SHARP製端末を限定的ながらroot化して不要アプリの無効化などができる「SHBreak」

AndroidはAppleのiOSに比べると自由度が高いが、プリインストールされたアプリを削除できないなど、パソコンに比べると制限が多い。本来なら、「root」権限を取得することでこれらの制限も解除され、パソコン並みの自由度を得ることができるのだが、ほとんどの端末にはroot権限を取得できなくするカスタマイズが施されている。
しかし、多くのハッカーによって無理矢理root権限を取得する裏技が研究されており、簡単な手順で制限を解除できるroot化ツールが公開されている端末も多い。
先日、編集部で利用しているSH-12Cを含むSHARP製端末でも、限定的ながらroot化を行なう方法が発見され、Android端末のみで実行できるroot化アプリ「SHBreak」も公開された。SH-12Cのほか、IS05/IS11SH/IS12SH/SH-03C/SH-13Cにも対応しているとのことだ。
root化を有効にしていると一部のアプリで不具合が生じるが、端末を再起動すればroot化が解除され、通常通り利用できるようになる。このような制限があるため、root化が必要なアプリの一部しか利用できないが、通常ではできないシステム設定を行なって端末の使い勝手を高めることなどが可能だ。ここでは、不要なアプリを無効化する方法を解説するぞ。
root化を伴う利用はメーカーの想定する利用方法の範囲外なので、設定を誤って端末が動作しなくなっても修理などのサポートを受けられない可能性がある。作業は自己責任の下で慎重に行おう。

shbreak_001SHBreakはマーケットに登録されていない野良アプリだ。端末設定の「アプリケーション」で「提供元不明のアプリ」にチェックを入れて、配布ページからダウンロードしたSHBreak.apkを実行して、インストールを行おう。

shbreak_002SHBreakを実行するとこのような画面が表示されるので、「Break!」を押そう。

shbreak_003ボタンを押すとSHBreakが終了するので、もう一度実行しよう。成功すれば「Success!」というメッセージが表示されるはずだ。

shbreak_004今回は、マッシュルーム拡張アプリの候補に表示されて邪魔になっているプリインストールの音楽アプリを無効化してみるぞ。

shbreak_005アプリを無効化するには、パッケージの識別名を調べる必要がある。「PermissionViewer」などのアプリで無効化したいアプリを探して、「.」で区切られた識別名を調べよう。

shbreak_006ConnectBot」を起動し、左下のリストで「local」を選択して、右の入力欄に適当な名前を入力して確定すれば、端末上でコマンドを実行するコンソールを表示できる。

shbreak_007行頭に「#」と表示されていれば、root権限でコマンドを実行可能だ。行頭が「$」の場合は、SHBreakで「copy au」を実行してから「au」コマンドを実行しよう。「pm disable 」に続いて無効化したいアプリの識別名を入力すれば、不要なプリインストールアプリを無効化できる。Androidマーケットで公開されていない端末固有のアプリなどは、無効化すると不具合が生じることがあるので注意しよう。

shbreak_008音楽アプリを無効化したところ、マッシュルーム拡張アプリの一覧に表示されなくなったぞ。

shbreak_009作業が済んだら、端末を再起動しよう。再起動後にWi-Fiに接続できなくなってしまった場合は、SHBreakで「Break!」を実行した後、「rm -rf /datamisc/dhcp/*」を実行すれば直るはずだ。

SHBreak
ConnectBot
PermissionViewer

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2011年11月02日00時16分 公開 | カテゴリー: 便利化・快適化 | キーワード:, | Short URL
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