【デバッグ接続】端末上のファイルをパソコン上から素早く整理

端末上に貯まった大量のファイルを整理するとき、端末上のファイルマネージャで一つずつ選択して削除や移動を行うのは面倒くさい。
このようなファイル整理にも、「デバッグ接続」が役に立つことがあるぞ。
デバッグ接続で「adb shell cp」や「adb shell mv」、「adb shell rm」、「adb shell mkdir」などのコマンドを実行すれば、端末上のファイルを直接コピー/移動/削除したり、フォルダの作成などを行える。「adb shell ls」コマンドでは、端末上の指定フォルダのファイル一覧を表示することも可能だ。
これらのコマンドでは、「*.jpg」のようなワイルドカードで、名前の一部が一致するファイルを一括操作できるのが便利だ。キーボード操作に慣れていれば、スマホ上のファイルマネージャでタッチ操作するよりもずっと素早くファイルの整理を行えるだろう。
また、BATファイルを作成しておけば、不要なファイルの削除などの定型処理をダブルクリック一発実行することも出来るぞ。
デバッグ接続を利用するなら、ぜひこれらのテクを覚えておいて活用しよう。

なお、現在のADBでは、ファイル名を指定するときに日本語などのマルチバイト文字を使うことは出来ないことに注意が必要だ。ファイル名の指定には使えないが、「*.jpg」のようなワイルドカードを指定すれば、日本語を含む名前のファイルを処理することはできるぞ。




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コマンドプロンプトを起動し、「adb shell ls -la /sdcard/」のようなコマンドを実行してみよう。


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端末上の指定フォルダにあるファイルの一覧が、サイズや更新日時の情報付きで表示されるぞ。


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「adb shell mkdir」に続いてフォルダパスを入力すれば、新たなフォルダを作成出来る。
「adb shell mv」に続いて、移動元のファイルパスと移動後のファイルパスを指定すれば、ファイルの移動を行える。ファイル名を変更したい場合も、mvコマンドを使うぞ。
「adb shell cp」では、ファイルのコピーが行われる。
一般的なコピー/移動コマンドと違い、コピー先のファイルが無条件で上書きされてしまうようなので、注意が必要だ。
不要なファイルを削除するには「adb shell rm -rf」に続いてファイルやフォルダのパスを入力する。
cp/mv/rmコマンドでは、ファイル名の一部を「*」にすれば、残りの部分が一致する名前のファイルが全て対象となる。
cp/mvコマンドでは、最後のパラメータをフォルダパスにすれば、そのフォルダの中への移動となるぞ。


端末上のシェルを起動して複数のコマンドを実行


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いくつものコマンドを実行するとき、「adb shell」の部分を何度も入力するのが面倒なら、「adb shell」とだけ入力してみよう。
端末上のシェルプログラムが起動し、コマンドの入力受け付けメッセージが表示される。
この状態では、「adb shell」を省いて「cp」や「mv」、「rm」、「mkdir」、「ls」から先を入力するだけでコマンドを実行していける。
「cd /sdcard」のように入力すれば、端末のシェル側の作業フォルダを移動して、フォルダパスの指定を省略することも可能だ。
シェルを終了するには、「exit」と入力すればいい。

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2014年10月24日23時57分 公開 | カテゴリー: ファイル管理 | キーワード: | Short URL
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