Unicodeにしかない文字を含むファイルはFFFTPではなくFileZillaで転送しよう 特集その2

ファイル転送に「FTP Share」と「FFFTP」を使っていると、ハートマークなどの文字を含む名前のファイルを転送できないことがある。この問題の原因は、FFFTPの内部文字コードにある。
文字コードとは、文字をコンピュータ上でバイト列として表現するための対応関係を定義した規格のことだ。文字コードにはさまざまなものがあるが、NTFSやFAT32では、さまざまな言語の文字や記号を使用できる「Unicode」という文字コードが使われている。

しかし、FFFTPでは、内ファイル名などの文字列を処理するときに、文字種の少ない「Shift_JIS」へと一時的に変換してしまう。これは、ファイル操作などのAPIでUnicodeを使用できないWindows98などの古いOSが主流だったころに開発が始まったソフトだからだ。
Unicodeでしか使えない文字を含む名前のファイルを正しく転送したければ、「FileZilla」などのUnicodeに対応したFTPクライアントを使うか、USBストレージ接続でWindows標準のエクスプローラなどのUnicodeを正しく扱えるソフトからファイル操作を行おう。

unicodefilename_0001このようにファイル名にShift_JISでは使用できない文字が使われていると……

unicodefilename_0002FFFTPのリストでは「?」に化けてしまう。

unicodefilename_0003このようなファイルを転送しようとすると、エラーになってしまう。

unicodefilename_0004FTPShareを利用してWi-Fi経由でUnicodeにしか無い文字を使ったファイルをAndroid端末に転送したければ、FileZillaを使おう。最初に起動したら、メニューの「ファイル」→「サイトマネージャー」からサーバの登録を行う。

unicodefilename_0005「新しいサイト」を押して項目を作成したら、「ホスト」の欄にAndroid端末のローカルIPアドレスを、「ポート」の欄に「6262」を入力する。IPアドレスは、FTPShareを実行したときの画面に表示されるぞ。

unicodefilename_0006「文字セット」の欄で「UTF-8を強制する」を選択しよう。

unicodefilename_0007このように、Unicodeにしかない文字も正しく表示され、転送が行なえるぞ。

unicodefilename_0008USBストレージ接続でエクスプローラからアクセスした場合も、Unicodeにしかない文字を含むファイル名を問題なく扱える。FileZillaのインターフェイスが気に入らない場合などは、こちらを利用するといいだろう。

パソコンからWi-Fi経由で端末内のファイルを操作するなら「FTP Share」 がオススメ
FileZilla

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2011年08月15日23時09分 公開 | カテゴリー: ファイル管理 | キーワード: | Short URL
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