画面付きのAlexaでお気に入りの動画を再生するスキルを自作しよう

「Echo Show」や「Echo Spot」などの画面付きスマートスピーカーや「Fire HD 10」などのモバイル端末上のAlexaアプリでは、動画コンテンツの視聴も可能だが、「プライムビデオ」など限られたサイトの作品しか再生できない。以前はYouTubeにも対応していたのだが、AmazonがGoogleのスマートスピーカーの販売を停止したことで関係が悪化し、音声操作での視聴機能は提供停止されてしまっている。
しかし、「スキル」を作成すれば、手持ちの動画ファイルを再生させることもできるぞ。ファイルはWebサーバ上に置かれている必要があるが、無料で利用できるストレージが5GB分用意されているので、手軽に使用可能だ。
スキルを一般公開する場合は著作権などに注意が必要だが、非公開で自分でテストするだけならネットで入手したりした動画を使っても構わないだろう。試しにお気に入りの癒やし動画などを再生させてみよう。



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Alexa開発者コンソールでAlexa-hostedスキルを新規作成したら、「ビルド」のタブで「インターフェイス」の画面に進み、「VideoApp」の項目のスイッチをオンにして、「インターフェイスを保存」「モデルをビルド」の順に押して変更を反映させよう。


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「コードエディタ」の画面に進んだら、左下の「メディアストレージ」をクリックしよう。


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スキルごとに作成されたストレージのフォルダが表示されるので、使用したい動画ファイルをドロップするなどしてアップロードしよう。
今のところ、640×480または1280×720ピクセルの解像度で動画はH.264、音声はAACでエンコードされた拡張子「.mp4」のMPEG4動画ファイルの再生に対応しているようだ。


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ファイルをドロップしたり選択するとこのような設定画面が表示されるが、特に変更は不要だ。左下の「アップロード」をクリックすると、アップロードが開始されるぞ。


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アップロードが完了したら、ファイル一覧に表示される。表示が更新されないときは、F5キーなどでブラウザを再読込させてみよう。


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コードエディタ画面に下記のサンプルプログラムの内容を貼り付けたら、「videofile=」の後の引用符の間にアップロードした動画のファイル名を入力し、「保存」「デプロイ」の順に押して反映させ、「テスト」タブで「非公開」を「開発中」に変更してテスト可能状態にしよう。

alexavideoskill.txt


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「Alexa、○○のスキルを開いて」のように呼びかけると、スキルが起動して動画の再生が始まるぞ。
動画再生中は画面をタッチするとこのようなインターフェイスが表示されて停止・再開や再生位置の移動、左上の「<」で終了させられる他、「Alexa、ストップ」「Alexa、再開して」「Alexa、5分進めて」「Alexa、30秒戻って」などの呼びかけでもコントロール可能だ。


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なお、「Fire HD 10」で試したところ、何らかの拍子に「ターゲットの端末では、指定されたディレクティブがサポートされていません。」と言われて再生できなくなる現象が確認された。「Showモード」に切り替えると直るようなので、FireタブレットのAlexaで上手く再生できない場合は試してみよう。

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2019年06月04日17時03分 公開 | カテゴリー: エンターテインメント | キーワード:, | Short URL
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