFTPなどのサーバを実行して、Wi-Fi経由でパソコン上のクライアントソフトから接続して操作したほうが楽だ。
Android上でFTPサーバを実行できるアプリとしては、起動するだけで即座に実行される「DoMobile FTP Share」が手軽だが、アプリの画面を閉じると終了してしまうので、パソコンからのファイル操作と並行してAndroid上でも作業を行ないたい場合などには、不便だ。
そんなときは、バックグラウンドで実行可能なFTPサーバアプリを利用しよう。オススメはAndreas Liebigという開発者が公開している「FTPServer」だ。詳細な動作ログが表示されるので、うまくアクセスできない場合に原因の判断がしやすいぞ。

FTPServer
パソコンからWi-Fi経由で端末内のファイルを操作するなら「FTP Share」 がオススメ

ftpserver_001最初にFTPServerを起動するとこのような設定画面が表示されるので、「User」「Pass」に適当なユーザー名とパスワードを設定し、「Port」を「2121」など1000以上の数値に設定しよう。

ftpserver_002「Choose Folder」を押すと、このようなフォルダ選択画面が表示されるので、パソコンからアクセスしたい最上位のフォルダに移動して「OK」を押そう。通常は「/mnt/sdcard」を選択するといいだろう。

ftpserver_003「Allowed connection」の欄で、一番上の「Accept connections」にチェックを入れて、一番下の「Save and Restart Service」を押そう。

ftpserver_004設定が完了すると、FTPサーバが開始さ、動作ログが表示される。バックボタンやホームボタンでほかのアプリに切り替えても動作し続けるので、終了するには「Stop FTP service」を押してからバックボタンや「Close GUI」ボタンで画面を閉じよう。なお、2回目からは起動後すぐにサーバが開始されるぞ。

ftpserver_005サーバが動作している間は、ステータスバーにアイコンが表示され、通知欄から素早くFTPServerの画面を表示させられる。

ftpserver_006パソコン上に「FFFTP」などのFTPクライアントソフトを導入し、接続先ホストの設定で、ホスト名やIPアドレスの欄で、FTPServerの画面上部に表示されている「.」区切りの4つの数字を入力し、ユーザー名やパスワードをFTPServerの設定画面で設定した内容に設定しよう。

ftpserver_007また、ポート番号の欄にFTPServerの設定の「Port」の欄に入力した数字を設定し、「PASVモード」はオフにする必要がある。FFFTPの場合は「拡張」のページで設定可能だ。

ftpserver_008接続を実行すれば、端末上のファイル一覧がパソコンのFTPクライアント上に表示され、ファイルの転送や整理を行えるぞ。

ftpserver_009端末上のFTPServerにアクセスが行われると、サーバとクライアントの間でやり取りされたコマンドの内容がログとして表示される。

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2012年05月14日14時02分 公開 | カテゴリー: ファイル管理 | キーワード:, | Short URL
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