知恵を絞れば認証を突破できる? サルに突破されるようじゃ画面ロックとは言えんだろw

スマホのに重要なデータを保存している人は、勝手にスマホを操作されないよう画面ロックをかけているはず。スマホ標準のロック機能には、数字を入力するPIN方式、英数字を入力するパスワード方式、グリットを指でなぞるパターン方式の3種類がある。
しかし、スマホにロックをかけるということは、それ自体が人に見せられないデータの存在を証明しているようなもの。中身は見られなくても、ロックのせいで疑いを深められる可能性は充分にある。そこで、あえてスマホ標準のロック機能は使わずに、一目でロックをかけているとは分かりにくい別のアプリを使うのがオススメ。これらのアプリのロックは認証式ではなく偽装式なので、仮に解除方法を忘れても、時間をかければ誰でも解除できるので安心だ。
とはいえ、あまりに簡単で第三者がすぐ解除方法に気付くようだと役に立たない。今回、編集部で頭の中身がサルに近い男「オサルくん」が、一切ヒントを与えない状態から偽装された画面ロックを解除するのに、何分かかるのか実験してみたぞ。


オサルくんが偽装された画面ロックの解除に挑戦

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ちょっと変わったスマホのスクリーンロックのアプリを使って、本当にロックを解除できないのか実験。今回テストに協力してくれたのはオサルくん。事前に全く情報を与えない状態でスマホを渡して、偽装された画面ロックを自力で解除できるかどうか試してみたぞ

実験1:パターンロックに偽装した画面はわずか40秒で突破

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最初に手渡されたスマホを起動すると、画面に表示されたのは……よく分からないけど、これはパターンロックっぽい画面? パターンロックだとすると、ルートは全部で38万9112通りある。その中から唯一の正解を見つけ出すのは至難の技だが……

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パターンロックの難易度など知るよしもないオサルくん。何も考えずに適当に画面をいじり出した。すると、画面に小さなヒビが入った。もしかしてパターンロックの画面自体が偽装なのか? 続けて画面を連打すると、ヒビはどんどん広がってゆく。『2001年宇宙の旅』で武器を発見したサルのごとく、夢中になって画面を叩き続ける実験くん。ウホッ!ウホッ!

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画面のヒビはどんどん大きくなり、ついには画面全体がヒビだらけに。さらなる一撃を加えるとパターンロックの画面が崩壊。ロックを解除することができたぞ。……って、力技で解除できちゃうこのロックは、オサルくんにとっては簡単過ぎたかも

実験2:ヒント皆無の壁紙ロックは3分間でロックを解除

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最初の実験が思ったより簡単だったので余裕しゃくしゃくのオサルくん。次のスマホが手渡されたので早速起動すると、画面に表示されたのは壁紙のみ。タッチしてもフリックしてもアプリのロゴが現れるだけで、怪しい表示もそれらしいヒントも一切なし。こんなのどうしろって言うんじゃい!

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どうすればロックを解除できるのか皆目見当が付かず、気が立ってきたオサルくん。「こいつも画面にヒビが入るパターンなのか?」とサルらしい浅知恵で画面を乱打してみるが、画面に変化はなし。と、そのとき、一瞬だけ画面の隅に赤いアイコンが見えたぞ。これはひょっとすると……?

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画面の隅をタップすると、一瞬だけ赤い錠前のアイコンが表示される。さらにもう一度タップすると、錠前アイコンは緑色に変化しロックが解除された。こんなところに隠しボタンがあったとは…。これまた埒があかなきゃ正面を叩きまくるオサルくんと相性の良すぎるロック。サルでも解けるロックなのか、それともサルだからこそ解けるロックなのか

実験3:指紋スキャンのフリをした画面ロックは…?

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今度のロック画面は指紋認証らしい。それらしい場所に指を当てると棒のようなものが上下に動くけど、何度やっても突破できる気配はナシ。なんだコレ?

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よく分からんが、指を当てただけでは解除できないことは分かった。また適当に画面を押しまくっていれば何とかなるかもしれないので、画面のあちこちをひたすらタップしまくるが、まったく反応なし。一体何なんだコイツは!

10分後ついに断念、サルには難しすぎたか!

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スマホを与えてから10分ほどロック画面と格闘していたオサルくんだったが、とうとう飽きてしまったらしく、スマホを放り出してバナナを食べ始めた。このロック画面の突破はサルには難し過ぎたようだ……

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「指紋スキャナフリー」の解除は、指紋認証と見せかけて、実はバーの動く回数で認証を行っている。画面に指を当てて、バーが指定回数だけ往復したタイミングで指を離すと、ロックが解除される仕組み。解除されるバーの往復回数は指定することができる。バーの往復回数がロック解除の条件になっていることに気付けば、1回ずつ数を増やして検証することもできたが、オサルくんは残念ながらそこまで知恵が回らなかった!

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2012年10月03日11時57分 公開 | カテゴリー: セキュリティ | キーワード: | Short URL
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