日頃パソコンやスマホのキーボードでの文字入力ばかり行っていて、ペンによる筆記を行う機会がないと、いざというときに満足に文字を書けなくて困る可能性がある。通販受け取り時の署名程度なら汚い走り書きでもあまり気にならないが、店頭で申込書を書くときなどにゆっくり時間を掛けても下手くそな字しか書けなかったらかっこ悪い。
普段から手書きで文字を書く習慣をつけたいという人は、手書きによる文字入力を試してみるといいかも知れない。手書き入力アプリは、ある程度綺麗に書かないとちゃんと認識してくれないので、自分さえ読めればいいメモを書いたりするより、自然に丁寧な字を書き続けられるだろう。
最近のXperiaやAQUOS PHONE、ARROWSなど日本メーカー製の端末には、手書き入力機能を備えた文字入力アプリが標準搭載されているが、未搭載の機種を使っている場合や、標準搭載の機能に満足できなかった場合は「mazec3」を試してみよう。
mazec3では、「会ぎ」と書いて「会議」に変換するなど、一部のみ漢字の交ぜ書きも正しく変換してくれるので、面倒な漢字のみひらがなにすれば、全てひらがなで書くより効率的に入力可能だ。
また、「字形登録」を行うことで、上手く認識できない文字を認識されやすくすることもできる。
これらの機能を活用しても、通常のソフトウェアキーボードでの入力効率には及ばないが、筆記の習慣づけを兼ねるなら利用価値はあるはずだ。通常価格は980円と、モバイルアプリとしては高価な部類だが、10日間試用できる体験版も用意されているので、まずは気軽に試してみよう。

・mazec3（手書きによる簡単日本語入力） – Google Play の Android アプリ

・mazec3（手書きによる簡単日本語入力）[体験版] – Google Play の Android アプリ

入力方法の選択画面でmazec3を選択すると、このような白いパネルが表示されるので、指やタッチペンで文字を書こう。ひらがなで書いた場合は、このように変換候補が上に表示されるぞ。

右端の灰色の部分に達すると、自動的にスクロールが行われる。上部の「<」「>」で手動でスクロールさせることも可能だ。

上部のバックスペースキーは、入力中にタッチすると最後の千を消去するが、タッチしたときに左にポップアップするボタンまでスワイプすると、一文字ずつの削除や全削除を行える。

変換候補の右の「…」で、このような候補一覧から選択できる。

このように、漢字と平仮名の混じった交ぜ書きでも、きちんと変換候補や省入力候補が表示されるぞ。

漢字の偏と旁が別の文字として認識されてしまった場合は、旁の部分を長押ししてドラッグしてみよう。

このように、一つの文字として再認識されるぞ。

逆に、二つの文字が一つの文字として認識されてしまった場合は、間の部分を長押ししてドラッグで引き離せば、二つの文字として認識される。

文字の下に表示される認識結果では、カタカナは空色、漢字は青など文字種ごとに色分けされるので、「カ」と「力」、「ロ」と「口」などの紛らわしい時も判別できる。

下の認識結果をタッチすると一覧から別の認識候補を選択できる。

認識候補の画面で「登録」を押すと、字形登録画面に進み、入力した字形に任意の文字を登録できる。手動で登録しなくても、過去の選択結果から学習が行われるが、なかなか上手く認識されない文字などはここで登録しておくといいだろう。

まだれに「マ」で「魔」のように、略字の登録も可能だ。

左上のmazecアイコンをタッチすると、このようなメニューが表示され、設定画面への切り替えや「マッシュルーム」アプリの呼び出し、入力方法の選択などを行える。

設定画面では、自動スクロールなどの手書き入力特有の設定の他、単語登録なども行えるぞ。