ファイルパスに応じて開くアプリを自動選択し使い分けられる「Advanced Intent Filter」

Windowsの「関連付け」では、1つの拡張子に複数のプログラムを割り当てることが可能で、ファイルのダブルクリック時に起動されるデフォルトのプログラム以外は、右クリックメニューから呼び出せるようになっている。
Androidにも関連付けに似た「インテント」という仕組みが用意されているが、右クリックメニューに相当する機能は一部のファイルマネージャにしか搭載されておらず、「常にこのアプリケーションを起動する」でデフォルトのアプリを設定してしまうと、その形式のファイルをほかのアプリで開くことが難しくなってしまう。
マンガなどをスキャンした画像は「PerfectViewer」などのマンガビューアで、それ以外の画像は「QuickPic」のような通常の画像ビューアで開くというように、ファイルに応じてアプリを使い分けたい場合は、「常にこのアプリケーションを起動する」を選択せず毎回メニューから選択しなければならなくて面倒だ。
いちいちアプリ選択メニューを出さずに最適なアプリでファイルを開きたければ、「Advanced Intent Filter」を使ってみよう。ファイルのパスのパターンとアプリの割り当てを定義して、このアプリを「常にこのアプリを起動する」でデフォルトアプリに設定しておけば、ファイルをタップするだけでパスに応じたアプリで開かれるぞ。

advancedintentfilter_001Advanced Intent Filterはマーケットに登録されていない野良アプリなので、インストールするには端末設定の「アプリケーション」で「提供元不明のアプリ」にチェックを入れておく必要がある。配布サイトでAPKファイルをダウンロードして開けば、インストール画面が表示されるぞ。

advancedintentfilter_002まず、ファイルパスに応じて開くアプリを使い分けたい形式のファイルをファイルマネージャなどで開こう。アプリ選択画面の一番下にAdvanced Intent Filterの項目が追加されるので、これを選択する。

advancedintentfilter_003対応するルールが定義されていないと、このようなメッセージが表示され、対応アプリの定義がクリップボードにコピーされる。

advancedintentfilter_004コピーされたテキストを「Jota Text Editor」などのテキストエディタに貼り付け、不要なアプリの定義を削除し、利用したいアプリを条件の狭い順に並び替えよう。この際、Tabキーや上下キーの使える「Hacker’s Keyboard」などを使うと便利だ。また、Jota Text Editorの設定で「表示設定」→「行を折り返す」をオフにしておいたほうが編集しやすいぞ。

advancedintentfilter_005次に、行の後ろのほうのファイルパスのルールを修正しよう。拡張子の「.」の前にバックスラッシュを追加し、ファイルパスなどの可変部分を「.*」に置き換える。図の例では、SDカード上の「Download/comic」フォルダ内のZIPは「PerfectViewer」で、それ以外の「Download」フォルダ内のファイルはES ファイルエクスプローラのZIPビューア機能で開くように設定される。

advancedintentfilter_006編集した定義ファイルを、SDカードの最上位フォルダ内に「AdvancedIntentFilter.tsv」というファイル名で保存しよう。なお、Android端末上での作業が面倒なら、一旦保存してからパソコンに転送して編集してもいいだろう。

advancedintentfilter_007SDカード上の「Download/comic」フォルダ内のZIPをAdvanced Intent Filterで開くと、PerfectViewerが呼び出されるようになった。

advancedintentfilter_008それ以外の「Download」フォルダ内のZIPは、ES ファイルエクスプローラのZIPビューア機能で開かれる。

advancedintentfilter_009マッチするルールがなかったとき、定義の雛形をクリップボードにコピーするのではなく、アプリ選択メニューを表示させたい場合は、定義ファイルの末尾に「menu(tab)(tab)(tab).(tab)」のような行を記述しよう。Tab文字はHacker’s Keyboardの左の「→|」キーで入力できる。

advancedintentfilter_010SDカードの直下など、マッチするルールの定義されていないファイルを開こうとしたとき、このようなメニューが表示されるようになるぞ。

advancedintentfilter_011定義がうまく動作することを確認したら、「常にこの操作で使用する」にチェックを入れてAdvanced Intent Filterを選択し、いちいちメニューを表示せずにAdvanced Intent Filterが呼び出されるように設定しておこう。

advancedintentfilter_012「常にこの操作で使用する」の設定は、アプリケーションの管理から各アプリの詳細画面を開き、「デフォルトでの起動」の節の「設定を消去」を押せば解除できる。

Advanced Intent Filter

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2011年10月17日22時44分 公開 | カテゴリー: ファイル管理 | キーワード:, | Short URL
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