モトローラの中の人から聞いた実話!これからノマドワーカーになりたい人は超独自性豊かなwebtop搭載の高性能スマホ「MOTOROLA PHOTON」が良いぞ


2011年10月5日(水)に行われたIT Media主催の「ブロガー限定『MOTOROLA PHOTON』タッチ・アンド・トライ」にあんスマ編集部員が参加してきたぞ。実際に端末に触れて、トークセッション形式で開発者が語るPHOTONについても聞けた。会場には合計20台以上用意されており、イベント名通り自由にタッチアンドトライができた。会場に集まった総勢40名ほどのブロガーは興味津々に端末を触り、感想を交換したり、モトローラの中の人と議論するなど活発なイベントとなった。


MOTOROLA PHOTONとはどんな端末か一言で

30後半から40代が喜ぶ、ノマドワーキングに適したWiMAS×3Gテザリング対応高性能端末で、webtopと呼ばれるlinuxOSとAndroidOSを一つにくっつけたような独自性の高いギーク向け端末だ。ただ、後述する機能であるSNSやマルチメディアをガシガシ使うこともできるので、SNSフリークである若い人であっても魅力的な端末だとモトローラジャパンの中の人は語っていた。

タッチ&トライ&マイフィーリング

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本体の外見一見、長方形から角を取ったようなフォルムだと思うが、裏側からオモテ面にかけてゆるくカーブしており、持ちやすくなっている。背面はマット仕様なので、手から滑り落ちる心配も幾分少なくなる。また一方で、各所にメタルを用いており、メタル感、プレミアムなオーラを放つ。手持ちのINFOBAR A01と比べると、画面も本体も大きい。実際寸法を確認すると、本体サイズINFOBAR:63mm×118mm×11.8mm に対して、PHOTON:67mm×127mm×12.2mm。画面サイズINFOBAR:3.7インチに対して、PHOTON:4.3インチだ。
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一方で若干重いと感じる。ただ、これは人間工学的に疲れにくい仕様だという。また、良く見ると、全面に1つ、背面に2つ、合計3つマイクが付いているのが分かる。この3つのマイクから音を拾うことで、ノイズを的確に除去することが可能だ。背面には、本体端末を立てかける為のメタル質のバーがしまいこんであり、必要に応じて引き出すことができる。本体のサイドバー部分に付いている音声の上下ボタンには小さな溝がついており、滑りにくい仕様となっている。シンプルだが、様々な面から使いやすさを考えた作りになっている。
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PHOTONの放っておけない機能達

デュアルコアであっという間

IMG_1234CPUの性能の高さがもたらす高速さと、高解像度の画面qHD(960×540)のグラフィック描画の高速さ。解像度は、既存のスマホが謳う”高解像度”という言葉よりもさらに鮮明だ。実際に端末を触ってみると、画面はサクサク動くし、アプリの切り替えも一瞬。カメラや動画などあらゆるアプリがあっという間に起動したぞ。

WiMAXとWiFiでびゅんびゅんブラウジング

WiMAXとWiFiに対応しているので、高速でブラウジングが楽しめる。特に都内で利用する人に取ってはWiMAXは魅力的。テザリングにも、もちろん対応している。最大8台だ。ただし、テザリング利用時はWiMAXを使っているときのみウェブブラウジングをしながら、通話ができる。3G回線の場合はauの回線の都合上、通話が優先され、端末でyoutubeなどを開いている場合には、先読みキャッシュが切れ次第動画などは再生不可となる。

高性能カメラ、ビデオでマルチメディアはオレに任せろ状態

IMG_1202ビデオは720pで撮影可能で、撮った映像はHDMIケーブル接続でTVなどに出力可能。16GBのメモリを標準で搭載しているので、思う存分撮影が楽しめる。また、リッピングした映画のDVDなどをスマホ用に変換して、本体に保存して楽しむことも出来る。後述するモニターへのミラーリング出力すれば普通のモニターがたちまち映画館となる。また前面にカメラが付いているので、Skypeなどのビデオチャットも行える。

カメラ撮影ではシーン撮影が可能で、オート、ポートレート、景色、スポーツ(動きが多い写真)、ナイトポートレイ(光量が少ない時)、夕日、マクロ、安定したショット(手ぶれ軽減)など総計8種類のモードでシーン撮影が可能となっている。また,動画撮影でもシーン撮影の種類が豊富で、毎日(ビデオ、ステレオ音声)、屋外(ビデオ、屋外:風のノイズを軽減)、コンサート(大音量の音楽ビデオ:歪みを防止)、物語(シーンにコメントを書きこみながらビデオ)、主題(カメラの前からオーディオをオンにしたビデオ)と総計6種類の動画を綺麗に取るためのプリセットが利用出来る。なお、写真動画、それぞれにエフェクトを加える事もでき、通常(フルカラー)、モノクロ、ネガ、セピア、露出などの補正が撮影する前に設定可能だ。
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まるでiTunesのようなモトローラメディアリンク

IMG_1241Android界におけるdoubleTwistのような立ち位置であるモトローラメディアリンクが良い。これはiTunesのようなアプリで、写真、音楽、動画、ポッドキャストなどをPHOTONと同期可能になっている。

