ドコモから2012年冬の新製品としてスマートフォン9機種、タブレット、モバイルWi-Fiルーター、デジタルフォトフレーム各1機種、iモード携帯4機種が発表された。新製品のスペックは特設ページや報道発表資料などで確認可能だ。
ハイスペック指向の「NEXT series」の3機種は、4つの処理を並列実行可能なクアッドコアのCPUと2GBの大容量RAM、32GBのストレージなど高いスペックを備え、64GBのmicroSDXCにも対応。「with series」も全機種がデュアルコアやクアッドコアのCPUを備えており、スペック不足に悩まされる心配はなさそうだ。
また、スマートフォン、タブレット、Wi-Fiルーターの全機種が、最大受信速度100MbpsのXi(LTE)通信に対応。100Mbpsは、東北、信越、北陸、四国、沖縄などの地方都市から順次提供開始となる予定だ。
・2012冬モデルの主な特長 : 新製品一覧 | 製品 | NTTドコモ

・報道発表資料 : ２０１２冬モデルの１６機種を開発 | お知らせ | NTTドコモ

サムスン電子の「GALAXY S III α SC-03E」は、CPUが1.6GHzのクアッドコアになり、出荷時からAndroid4.1を搭載。カラーラインナップもグレーとブラックの2色となり、ブルーとホワイトしかなかった前作よりカッコよさげだ。
4.8インチ720×1280ピクセルの有機ELディスプレイ、2GBのRAM、32GBのストレージ、microSDXC対応などは、夏モデル屈指のハイスペックだった前作と同様。
しかし、メインカメラのスペックは810万画素と相変わらず控え目だ。
なお、ワンセグやおサイフケータイは搭載するが、NOTTVや赤外線通信、防水機能は未搭載となっている。

一般的なスマホより一回り大きいGALAXY Noteの後継、「GALAXY Note II SC-02E」は、147×83×9.7mmだった寸法が151×80×9.7mmへと若干細長くスリムに。画面解像度は800×1280ピクセルから720×1280ピクセルへと若干狭まっているが、持ちやすさは向上していそうだ。
こちらもCPUが1.6GHzのクアッドコアになり、Androidのバージョンも4.1に。2GBのRAMや32GBのストレージなど、その他のスペックも向上した。
こちらもワンセグやおサイフケータイは搭載するが、NOTTVや赤外線通信、防水機能は未搭載だ。

シャープからは「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」が登場。従来より大きくなった4.9インチには新世代の液晶「IGZO」を採用し省電力化。1.5GHzのクアッドコアCPU、2GBのRAM、32GBのストレージなどスペックも向上している。
1630万画素という非常に高解像度のカメラを備える他、Androidの標準APIから利用できる近距離無線通信機能「NFC」にも対応する。
おサイフケータイやワンセグ、赤外線通信、防水に加え、NOTTVにも対応しているが、SH-09Dでは対応していた「おくだけ充電」には未対応となるようだ。

ソニーモバイルからは4.3インチ120グラムと手頃な大きさの「Xperia AX SO-01E」が登場。CPUは1.5GHzデュアルコア、RAMは1GB、ストレージは16GB、画面解像度は720×1280ピクセル、カメラは約1300万画素と、まずまずのスペックだ。
おサイフケータイや赤外線通信、防水にも対応するが、ワンセグ視聴には同梱のケーブルが必要で、NOTTVにも対応しないなどガラスマ要素は控え目な一方、NFCに対応した数少ない機種の一つとなっている。

LG電子の「Optimus LIFE L-02E」は、カラーラインナップがオレンジ/ブルー/ホワイトの3色で、カラー別のアイコンやウィジェットを同梱するなど、独特のデザインにこだわったモデル。
2100mAhの大きめのバッテリを備え、予備の電池パックや電池パックに直接充電できる機器が同梱されるなど、バッテリ切れ対策に重点が置かれているのも特徴だ。
画面はやや大きめな4.5インチのためか720×1280ピクセルの解像度を備えるが、RAMは1GB、ストレージは8GB、カメラは約810万画素と、その他のスペックは控え目。
ワンセグやおサイフケータイ、赤外線通信に加え、NOTTVにも対応。防水機能は備えるが、防塵ではないようだ。

富士通の「ARROWS V F-04E」は、withシリーズにラインナップされてはいるが、1.5GHzのクアッドコアCPUに2GBのRAM、64GBのストレージ、microSDXC対応など、NEXTシリーズを上回る部分さえある非常にハイスペックな機種となっている。
ワンセグやおサイフケータイ、赤外線通信、防水防塵、NOTTVなどの機能も一通り搭載している他、ロック解除などに使える指紋センサーも搭載。
しかし、他の機種と違い、FOMAハイスピードの14Mbpsに対応せず、7.2Mbpsまでしか対応していないので、Xi未対応地域の人などは注意が必要だ。

富士通の「ARROWS Kiss F-03E」は、4.0インチの小ぶりなボディに、ピンク/ミント/ホワイトのカラーバリエーション、ジルコニアをあしらったデザインなど、完全に女性向け仕様の機種。
画面解像度は540×960ピクセル、カメラは約800万画素、RAMは1GB、ストレージは8GBと、スペックはかなり控え目だが、microSDXCには対応している。
ワンセグやおサイフケータイ、赤外線通信、防水防塵、NOTTVなどの付加機能も揃っている他、冬モデルでは唯一「おくだけ充電」に対応している。

NECの「MEDIAS U N-02E」はIPX5/8、IP5Xの高めの防水・防塵性能加え、に耐衝撃性の高い強化ガラスを備えるなど頑丈さにこだわったモデル。
ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、NOTTVなどの機能も網羅しているが、4.0インチで480×800ピクセルのディスプレイや約810万画素のカメラ、1GBのRAM、8GBのストレージなど、スペックは芳しくない。
連載15周年を迎える人気マンガ「ONE PIECE」とのコラボレーションモデル「N-02E ONE PIECE」も用意されるので、ファンなら要チェックだ。

NECの「Disney Mobile on docomo N-03E」は、1.5GHzクアッドコアのCPU、2GBのRAM、32GBのストレージ、約1310万画素のカメラなど、かなり高めのスペックを備えている。
約145グラムとF-03Eなどより重めなのは気になるところだが、かわいらしさとスペックを兼ね備えた機種が欲しい人は要チェックだろう。

NECから登場する10.1インチタブレット「ARROWS Tab F-05E」は、1920×1200ピクセルというフルHD(1920×1080)を超える解像度を備えたハイスペック機種。CPUは1.7GHzクアッドコア、RAMは2GB、ストレージは32GBと、その他のスペックもトップクラスだ。
背面810万画素、前面125万画素のカメラやワンセグ、防水/防塵、NOTTVなど機能も充実している。
タブレット端末が登場するたびにスマホと大差ない解像度にガッカリしていたという人も、今度こそ満足できるのでは。