ファイルを復元できないように削除してプライバシーを守る「ShredFiles」を作ったよ!

Shred不要なファイルを画像管理アプリやファイルマネージャなどで削除しても、ファイルシステムの管理情報が削除されるだけでファイルのデータ自体はそのまま残り、「Recuva」などのファイル復元ソフトで復元できてしまう場合がある。
消したくないファイルを間違って削除してしまったときには助かるが、ストーカーなどがプライバシー情報をあさるのにも悪用できてしまうのが困りものだ。

パソコンにはファイルの内容を無意味なデータで上書きして復元を困難にしてから削除してくれるツールが存在するが、Androidにはまだ使いやすい無料アプリは存在しない。そこで、あんスマが「ShredFiles」を作成したぞ。
メイン画面のボタンを押してファイル選択アプリを呼び出すか、ファイルマネージャなどの送信コマンドからファイルを送ることで削除したいファイルを指定し、ボタンを押せば削除処理が実行される。また、フォルダを指定して中のファイルを一括処理することも可能だ。
削除したいファイルと削除したくないファイルが同じフォルダに混在している場合は、削除したいファイルだけを適当なフォルダにまとめてから実行しよう。

なお、何度も同じ箇所を書き換えると信頼性が低下しやすいフラッシュメモリでは、書き込みをメモリーカード全体に均一に分布させるために、上書きしたデータが内部的には別の空き領域に書き込まれる事があり、詳細にスキャンすると元のデータが読み取れてしまう場合がある。
ファイルサイズの大きな画像や動画が丸ごと復元できる可能性は低いが、テキスト程度なら読み取れてしまう可能性があるので過信は禁物だ。紛失・盗難対策なども怠らないようにしよう。

shredfiles_001ShredFilesを起動したら、「Select File」ボタンを押そう。

shredfiles_002ファイルマネージャなどのファイル選択アプリが起動するので、完全削除したいファイルを選択しよう。

shredfiles_003ファイルを選択すると、入力欄にファイルパスが入力される。同じフォルダにあるファイルを残らず完全削除したい場合は、「Select parent directory」を押そう。パスの最後のファイル名が削除されて、直上のフォルダパスが入力された状態になるぞ。

shredfiles_004「Start Shredding」を押すと、ファイルの上書き・削除処理が開始される。動画など大きなファイルの場合は、完了までに何分もかかる場合もあるので、充電しながら実行するといいだろう。

shredfiles_005なお、ShredFilesはファイルマネージャなどのファイル送信メニューから呼び出すことも出来る。「ES ファイルエクスプローラ」の場合は、ファイルをロングタップしたときに表示されるメニューの「送信」を実行しよう。

shredfiles_006ファイルの送信先アプリで「ShredFiles」を選択すれば、ロングタップしたファイルのパスが入力された状態でShredFilesが起動するぞ。

ShredFiles
誤って削除してしまったファイルはUSB接続で「Recuva」を使えば復元できるゾ

関連記事

2012年01月28日15時37分 公開 | カテゴリー: セキュリティ | キーワード:, | Short URL
このエントリーをはてなブックマークに追加

最新記事