HDMI出力対応、超独自性のあるWebTop、それを引き出す別売りHDステーション

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IMG_12281080pのビデオ拡大出力に対応している。ただしスマホ本体の解像度はqHD(960×540)なので、少し拡大する必要がある。実際に利用するとなると、この違いは言われなければ気がつかない程度の差であった。

IMG_1233webtop機能を一言で表すならば、あたかも、スマホとPCのOSが一つのPC上で共存しているかのような操作性を実現する機能だ。クラウドサービスを快適に利用するのが主な使い方となっている。日本語入力にももちろん対応している。ドックに挿すだけで、特に設定なしで、直ぐに画面に出力出来る。外部リモコンが付属しているので、ソファーに寝転がりながら利用するといった使い方も考えられそうだ。ブルートゥースも利用可能なので、可能性は無限大だろう。画面上にはAndroidOSが左側に、右側はLinuxベースの独自OSが表示されている(正確には独自OS上でAndroidOSを表示しているのだろう)。

なお独自OSには独自アプリマーケットからのみアプリを追加できる。現在のところDropBoxやSugarSyncなどのクラウドオンラインストレージサービスや、オンライン動画会議サービスなどクラウド系のアプリが中心となっている。

IMG_1204ドックと読んでいるのが、別売りHDステーション。webtop機能を最大限に引き出す外部ツールだ。
好きなマウスやキーボードを接続して、パソコン環境のようなものが構築できる。発売開始日は10月21日。値段はHDMIケーブル、リモコン込みで、8000円前後になる見通しだ。HDMIケーブルは市販で3千円前後なのを考えると、妥当な価格ではないだろうか。

IMG_1235ドックそれぞれの個体を認識するので、挿した時に立ち上げるアプリケーションを選ぶことが出来る。これを使って例えば、家庭のドックに挿したときには音楽アプリが起動して、会社のドックに挿したときにはGmailが起動するといった使い分けも可能だ。画像では音楽再生をしており、聞きたい曲をリモコンで操作している。

ジャーナリスト松村氏と、開発陣とのトークセッションでの質問と答え

PHOTONを使った、いわゆるノマドワークとしての実演の前に、ジャーナリストの松村氏と開発陣とのトークセッションが行われ、質疑応答に答えていた。ここでは特に気になる質疑を掲載する。Qが質問の松村氏でAが開発陣の答えだ。

Q「PHOTONのバッテリー対策は」

A「カタログスペックでは1650mA、待ち受けは210時間、テザリングすると240分(WiMAX)210分(3G)。ディスプレイの省電力化を図った」

Q「マイルストーンではなくフォトンを採用したのはなぜか」

A「プレディティキーボード付きの端末は男性よりも女性に好まれるという米モトローラ本社の調べ。女性はバックにいれるので厚みとか気にならない。端末薄型化の傾向があるが、それは男性向け。ズボンや胸ポケットに入れるため。売れにくいという本社の意向」

Q「どのようなシーンでwebtopを使うのか」

A「AppsForWeb(PHOTONに組み込まれた独自OSにアプリを追加するAndroid Market的存在)を使ってDropBoxなどを使えるので、そこで仕事で作った大きなサイズのファイルを共有でき、ビジネスシーンで活用できると思う」

Q「モトローラは今後も継続的に日本で動くのか」

A「今後も続けていく。インド系のアメリカ人である社長は日本をサポートすると言っているので、今後も継続するはず。」

松村氏が2週間使ってみた感想に驚愕

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「何の瞬間良かったかと言うと、ディスプレイを入っている状態で電源を押した瞬間。画面上では昔のアナログテレビが消えるかのようなモーションが良いと思った。」と都会の中で組織や場所にとらわれずに仕事をする人、いわゆるノマドワーカーであると自称する松村氏は開始早々口にした。プレゼンテーターであるはずなのに、メインであるテザリングや本体の性能を褒める前に真っ先にこの小さなギミックを気に入っている事を明らかにしたことに驚愕した。このモーションとはいったい何かというと、下記の動画開始後7秒で出てくるシーン。Xperia Miniなどに実装されているのと同様の今後トレンドになりそうなモーションだ。

松村氏はPHOTONは次のようなモノであり、どのように使うべきか考察している。「テザリングする時の電池持ちの不安は少なくなっているという印象。1日として同じ動きをする日がない中で使った。自分の周りがホットスポットとなり、どこにいても何かしらの電波を拾ってネットが出来るというのが良い。端末がわかれていないというのがシンプル。クラウド活用に最適なデバイス。これひとつで他のデバイスが要らない。長文を書いたりするときは、やっぱりキーボードが合ったほうがいいので、そうしたときはwebtopを使う。用途によって使い分けが必要。」

PHOTONはノーパソユーザーのネット救世主としてユーザーエクスペリエンスを圧倒する

話を聞いて、PHOTONは今までiPadやデスクトップを持っておらず、ノートパソコンでノマドしていた人こそこの端末の機能をフル活用することが可能であるという印象だ。家ではデスクトップや音楽動画再生プレイヤーの代わりとなり、外出先では3GとWiMAXの2つの通信でどこでもテザリングしノートパソコンをインターネットに繋ぐ救世主として活躍する。今までにはないこうした独自機能が、モトローラが好きな30代後半から40代にかけてのギーク層に響くだろう。発売後が楽しみな端末である。

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2011年10月06日07時00分 公開 | カテゴリー: 端末・周辺機器・サービス | キーワード: | Short URL
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