デバッグ接続による自動操作機能でゲームの退屈な稼ぎ作業も自動化

ゲームは基本的に楽しいもののはずだが、アイテムやお金、経験値などを貯めるために同じ場面を何度もプレイする「稼ぎ」作業は、あまりに長いと退屈を通り越して苦痛になってくる。そんな作業を強いられるゲームはやめてしまえば済むのだが、せっかく途中まで進めたのに先の展開を見られないのは勿体ない気がする。
退屈な稼ぎ作業は、コンピュータに自動でやって貰おう。Android 4.1からUSBデバッグ接続で利用可能になった「input」コマンドを利用すれば、接続されたパソコンから命令を送ることで擬似的に画面タップやキー操作を発生させられる。BATファイルなどのスクリプト機能でこの処理を自動実行すれば、ゲームの定型操作も自動化できるぞ。
一定の操作を繰り返すだけの単純な自動化なので、人力での作業に比べると稼ぐ速度では劣るが、一度設定してしまえば寝ている間にでも何時間も実行させられるので、人力では稼ぐのが辛い量も楽々稼げるだろう。



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まず、以下の記事を参考に、パソコンにAndroid SDKやplatform-tools、端末に対応したデバッグ用ドライバをインストールして、端末の設定の「開発者向けオプション」で「USBデバッグ」にチェックを入れ、パソコンへのデバッグ接続を行なおう。なお、Android 4.2以降の場合は、端末情報の「ビルド番号」を7回タップして隠しメニューとなっている開発者向けオプションを表示させるというステップが必要だ。


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次に、端末上での電源ボタンとボリュームダウンボタンの同時押しなどで画面のスクリーンショットを撮影し、画像編集ソフトなどで自動タップさせたい位置の座標を調べよう。Windows用定番画像ビューア「IrfanView」の場合は、マウスの左ボタンを押しっぱなしにすると、画像上での座標がタイトルバーに表示される。
IrfanView – Official Homepage – one of the most popular viewers worldwide



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位置を決めたら、手動でinputコマンドを実行して、意図した箇所がタップされるか確認しよう。
コマンドプロンプトで「”(Android SDKのインストール先フォルダのパス)\platform-tools\adb.exe” shell input tap 100 200」のように入力すると、左上からのピクセル座標が100,200の位置がタップされる。
また、「”(略)\adb.exe” shell input swipe 100 200 300 400」のようなコマンドでは、最初の2つの数字で指定した座標から後の2つの数字で指定した座標までのスワイプ操作が行なわれるぞ。


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全行程のタッチ位置が決まったら、「メモ帳」などのテキストエディタでBATファイルを作成しよう。1行目に「:LOOP」、最終行に「goto :LOOP」と記述し、間にコマンドを記述する。各タッチの間に一定時間待機させるには「”(Android SDKのインストール先フォルダのパス)\platform-tools\adb.exe” shell sleep 10」などと記述すればよい。この場合は数字の秒数だけ待機する。
端末を動かし続けるとCPUの温度上昇などで処理速度が低下することがあるので、念のため若干長めの時間を指定しておくといいだろう。


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コマンドを記述し終わったら、拡張子「.bat」で保存して、ダブルクリックなどで実行しよう。BATファイルの実行が開始されると、コマンドプロンプトのウィンドウが表示される。自動実行を止めたくなったら、このウィンドウをアクティブにしてキーボードでCtrl+Cを押し、確認メッセージに対して「y」と入力して終了しよう。

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2013年11月09日11時30分 公開 | カテゴリー: エンターテインメント | キーワード: | Short URL
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