長期間の旅行では、スマートフォンはいろんな場面で大活躍する。
例えば移動中、タイクツな時間を過ごしているなら、ゲームで遊んだり動画を見たりとヒマを潰すのに役立ってくれるし、現地に着いてから目的地を探すのに、GoogleマップとGPSナビがあれば大助かりだ。
そこで注意したいのがバッテリの残量。途中でバッテリを充電する機会がほとんどないため、先々のことを考えて利用しないと、肝心なときにスマホが使えなくなってしまう。

Android標準のバッテリ残量表示では、あとどのくらいの時間スマホを使えるのかイマイチ分かりにくい。バッテリ管理アプリ「バッテリーHD」なら、残りの電力量が正確に分かる上に、ゲームや動画、GPSナビを利用したときに、あとどのくらい機能を使い続けられるのか、推定予想時間を示してくれる。
スマホのアプリは、モノによっては極端に大量の電力を消費することがあるので、単純なパーセント表示では目安になりにくいが、「バッテリーHD」なら、具体的な残り時間が分かるので、スマホの利用計画が立てやすいのだ。

旅行中に見知らぬ土地でスマートフォンが使えなくなるのは致命的だ。「バッテリーHD」を使ってバッテリ切れを起こさないよう、賢く電力消費を配分しよう。

移動中は「バッテリーHD」で残りの利用時間を計画的に配分する

「バッテリーHD」を起動すると、バッテリの残量が正確に表示され、残り電力でスマホの機能をどれくらいの時間使えるかチェックできる。旅行の出発当初のバッテリー残量は90％。ビデオ再生なら9時間34分も行える。到着後のためにバッテリを50％残しておなら、40％分の電力をビデオ再生に使ってOK。ビデオ再生の9時間34分の40％を算出すると、574分×0.4で216分。つまり、あと3時間36分動画を見続けると、バッテリが50％になる計算だ

ゲームの場合も同様に電力残量50％になるまでの時間を算出できる。「バッテリーHD」によると3Dゲームの場合、利用可能なのは1時間56分。116分×0.4＝46.4の計算で、3Dゲームの場合は46分遊ぶと、残量50％になる。このように目標のバッテリー残量をあらかじめ時間で計算しておいて、電力を使いすぎないようにしよう

旅先に到着して「GPSナビ」を使うときはバッテリの残量に注意

旅先で目的地を探すのに便利なのが「GPSナビ」。地図上の現在位置を把握できる機能だが、バッテリー消費量もハンパではないので注意が必要

旅先で長時間、スマホを充電できずにバッテリの残量は10％。この状態でも、ケータイ回線によるネット利用は30分、Wi-fiからだと1時間以上もネットが使える。目的地のサイトを検索して情報を得る程度の作業なら、余裕で行える

しかし、「GPSナビ」を使うと、利用できるのはわずか10分。1分につき1％の電力を使う計算なので、起動させたままだとあっという間にバッテリが尽きてしまう。GPSを起動して現在位置を確認したらすぐに終了させて、電力消費を抑えるしかない

電池残量がピンチのときはスマホが使えなくなる前に最後の電話

バッテリは残り2％。旅先でバッテリ残量がここまで減ったらもう猶予はない。バッテリが尽きると、当然メールも通話も不可能で、完全に音信不通になってしまう。目的地や宿泊先に電話連絡をして、遅れる旨を伝えるなり、道を教えてもらうなりしなければならないだろう。「バッテリーHD」によると、この状態から3G回線で可能な通話時間は8分。残り2％からでも、電話で必要な要件を伝えるくらいの余力はありそうだ

【実験】残り8分の通話で本当にスマホは使えなくなる？

バッテリ残量2％の状態から、本当に8分でスマホは使えなくなるのだろうか。バッテリの残量2％を維持したまま、別のスマートフォンに電話をかけて実験してみる。バッテリのアイコンは赤く点って警告を示しているが、お構いなしに通話を続行

スマートフォンのバッテリが尽きた瞬間、電源が自動的に落ちて通話は断ち切られた。通話時間は16分42秒。「バッテリーHD」の予測は8分だったが、バッテリの容量には多少の「あそび」が含まれているため、実際使えなくなるまでの時間はもう少し伸びる

バッテリが尽きかけたときは「バッテリーHD」を見て冷静に判断を

旅先でスマートフォンのバッテリを温存しようとしても、朝から晩までの長時間の使用となると、なかなか計画通りにいかない。バッテリ残量が20％を切ると、慌ててしまう人も多そうだが、「バッテリーHD]で実際の残り使用時間を見れば、残った電力で何をするべきなのかが見えてくるはず。
ほとんど電池切れ寸前の残量2％からでも、通話は8分（実際には15分近く）行える。見知らぬ土地でスマホの電池が尽きかけたときこそ、「バッテリーHD」でやれる作業を確認して、冷静に行動したいものだ。