ファイルパスが255文字を超えるファイルはFastCopyや7-Zipで操作しよう 特集その3

Windowsパソコンでは、ファイルやフォルダの名前の長さには255文字という上限があるが、パス全体の長さは最大32767文字まで使用可能だ。
しかし、Windowsのファイル操作APIでは、古いWindowsとの互換性のためか、特殊な方法を使わないと256文字以上の極長パスのファイルを操作できなくなっている。極長パスのファイルを正常に保存できるソフトはあまり多くないが、なぜかWindows標準のエクスプローラも極長パスに対応していないため、極長パスのファイルが作成されてしまうと、コピーどころかリネームや削除もできなくて困ってしまう。
「wget」など、長いパスに対応したソフトが作成したファイルやフォルダを確実にAndroid端末に転送したければ、端末をUSBストレージとして接続して、「FastCopy」などの極長パスに対応したファイルコピーツールでコピーするといいぞ。

なお、極長パスのファイルの削除やリネームなどの操作を行ないたければ、「7-Zip」のファイルマネージャ機能を利用しよう。256文字を超える極長パスのファイルも問題なく扱えるぞ。ただし、ゴミ箱への移動は行なえないため、ファイルを削除するときは、「Shift+Del」キーで直接削除しよう。

ultralongfilepath_0001このような非常に長い名前のファイルは……

ultralongfilepath_0002エクスプローラでコピーしようとするとこのようなエラーが表示されてしまう。

ultralongfilepath_0003FastCopyをインストールし起動したら、メニューの「設定」→「シェル拡張設定」を実行しよう。

ultralongfilepath_0004利用したいコンテキストメニュー拡張にチェックを入れて「拡張実行」を押そう。

ultralongfilepath_0005コピーや移動をしたいファイルをマウスの右ボタンでドラッグして、移動したいフォルダにドロップすると、このようなポップアップメニューが表示されるので、「コピー(FastCopy)」などを実行しよう。

ultralongfilepath_0006確認ダイアログで「実行」を押せば、コピーが実行されるぞ。

ultralongfilepath_00077-Zipのファイルマネージャ機能では、極長パスのファイルを問題なく扱える。

ultralongfilepath_0008「Del」キーなどで単にファイルを削除しようとすると、ゴミ箱に送ろうとしてエラーになるので、「Shift+Del」キーでゴミ箱に送らず直接削除しよう。

ultralongfilepath_0009このように、ちゃんと削除やリネームを行なえたぞ。

「巡集」でうまく保存できないサイトには「wget」を使ってぶっこぬけ!
FastCopy
7-Zip

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2011年08月15日23時08分 公開 | カテゴリー: ファイル管理 | キーワード: | Short URL
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