ドコモのXiは圏外や未対応端末でも速度制限の発動条件緩和や同一料金でのテザリングなどの利点あり!

Xiドコモの「Xi(クロッシィ)」は、3Gより高速な通信が可能なLTE(Long Term Evolution)と呼ばれる次世代規格を利用した通信サービスだ。最大受信速度75Mbpsという高速通信が可能だが、まだ利用できるエリアはあまり広くない。
ところが、最近携帯電話ショップに行くと、近くにXiエリアがないにもかかわらず、Xiプランの契約を勧められることがある。Xiエリア外でもFOMA(3G)で通信は可能だが、「Xiパケ・ホーダイ フラット」の月額料金は5985円と通常の「パケ・ホーダイ フラット」の5460より525円より割高なので、圏外じゃ丸損なのではないかと思いがちだ。
しかし、実はXiでの高速通信を利用しなくてもいくつかの利点があるのだ。

一つ目は、速度制限の発動条件の緩和だ。通常のパケ・ホーダイでは、当日を含む直近3日間のパケット通信量が300万パケット(約366MB)を超えると、混雑解消のための通信速度制限の対象となるが、Xiパケ・ホーダイの場合は3日間で1GBと3倍近く緩い条件になっている。2012年10月以降は7GB以上の通信を行った月も月末まで速度制限が行なわれるようになる予定だが、それでも通常のパケ・ホーダイを速度制限を受けないギリギリの通信量で使った場合の月間3.66GBの2倍近い通信が可能だ。

もう一つの利点は、パソコンなどの機器をWi-Fi接続させてデータ通信経由でインターネットにアクセスできるようにする「テザリング」機能を使用した際の料金だ。通常のパケ・ホーダイでは、テザリングを利用すると「パソコンなどの外部機器を接続した通信」とみなされ、料金の上限が1.5倍の8190円に跳ね上がってしまうが、Xiの場合は5985円のままで利用できるのだ。

なお、LTEに未対応の端末でも、Xiで契約したSIMカードは利用可能だ。また、「ひとりでも割50」などのFOMAの2年縛りの割引を利用している場合、「タイプXi にねん」へ切り替えても違約金は取られず、契約期間も引き継がれる。ただし、「月々サポート」の適用は停止されてしまうようだ。
モバイルデータ通信をヘビーに使い倒したければ、近くに対応エリアがなかったり対応端末も持っていなくても、Xiへの切り替えを検討してみる価値はあるだろう。

xi_001Xiのサービスエリアは都心などに限られており、今夏の拡大予定範囲もあまり広くないが、FOMAハイスピードの範囲は非常に広くなっている。

「Xi」(クロッシィ)サービスエリア

xi_002Xiパケ・ホーダイ フラット

xi_003Xiの通話料金プランは、FOMA用の「タイプシンプルバリュー」に相当する無料通話枠無しで基本料金の安いプランのみとなっている。家族など通話の頻度が多い相手とは、各種インターネット通話アプリなどで連絡をとるといいだろう。

Xi料金プラン

xi_004Xiの契約時は、Xi対応モバイルWi-Fiルーターなどがゼロ円で入手できる場合がある。SIMカードを挿し直す手間はあるが、Wi-Fiテザリング対応端末がなくても、パソコンなどの機器をインターネットに接続してモバイルデータ通信を活用できるぞ。

ドコモ L-09C

xi_005なお、auの「+WiMAX」は、WiMAX対応端末でWiMAXによる通信を行なった月に525円の追加料金がかかるという仕組みなので、WiMAX圏外でのCDMA(3G)通信時には3Gの制限が適用されるようだ。また、Wi-Fiテザリング機能はWiMAX対応機種にしか搭載されていないが、WiMAX圏外でも「ISフラット」などの料金の範囲内でテザリングを利用できる。

au +WiMAX

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2012年03月24日17時39分 公開 | カテゴリー: 節約・お得情報 | キーワード:, | Short URL
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