Googleに買収された「QuickOffice」が無料化され、「Microsoft Office Mobile」が無料で公開されるなど、オフィス文書編集アプリでも無料が当たり前の時代になりつつある。
そんな中、老舗のオフィス文書編集アプリ「Documents To Go」が「Docs To Go」に改称され、無料版に広告が追加された代わりに、従来は有料版のみだった編集機能が無料版でも利用可能になった。
中核となる表示・編集機能は従来バージョンとあまり変わっておらず、ワープロ文書への画像の挿入が出来ないなど、完全無料のQuickOfficeと比べても見劣りする点が多いが、既存ファイルを編集して保存したときにレイアウトなどの情報が失われにくいという長所もある。
そのうち役に立つ機会があるかも知れないので、スマホでオフィス文書を編集するならば、覚えておいても損はないだろう。

・Docs To Go – Free Office Suite – Google Play の Android アプリ

起動すると、このようなトップ画面が表示され、右上の「+」ボタンで新規文書を作成したり、端末上のファイルを探して開くことが出来る。

ワープロ文書の再現力は平均的だが、数式や段組など再現出来ない要素も、保存時に内容が損なわれることはない。

ツールバーなどが用意されておらず、ほとんどのコマンドをこのようなメニューから呼び出さなければならないのが面倒だ。

「挿入」でハイパーリンクや表などを追加できるが、画像の挿入には対応していない。

文字装飾はある程度詳細に変更可能だ。

表計算機能では、画像やグラフの埋め込みが再現されず、未対応の関数を含む文書は書き換えが行えないなど難点が多い。

プレゼン文書の再現力はまあまあだが、編集はテキストの書き換えとインデントの増減だけとかなり貧弱。