【デバッグ接続】野良アプリなどのAPKを手軽にインストール

Androidでは、公式のGoogle Playストア以外のアプリストアや開発者自身のサイトで配布されているいわゆる「野良アプリ」もインストールして使えるが、Playストアほど手軽では無い。ブラウザでアプリパッケージ(APK)ファイルをダウンロードした後、ダウンロード完了通知やダウンロード履歴から開き、更に確認画面で実行ボタンを押す必要がある。ダウンロードはパソコン上でも行えるが、端末に転送してからファイルマネージャアプリで探して開くのは面倒くさい。
端末をパソコンにUSB接続して「デバッグ接続」を行えば、この手順を省力化できるぞ。デバッグ接続には、パソコン上のAPKファイルを端末上にインストールする「adb install」コマンドが用意されている。BATファイルを作成しておけば、ダウンロードしたファイルをドラッグ&ドロップするだけでインストールを実行可能だ。
なお、デバッグ接続からインストールする場合、パーミッション(権限)の確認画面などは表示されないので注意が必要だ。不審なサイトで配布されているアプリのインストールは避け、セキュリティソフトを導入してインストール前にスキャンされるようにしておくなど、徹底した有害アプリ対策を心掛けよう。




001

コマンドプロンプトからAPKファイルをインストールしたい場合「adb install」の後に半角スペースに続いてAPKのファイルパスを追加したコマンドを実行しよう。
コマンドプロンプトのウィンドウにファイルをドラッグ&ドロップすれば、ファイルパスを入力できるぞ。
なお、ファイルパスに半角スペースなどが含まれる場合は、前後を「”」で囲む必要があることに注意しよう。


002

ドラッグ&ドロップ一発で手軽にインストール出来るようにするには、メモ帳などのテキストエディタで以下の例のようなBATファイルを作成し、拡張子を「.bat」にして保存しよう。
「adb.exe」の部分は実際にadb.exeが置かれているフルパスにし、複数の端末を接続している場合は「adb.exe」の後に半角スペース区切りで「-s」に続いて端末のIDを追加しよう。

:loop
"adb.exe" install "%1"
shift
if not "%1"=="" goto loop


003

ダウンロードしたAPKファイルをBATファイルにドラッグ&ドロップしよう。


004

BATファイルが起動し、adb installによるインストールが実行されるぞ。複数のAPKファイルをまとめてドロップすれば、連続してインストール可能だ。


Android 4.2以降の制限を回避して強制ダウングレード

Android 4.2以降では、端末にインストールされているアプリに古いバージョンのAPKを上書きインストールすることは出来ないように制限されている。新バージョンが気に入らなかったときなどにAPKをバックアップしておいた旧バージョンに戻すには、一旦アンインストールしなければならない。
だが、「adb install」に「-r -d」オプションを加えて実行すれば、強制的に旧バージョンを上書きインストールすることが可能だ。
ただし、新バージョンで内部データに変更が生じていたりすると、旧バージョンで不具合が生じる可能性があるので注意が必要だ。
安全に旧バージョンに戻すには、「adb backup」でアプリデータをバックアップしておいて、一旦完全にアンインストールしてから旧バージョンをインストールした方がいいだろう。



005

インストールされているバージョンより古いAPKをインストールしようとすると、「adb install」や「adb install -d」でとエラーが表示されてインストールに失敗してしまうが、「-d」オプションを加えるとインストール出来た。

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2014年11月05日08時22分 公開 | カテゴリー: 便利化・快適化 | キーワード: | Short URL
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