女の子の朝の身支度は、なぜにあれほどまでに時間がかかるのだろうか。目覚めてからベッドを出るまでがまず長い。続いて、顔を洗って、歯を磨いて、髪をとかして、化粧をして……。時間に余裕はないのに、特に時計を気にする様子もなくマイペース。さらにそこから、着る服を決めるのに時間がかかる。男からすれば「その辺にある服でいいじゃん！」とツッコみたくなるけど、彼女たちに言わせれば、その日の「やる気」を左右する重要な要素であるらしい。あれででもない、これでもないとクローゼットを引っ掻き回しては、あらゆる組み合わせを試行錯誤。服に合わせるアクセサリーを選んで、一緒に持って行くカバンを決めて、お気に入りの靴を履いて、やっと出かける準備が完了。 ……と、思ったら「今のうちにトイレに行かなきゃ！」。
毎朝こんなことをやっていたら、いつも時刻ギリギリになるのは当たり前。彼女たちに足りないのは、残り時間を把握する習慣と危機感だ。そこで、スマホの遅刻防止アプリを使って遅刻確定までの残り時間をカウントダウンする。これで危機感を煽れば、マイペースな彼女もちょっとは焦ってくれるかもしれない。今回は秋葉原のコミュニケーションルーム「あきば女子寮」の、ゆみちゃんの朝の出勤準備を実況中継。少しばかり寝坊してしまったようだが、時間通りに電車に乗れるのか……?

朝の準備にかかる時間から遅刻の危険度を警告

女子の身支度は、やることが多すぎて時間がサッパリ読めない。スマホアプリの「遅刻？」は、「顔を洗う」「化粧をする」といった朝の作業の合計時間を割り出し、そこから逆算して起きた時点での残り時間を教えてくれるアプリ。時間がたっぷりある場合は「余裕」、ギリギリのときは「急げ！」、明らかに間に合わないときは「無理」と表示されるので、起きてすぐに急ぐべきかどうかが分かるのだ。

「遅刻？」に、朝の準備に必要な作業と、それにかかる時間を1つ1つ設定していこう。「顔を洗う」に1分、「歯磨きする」に3分、「化粧をする」に10分……。どうやら家を出る2時間前には起きていないと間に合いそうにもない

「遅刻？」では、通常の朝の準備にかかる時間を「通常モード」、大急ぎで準備した場合にかかる時間を「高速モード」として入力する。例えば、歯磨きには通常は3分かかるけど、高速モードのときは1分で済ませる……といった具合

朝、目を覚ましたゆみちゃんは、寝ぼけ眼でスマホの
朝のお目覚めのゆみちゃん。目覚ましのアラームが鳴ってから、しばらくベットの中でゴロゴロして、やっと起き出した。眠い目をこすりこすり、スマホで「遅刻？」を起動して「おはよう」ボタンをタップする。すると……？

画面には「急げ！」の表示が。いつも通りの「通常モード」で準備をしていたら遅刻は確定。大急ぎの「高速モード」で身支度をしないと間に合わない。

電車の発車時間をカウントダウンして危機感を煽る

電車通勤にとって、一番のハードルは電車の発車時間。ここに間に合わないとどうやっても遅刻するし、間に合えばとりあえずは一安心。そこで「通勤アラーム」で、乗らなければならない電車の時間をカウントダウンし、タイムリミットを正確に把握しよう。スマホの画面で1秒ずつ残り時間が減っていくのを目の当たりにすれば、どんなにノンビリ屋さんでも準備を急ぐ気になるハズ……。

「通勤アラーム」では、普段、通勤に使っている駅と電車の発車時間を設定し、さらに「自動起動設定」で「乗車時間の目安」を指定すると、事前にアラームが鳴り電車の発車時間までのカウントダウンが始まる。例えば、普段使っているのが秋葉原駅から8時10分頃に出発する電車であれば、その30分前にアラームが鳴るように設定しておく。7時40分になるとアラームが鳴ってカウントダウンが開始されるぞ

すでに予定より遅れ気味であるにも関わらず、のんびりと朝の準備を始めたゆみちゃん。念入りに髪をとかして、やっとお化粧を始めたところだ。急がないと電車の発射時間が近づいてきているぞ……

7時40分になった途端、「通勤アラーム」が起動してアラームが鳴る。遅刻しないための最終ラインである8時11分発の電車、その発車へ向けてのカウントダウンが開始されたぞ。もうのんびり準備している余裕は全くない。寝癖を直すのはもういいから、とにかく急いでくれ～

時間内に自宅を離れないとTwitterで遅刻を報告

刻限の電車の発車時間までのカウントダウンが始まり、もはや一刻の猶予もなくなった……はずなのだが、まだゆるゆると準備をしているゆみちゃん。こんなこともあろうかと、遅刻防止アプリの最終兵器「Morning Bomb」をセットしておいた。指定した時間内に自宅から離れないと、遅刻の報告がTwitterに自動的に投稿される。Twitterのフォロワーの皆さんの前で恥をかくという社会的なプレッシャーによって、遅刻を防止するアプリだ。大急ぎで家を出ないと、ネットでのイメージが大変なことになっちゃうぞ～。

「Morning Bomb」では、自宅の位置を登録しておいて、予定の時間内に一定範囲を離れないと、Twitterにメッセージが投稿されてしまうというアプリ。これで何があろうと時間通りに家を出発せざるをえない。メッセージの内容はあらかじめ作成しておける

電車の発車時間まで残りわずか、もう一刻の猶予もない時間に「Morning Bomb」が起動。10分以内に自宅から100メートル以上離れないと、Twitterに遅刻の報告がツイートされてしまう。画面には、残り時間と現在位置のマップが表示されるぞ

制限時間内に自宅から離れられないと、フォロワー全体に向けて遅刻の報告をするハメになる。こんなツイートが毎日続くようだと周囲の人から社会性を疑われてしまうのは必至

家から一定距離を離れるまでは、何をしてもカウントダウンが止まらないのがこのアプリの怖いところ。大急ぎで家を飛び出して、駅までの道のりをダッシュ！ 毎朝その速さで身支度できるようになれば、今後は余裕で遅刻を回避できるようになること間違いなし！

【撮影協力】
あきば女子寮
営業時間：13時～21時半［定休日：なし］
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