酔っぱらいから深夜にかかってくる電話ほど迷惑なものはない。へとへとになっての仕事帰りの電車の中や、そろそろ寝るというときに限って、「もしもし今なにやってんのー？」と、繁華街の喧騒をバックに大声を張り上げた電話がかかってきて、うんざりさせてくれる。
そういう輩はたいてい二次会以降で仲間とはぐれたりたり、終電を逃して帰れなくなっていて、「今、どこそこで飲んでるんだけどさー」から始まり、最終的には「今から来ない？」もしくは「泊まりに行っていい？」という結論になることが多い。女性からのお誘いならすぐさま飛んでいくところだが、盛り場で行き場をなくした野郎の時間潰しに付き合うほどこっちはヒマじゃない。時間をわきまえない非常識な輩からの電話は、着信拒否で排除すべし。
といっても、通信業者がサービスとして提供している本格的な着信拒否ではなく、あくまで帰宅してから朝までの安眠を邪魔されないためのカジュアルな着信拒否。スマホのアプリを使って一時的に、指定の電話番号からの着信を遮断するのだ。
さらに、電話口で絡んでくるようなタチの悪い酔っぱらいが相手のときは、着信があると一定時間、通話状態にするアプリを使って、電話を取ったフリをしよう。無人の電話口に向かって相手が話した内容を録音しておけば、酔いが覚めてから、いかに深夜の電話がヒドいかを、教えてやれるのだ。

酔っぱらいからの深夜の電話ほど厄介なものはない

週末の深夜12時。布団に入って夢見心地……なときに、いきなり職場の先輩から電話がかかってきた。「よーう、今大丈夫ぅ？ オレ、歌舞伎町にいるんだけどさー、オマエ何にやってんの？」。仕事の緊急連絡かと思ったら、酔っぱらいの電話かよ。世間はもう眠っている時間だというのに……。先輩だから無碍に切ることもできないが、下手に相手をしていたら「今から出て来いよ」と言われかねない。こんな電話は取らないのが一番。アプリを使って、その場でサクッと着信拒否だ！

かかってきた電話をその場で着信拒否リスト送りにする

「CallFilter」を起動して、「指定した番号の着信を制御する」にチェックを入れる。先ほどかかってきた電話を遮断したいので「直前の着信をリストに追加」をタップ。電話番号が表示されたら「名前」に適当な設定名を入力して保存しよう

フィルタリストからはより詳細な設定が行える。デフォルトの設定の「着信拒否」では、かかってきた電話を呼び出し音を鳴らさずに留守番電話センターへと転送する。「サイレント」に変更すると、画面に着信通知が表示され、相手側には呼び出し音が鳴り続けるぞ（着信音やバイブレーションは無効化）

「サイレント」では、指定した曜日と時間帯にのみ、着信を無視するように設定もできる。毎週、電話のかかってくる日時がだいたい決まっているなら、その間だけ「サイレント」が有効になるよう設定しておくといいだろう

自動的に通話状態にして酔っぱらいの音声を録音する

通話制御アプリ「zAutoCall」と録音アプリ「zSuperRecorder」をインストールする。「zAutoCall」で通話の取る・切るのパターンを設定。電話の着信があってから、何秒後に取るかを「auto recive」、通話が始まってから何秒後に切るかを「auto cut」で指定する。ここでは、着信があったら3秒おいて電話を取り、そこから15秒経過したら回線を切るように設定

電話がかってきたら、そのまま放置。3秒経つと勝手に通話が始まる。相手はこちらが電話を取ったと思って話しかけているが、もちろん反応はなし。その間の、相手の発言はすべて「zSuperRecorder」に記録されている

あとで「Record File」を開くと、「zSuperRecorder」が記録した通話中の音声が保存されている。その場で内容を再生して聞くことができるぞ

素面の相手に電話での醜態を見せ付けてやるべし

翌週、何事もなかったかのように出社してきた先輩に、録音した音声データを聞かせてやろう。「スマホにこんな声が録音されてたんですよねー(^^)」。そこには泥酔して電話口で1人で喋り続けている先輩の声が。「あーもしもしー、オレだけどー。もしもし聞こえてる？　もしもーし、○○くーん、聞こえてますかー、お話しようよー、ねぇー」。素面で自分が酔っぱらっているときの発言を突きつけられたら、どんなにタチの悪い酒飲みでも、しばらくはおとなしくしているハズ……