Microsoftから「Remote Desktop」公式クライアントアプリが登場

ネットワーク経由でパソコンの画面を表示して遠隔操作する方法としては、オープンソースで様々なOSに移植されている「VNC」が代表的だが、WindowsのProfessionalやUltimateなどの上位エディションには「リモートデスクトップ」という機能が標準搭載されており、企業などの職場ではVNCより好まれる傾向にある。
そんなリモートデスクトップの開発元であるMicrosoftから、Android/iOS向けに公式のクライアントアプリが公開された。
従来も非公式のリモートデスクトップ対応アプリは存在したが、本家であるMicrosoftによる公式アプリだけあって、仕様への対応度は抜群だ。動画などの効率的な転送やWindows8のマルチタッチジェスチャでの操作など、Windows7や8で追加された最新の機能にもバッチリ対応している。
しかし、二本指でのピンチ操作による拡大縮小が出来ないなど、操作性などの面では他のAndroid用遠隔操作アプリより見劣りしている部分もあるので、今後の更なる改良に期待したいところだ。

Microsoft Remote Desktop – Google Play の Android アプリ




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まず、操作対象のパソコンでリモートデスクトップの設定を行なっておこう。


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AndroidにMicrosoft Remote Desktopをインストールして起動したら、左下の「+」ボタンでコンピュータの設定を追加しよう。


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このような画面が表示されるので、適当な登録名と操作対象コンピュータのIPアドレスやホスト名、ログイン情報などを入力し、右上の完了ボタンを押す。


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このように一覧に追加され、タップすれば接続を行なえる。


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ホストのセキュリティ設定によっては警告が表示されるが、「Connect Always」を押せば接続できる。


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接続に成功すれば、このようにパソコンの画面が表示される。接続を終了するには、端末のバックボタンを2回(ツールバーが展開されている場合は3回)押せばいい。


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上部のバーの左のボタンを押すと画面が拡大される。二本指でのピンチ操作による無段階の拡大縮小などは出来ないようだ。拡大された状態では、中央の円をドラッグすることで表示範囲を移動させられるぞ。


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画面のタッチはその位置の左クリックやドラッグになる。長押しするとこのような四角が表示され……


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四角が最大になってから放すと右クリックが発生する。


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画面上部中央の設定名が表示されている部分を押すと、下部にこのようなツールバーが表示され、Shiftキーなどの押し下げ状態を操作できる。


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上部ツールバー右のボタンを押せば、Android側のソフトウェアキーボードが表示され、文字入力も可能。USBやBluetoothによる外付けキーボードにも対応しており、その場合はパソコン側のIMEで日本語入力が行なわれるようだ。


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下部ツールバー右端のボタンを押せば、このようなキーボードが表示され、数字や矢印キーなどの入力も可能。


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下部ツールバー右から2番目のボタンを押すと、ノートパソコンのタッチパッドのようなカーソル操作モードに切り替わる。画面のタッチ&ドラッグでカーソルを移動し、ドラッグせずにタッチすればクリック。ダブルタッチからのドラッグがドラッグになり、二本指でのタッチが右クリックとなる。細かい項目を正確にクリックしたい場合は、こちらの方が使いやすいだろう。

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2013年10月20日03時14分 公開 | カテゴリー: 便利化・快適化 | キーワード:, | Short URL
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