CyberPowerの無停電電源装置「CPJ1200」で台風の季節の停電に備えよう

デスクトップパソコンで仕事をしていると心配なのが、台風などによる停電だ。パソコンがシャットダウンして編集中のデータが失われたりHDDなどが故障したりするのを防ぎたければ、バッテリに蓄電して停電時でも電源供給してくれるUPS(無停電電源装置)を導入しておこう。CyberPowerの「CPJ1200」は、2万円台の手ごろな価格ながら1200VA/720Wの給電が可能なモデル。動画編集などの消費電力の多い作業にも十分対応出来そうだ。単体で残り時間などを表示出来る液晶も備えており、パソコン以外の用途でも使いやすいぞ。

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手ごろな価格で高性能

CyberPowerの「CPJ1200」は、ラインインタラクティブ方式で正弦波出力のUPSで、1200VA/720Wの給電容量を持つモデル。
バッテリが満充電された状態からなら、最大負荷時で4分、半分の負荷で14分ほどのあいだ給電できるとのことなので、数分で自動復旧するタイプの停電ならいちいちパソコンを終了せずに乗り切れるだろう。

ラインインタラクティブとは、通常時は商用電源(コンセント)から供給された電力を電圧を補正するトランスを経由して出力し、停電時にはバッテリからの給電に切り替える方式。トランスを経由しない常時商用電源方式より安定しており、常に交流→直流→交流の変換を行なう常時インバータ方式より安上がりで電力ロスも少ない方式だ。
また、正弦波出力は通常のコンセントからの給電に近い滑らかな波形で出力する方式だ。以前は滑らかでない矩形波出力でコストを抑えたUPSも多かったが、最近は正弦波での使用を前提としたPFC(力率改善)回路を搭載した機器が増えているため、正弦波出力のUPSが主流となりつつある。

正面の液晶ディスプレイには電源状態や使用中の電力量、バッテリ残量や概算の残り給電可能時間などの情報が表示されるので、USBケーブルでパソコンに繋いで管理ソフトを導入しなくても、どのくらいの猶予があるか確認出来る。
パソコンにUSB接続して、公式サイトで配布されている「PowerPanelPersonal」を導入すれば、パソコン上で状態を確認したり、停電が一定時間続いたときに自動的にパソコンの電源を切るように設定したり、停電の発生や使用電力の統計を記録・閲覧することも可能だ。

消費電力量に合わせたモデルを選ぼう

UPSは供給可能な電力容量の違う様々なモデルが用意されている。小容量の方が安価で、本体もコンパクトなので、パソコンで文書作成くらいしかしない場合は500VA/300Wの「CPJ500」や750VA/525Wの「CP750SWLT 」を選択してもいいだろう。
また、さらに大きな1500VA/1050Wの容量がある「PR1500」などの製品も存在する。

UPSを選ぶときは、接続機器の合計のW(ワット)数とVA(ボルト・アンペア)数の両方で上回っている物を選ぶ必要があるが、VA数×力率=ワット数という関係にあり、パソコンなどの力率は0.6～1.0程度、各UPSのワット数もVA数の約0.6倍なので、ワット数を比べるだけで十分なことも多い。ワット数も力率も不明でVA数しか分からない機器は、力率1と見做してそのままワット数に合算すればいいだろう。
なお、外付けHDDは20ワット、TVレコーダーは30～40ワットほどの容量となるようだ。液晶ディスプレイは、27インチ以下の製品だと最大40～50ワット程度のものが多いが、輝度などの設定を上げすぎなければ半分以下の消費電力で済むことが多いようだ。