Alexaのスキルを自作して手持ちの音楽ファイルを再生させよう

Amazonの音声アシスタント「Alexa」では音楽を再生させることもできるが、標準では「Amazon Music」などの音楽配信サービスの楽曲にしか対応していない。小規模な自主制作レーベルの作品や定額配信に否定的なメーカーやアーティストの作品などは配信されていないことがあるし、既にCDやDL販売で購入した楽曲をAlexaで聴く為だけに追加料金を払うのも口惜しい。
どうにかして手持ちの音楽ファイルをAlexaに再生させたければ、「スキル」を自作しよう。音楽プレイヤーのスキルを作成するには、「次」「停止」などの命令に応じた処理をスキル作者が実装しなければならないので、全部自分で作るのは面倒くさいが、今回は一通りの機能を備えたプログラム例を用意したので、コピペするだけで簡単に作れるぞ。音楽ファイルはHTTPSに対応したWebサーバに置く必要があるが、5GBまでならAmazonのストレージを無料で利用可能だ。
音楽活動をしている人は、自作の楽曲を再生するスキルを一般公開してAlexaユーザーに聴いてもらうのもいいだろう。



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「Alexaがホスト」を選択してカスタムスキルを新規作成したら、「ビルド」タブの「インターフェイス」ページで「AudioPlayer」のスイッチをONにして、上部の「インターフェイスを保存」「モデルをビルド」の順に押して変更を反映させよう。


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「コードエディタ」のタブに切り替えたら、左下の「メディアストレージ」のリンクをクリック。


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このようなストレージ管理画面が表示されたら、「アップロード」をクリックしてファイルを選択するか、画面にファイルをドラッグ&ドロップしよう。最大384kbpsのMP3やAAC形式の音声ファイルが再生可能だ。
また、480×480ピクセル以上のカバー画像や1024×640ピクセル以上の背景画像を用意すれば、再生画面に表示させられる。


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確認画面が表示されるので、左下の「アップロード」をクリック。


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アップロードが完了したら、F5キーなどでページをリロードして、ファイルが保存されていることを確認しよう。


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「コードエディタ」の入力欄の内容を消去して下記のプログラム例の内容を貼り付けたら、冒頭部分にタイトルやカバー画像、背景画像の設定と音楽ファイルの一覧を記入しよう。完了したら「保存」に続いて「デプロイ」を押して変更を反映させよう。

alexaskillmusic.txt


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最後に「テスト」タブに切り替えて「非公開」となっているところをクリックして「開発中」を選択し、テスト可能状態にしよう。


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Alexaに「Alexa、○○のスキルを開いて」のように言えば、作成したスキルが呼び出される。カバー画像と背景画像を設定しておけば、このような画面でプレイリストの楽曲が再生されるぞ。

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2019年06月04日17時05分 公開 | カテゴリー: マルチメディア | キーワード:, | Short URL
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