「Fire」タブレットで高速な5GHz帯のWi-Fiを使うにはルーターのチャンネル設定を変えよう

モバイル機器を自宅の固定ネット回線に接続するときなどに使うWi-Fiには、2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯があり、Wi-Fiルーターなどでは各帯域ごとにアクセスポイントが用意される。2.4GHzは最大速度が遅く電子レンジなどの干渉を受けることもあるので、できれば高速な5GHz帯を使いたいところだ。
しかし、「Fire」タブレットシリーズなどのAmazon製端末では、5GHz帯のWi-Fiアクセスポイントが検出できないことがある。
実はAmazon製端末は、いくつかに細分される5GHz帯の周波数の中でも一番小さい5.2GHz帯にしか対応しておらず、5.3GHzや5.6GHzの帯域を使っているアクセスポイントを検出できないのだ。
Amazon製端末で5GHz帯のアクセスポイントを利用できるようにするには、Wi-Fiルーターの設定で使用するチャンネルを限定してやろう。



001

2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応しているWi-Fiルーターでは、このように帯域ごとに別の名前のアクセスポイントが用意されるはずだ。この例のように、初期状態では5GHzの方は2.4GHzのアクセスポイント名の後ろに「-A」を付けた名前になっていることが多い。


002

しかし、Fire HD 10などのAmazon製端末で接続可能なWi-Fiアクセスポイントの一覧を表示してみると、「-A」の付いた5GHzのアクセスポイントが見つからないことがある。


003

2.4GHzのアクセスポイントでも十分快適に利用できるが、高速な光回線やパソコンとのLAN接続の実力を最大限に引き出すことはできない。


004

Amazon製端末で5GHz帯を使用可能にするには、Wi-Fiルーターの詳細設定で「チャンネル」などの項目を探してみよう。使用するチャンネルの設定で、「5.2GHz」や「W52」、「36ch」「40ch」「44ch」「48ch」などのみを使用するように設定すれば、Amazon製端末でも接続できるようになるはずだ。
ただし、使用するチャンネルを限定すると、複数の機器で通信したときに干渉を起こして不安定になることがあるので注意が必要だ。速度を追求する必要が無い機器は2.4GHzで接続させるようにしておけばいいだろう。


005

チャンネルを限定したことで「-A」の付いた5GHz帯のアクセスポイントも検出されるようになったぞ。


006

5GHzで接続したところ、倍以上の速度が出るようになったぞ。
このような速度で利用できるサイトやサービスは限られているが、LAN経由でパソコン上のファイルにアクセスするときには、軽快に使用できるようになるはずだ。

関連記事

2019年12月10日01時44分 公開 | カテゴリー: チューンアップ | キーワード:, | Short URL
このエントリーをはてなブックマークに追加

最新記事